第一話
君と出会ったのは高校生の入学式の日だった。
僕は陽キャではなくどちらかといえば陰キャに近い部類だったが、友達は少なからずいる、中学生のクラスではそんな感じの立ち位置だった。
「よう春樹おはよう、中学生に続き同じクラスだな。よっしゃー。」
僕のクラスが何処か確認しようとしているとき声をかけてきた声がしたため振り返ると手をふっている人がいた。
今声をかけてきた誰にでもいつも元気に笑いかけているこいつは陽翔という。中学校のときクラスで本を読んでいたときに声をかけてきてそこから話すようになった。今では、煽り合ったりもするがとても仲が良く親友である。
「やあ、おはよう。いつも通り元気そうだな。クラス一緒なのかそれは嬉しいな。」
その言葉に対して陽翔は若干驚いたような顔をした。その後、すぐに話を続け始めた。
「お前が素直に嬉しいって言うなんて!まあ、それは置いといて1年2組みたいだな俺らは。他に知ってるやつとか有名な人はいないかな。」
そう、彼は言ってクラスに誰がいるのか探し始めたので僕も探し始めた。
「うーん中学校のときに同じクラスだった人はいないな」
「たしかにそうだがこれを見ろ。学年の首席や最も可愛いと噂される紡衣さんや、小春さんなどがいるな。結構当たりじゃね」
「本当だな、てかもうすぐ入学式だ。体育館に行くか」
そう言って僕らは体育館に行き校長先生の長いお言葉や在学生代表、さっき話しででた首席による新入生代表の言葉を聞いたあと教室に向かっていた。
「長かったーてかクラスの席どんな感じなんだろうな」
そんなことを話していたら教室についた。そして席を見たら陽翔が後ろで、とても近かった。
他には隣は陽茉梨という人で小春という人と話していたり、紡衣という人は色々な人と話したりと初日にしてはみんな自由に話してるなと思いながら周りを見ていたら後ろから声をかけられた。
「席前後ろでめっちゃ良かったな」
「そうだな。あっ先生が来た。」
先生はゆるそうな感じだった。そしてゆるく学校について話始めた。そして今日は短くそれだけで、今日の授業は終わり帰れるようになった。
「ごめーん春樹トイレ行ってくるからちょっと待っててくんね」
そう言い次第走ってトイレに向かっていった。
待ちながら適当にクラスを歩いてたり見てたりすると隣から声をかけられた。
「これ落としました。」
それはリュックにつけているキーホルダーだった。ありがとうございますそういって受け取ったら更に話しかけてきた。
「これアニメのだよね私もこれ好きなんだ。あっ名前いい忘れてた。私は大森小春あなたは?」
「僕は青井春樹、わかるこのアニメ面白いよね。隣の席よろしくね」
これが最初の出会いだった。
書いてて思った。これつまらないと自分でも