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始まりは近所の猫。
※この話には猫成分が大量に含まれています。
猫アレルギーの方は気を付けてください。
まぁ冗談ですけれどw
「あ、クロ。」
少年は塀の上に居る猫を指差した。
クロと呼ばれたその猫は、にゃぁと一声鳴くと「おいで」とでも言うかのように歩いて行った。
少年は「いつもの事だ」とでも言うようについて行く。
カランカラン・・・・
扉を引く音が響く。
「いらっしゃい、ぼっちゃん。」
猫はその中へとはいって行った。
「おばちゃん、いつものちょうだい。」
少年は近くの椅子に腰かけた。
ここは二丁目の喫茶店。
クロの飼い主であるおばあちゃん(年齢不詳)の経営するお店だ。
そして僕は高1の姉と大学1の兄をもつ中学1年生。
三十木 澄
部活は怖い先輩に脅されて野球部である。
・・・はっきり言って部活やめたい。