第二十七話「変貌」
ーー合流
視界が戻る。
そこは、崩れかけた石造りの広間。
中央には、すでに戦いを終えた様子の零たちが立っていた。
足元には、抉れた床と、消えかけた魔力の残滓。
――ディソナンスの痕跡。
「……終わったのか」
早乙女が呟く。
零は短く頷いた。
「倒した。【不協和音】ディソナンスは、もういない」
その言葉を聞いた瞬間――
「……そう」
低い声が、空間に響いた。
ゆっくりと振り返ると、そこに立っていたのはパウゼだった。
だが、様子が違う。
その身体は、淡く光る結晶に覆われ、背後には歪んだ輪のようなものが浮かんでいる。
「ディソナンスが、やられた……」
静かな声。
だが、その奥に、確かな“怒り”が滲んでいた。
「……あいつは、第3位」
「私よりも、上の存在」
その言葉に、全員が息を呑む。
「でも――」
パウゼは一歩、前に出る。
「“序列”と“強さ”は、必ずしも一致しない」
「私は、戦うために作られた存在ではない」
「でも――」
空間が、再び歪む。
「ディソナンスが倒された今、話は別」
その瞬間。
パウゼの身体から、膨大な魔力が溢れ出した。
「……っ!」
「な、何だ……この圧……!」
九条が歯を食いしばる。
パウゼは、静かに告げた。
「今から見せるのが――」
「【休止符】の、本来の姿」
⸻
◆ーー第二形態
空間が“止まる”。
だが、さっきとは違う。
時間だけでなく、空気そのものが凍りついたようだった。
「……っ、また動けない!」
天音が歯を食いしばる。
「さっきまでは、“止める”だけ」
「でも今では――」
パウゼの手が、ゆっくりと振り上げられる。
「止めたまま、壊す」
空間が裂け、結晶の刃が出現する。
「攻撃……!」
カノンが息を呑む。
「第4位なのに……!」
「おかしいだろ……!」
はるととそうすけも驚きの声を出す。
その声に、パウゼは静かに答えた。
「だから言った」
「私は“戦うため”に生まれた存在ではない」
「でも――」
「終わらせるために、造られた」
刃が、ゆっくりとこちらを向く。
「ディソナンスが倒れた今、私が止まる理由はない」
「ここで――」
「君たちを終わらせる」
空間が、悲鳴を上げる。
全員が感じていた。
この敵は――
さっきまでとは、次元が違う。
「……くそ」
天音が低く呟く。
「第4位のくせに……完全に、第3位以上じゃねぇか……」
パウゼは、淡く微笑んだ。
「序列とは、“役割”にすぎない」
「力の話をするなら――」
「今の私は、ディソナンスより上」
その瞬間、無数の刃が一斉に浮かび上がる。
「さあ――」
「続けよう」
「“本当の戦い”を」
パウゼの停止は、強い意志で動くことは一応可能です。でも、反動が強すぎるので能力を使うのは、あまりできません
ヘイトが向いたら完全に無理ですが、向いてなかったら能力は使えます。
第二十六話は、四人だったので無理でした。
僕の説明不足なので、補足です…




