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SAD  作者: もつれに
3/5

03 軍事機関SAD①

 

 SAD――

 

 さて、SADを知らない者にとってはこの三文字を見ただけでは、一体どんな機関かなど想像もつかないことだろう。

 だが、この世界に住む者ならば知らない者はいないと言っても過言ではない。

 それほどに、有名で重要な()()機関なのだ。



 ***



 SADという名前の由来は、設立者三人のそれぞれの姓からきており、隊員にとってその三人の名前をフルネームで覚えることはもはや義務教育となっている。


 設立当初こそ、武力による治安維持を主な目的とした何の権力も持たない部隊だったが、現在では様々な分野にその活動の幅を広げている。治安維持に加えて、要人の護衛や未開の地の開拓など様々である。


 その理由はこの世界の一昔前の情勢、現在の情勢を知ることで理解出来る。



 この世界は昔から様々な地区に分けられている。

 そんな各地区を纏めるのが政府、正しくは元政府の役割だった。

 しかし、ある時から政府だけでの治安維持は困難になり、元政府は失脚の一途を辿った。

 そこで登場したのが、政府との関わりも権力も一切ない民間部隊SADだった。

 部隊を率いる三人のリーダーのカリスマ力、圧倒的な戦闘力により、政府では手に負えなかった問題を次々と解決していった。

 結果、元政府は治安維持や市民の支持という面では民間部隊SADに完敗してしまった。

 

 危機感を覚えた元政府は資金の提供を条件に、SADへ吸収合併を持ち掛けた。


 これをSADが一部了承したことにより出来たのが新政府だ。

 民間部隊SADと元政府のそれぞれのトップ層により構成される最高機関Order、トップを除いたSADと元政府直属の軍隊で構成される軍事機関SAD。その下に各地区の長が連なる。

 これは現在でも同じだ。


 つまり、SADはただの民間部隊から政府の機関へとグレードアップしたことで、様々な権力を有することになったというわけだ。

 




 

 SADの制服は白の軍服で、背中には大きな紋章が描かれている。

 そんな制服だからか、SAD隊員は子供の目には"純白の軍服を身に纏う正義の味方"として映るようで。年齢や性別を問わず、万人の憧れの仕事と言っても過言ではないくらいにSADを志望する者は多い。


 だが、任務の内容は想像を絶するほどに過酷なため、隊員には高い能力が求められる。当然と言えば当然だが、誰でも入隊出来るわけではない。入隊するには超難関試験に合格しなければならない。


 その試験は、毎年一回しか実施されない、合格率は約1%と極めて低い、三度不合格になると受験資格が剥奪……などなど、超難関と言われる由縁がてんこ盛りだ。


 二、三度目でやっと合格する者が多い中、1年目で一発合格する者はほんの一握りしかいない。一発合格しようものなら、SAD内では一目置かれ、出世間違いなしとすら言われている。

 まあ、それだけ難しいというわけだ。

 SADを志す少年少女は多いが、その大半は入隊試験の難易度に絶望し、志望を諦めてしまう。


 


 そんな中で、俺は14歳くらいからだろうか……SAD隊員を志すようになった。

 何を馬鹿なことを……と思うかもしれないが、俺には確固たる志望動機があった。

 その動機は、大きく二つに分けられる。


 一つ、SADの仕事に犯罪者の取り締まりという任務が含まれるから。

 というのも、俺は両親の死から立ち直りこそしたものの、


 ――愛する家族を殺したあの男にはいつか必ず復讐してやる


という仄暗い感情が消えることはなかったのだ。消えるどころか、胸の奥底で弱まることなくメラメラと燃え続けていた。

 そんな時に、SADのことを知った。SADには犯罪者を取り締まる任務が存在することを知った。


 ――もしSADに入ることが出来れば、平然と人の命を奪えるようなクズをこの手で裁ける。もしかしたら、未だに正体の分からないあの男の手掛かりも掴めるかもしれない。


 そう思ったのだ。

 人間にとって、憎しみは憧れなんかよりも遥かに強い感情だ。

 


