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あとがき

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。


この物語は、「強さ」ではなく「選択」を書きたくて生まれました。


天界か、魔界か。

正しいか、間違いか。

勝つか、負けるか。


そうやって世界はいつも二つに分かれていきます。


でも、そのどちらにも属さない場所があったらどうなるだろう。


戦わなくても、奪わなくても、

ただ“温める”ことで揺らせる世界があったら。


そんな思いから、ゆらぎ湯は生まれました。


落第でもいい。

失格でもいい。


誰かにとっての正解になれなくても、

自分で選んだ居場所なら、それはきっと間違いじゃない。


ルシエルとセリスが守ったのは、

湯庵そのものではなく――

「ここを選ぶ」という覚悟でした。


もし読んでくださったあなたの中にも、

揺れている何かがあるなら。


どうかそれを否定せず、

自分で選んでみてください。


この物語が、その背中を少しでも温められたなら、

これ以上うれしいことはありません。


隠れ湯庵ゆらぎは、

今日もどこかで、静かに湯気を立てています。


また、別の揺らぎでお会いできたら。


ありがとうございました。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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