 二つ、SAD隊員は給料が高いから。

 これはクリアーに関係することだ。

 まず第一に、彼女が仕えていたのは祖父母であって俺ではなかった。となれば、祖父母が亡くなった場合、彼女は使用人を辞めてしまうのではないか……俺はそう危惧していた。使用人を雇うなんて、基本的には金持ちのすることだ。


 であれば、これから先も彼女に使用人をやってもらうには、彼女に使用人としての給料を支払えるような職に就くことが前提条件である、安定した収入源を得る必要がある。


 そう考えたのだ。

 ところが、安定して高収入を得られる仕事というのは、得てして高い教養やお家柄とやらが求められるわけで。

 世間一般で言うところの"お偉いさん"には、学園に通わなかった教養のない俺がなれるわけがない、ということは14歳の俺にも分かっていた。


 であれば、給料が高いにも関わらず、教養や家系を特に重視しない実力至上主義を掲げるSADに入るのが最善だ。


 少年サイラスは無謀にもそう考えたのだった。


 

 

 さて、では当時の俺にSADの試験を合格するだけの能力があったのか?その答えはノーだ。

 食事もまともにとらない塞ぎ込み生活をしていたこともあって、当時の総合的な能力は同年代の平均より数段下だったことは間違いない。SADどころか、そこら辺の用心棒すらまともに務まらない。

 そんな絶望的状況からのスタートだった。

 

 俺は血の滲むような努力をした。

 あの男への憎しみ、俺を救ってくれた女性への恋慕……それらが原動力となり、絶対に合格してやる、いや、しなければならない……そんな思いだけは人一倍あった。

 だから血反吐を吐いてでも、毎日の厳しい鍛錬を続けることが出来た。


 そして18歳を迎えたその年の試験――



 そこで俺は合格することが出来た。

 それも、エリート中のエリートと言われる1年目での一発合格で。



 ……といっても、実はその合格という結果には裏があるのだが。



 まあ何はともあれ、両親を失い絶望の日々を過ごしていた少年サイラスは、かくして一人の大人になることが出来たというわけだ。

 俺の努力を側で見守っていてくれていた祖父母、クリアーは俺の合格を大変喜んでくれた。


 ――そんな祖父母は二人とも、その報告からそう日が経たないうちに亡くなってしまったが。


 今となっては、亡くなる前に二人に報告が出来て良かった……本当に一年目で合格出来て良かったと思うばかりだ。


 そして、祖父母のことが一段落ついた後、俺は彼女を呼び出した。そして――


「二人の代わりに給料を払うから、どうかメイドを続けて欲しい。まだクリアーには俺のそばにいて欲しい」


 そんな告白紛いの頼み込みをしたのだった。

 断られるかもしれない……そう思っていた願いだったが、結果は二つ返事での了承だった。

 あっさりしすぎて拍子抜けする俺に対して彼女はこう言い放った。


「寧ろ私の方が、もうお仕え出来なくなるかもしれないと心配しておりました。衣食住さえ提供いただければ無給でも構いませんので、働かせていただきたいです」


 彼女の実態がショタコンと判明した今となっては、その言葉が真意かどうか怪しいところだが、当時の俺はというと――


(一生懸命頑張って良かったあ……)


 そう一人涙を流したものだ。それほどに彼女の言葉は嬉しかった。

 

 ちなみに、彼女の申し出通り無給で働かせているわけはなく、SAD入隊から3年間、欠かさず彼女には給料を支払い続けている。

 そこんところはしっかりしておきたい……そう思う俺なのであった。



 ***



 さて、そんな俺はというと、酒場から帰って来たマドロミの話を聴いた(半分聞き流したが)後、現在は居間で夕食を取っている。


 彼女は普段、SADの任務で俺のいない昼から夕方頃まで酒場で酒を飲み、家で夕食を作って俺の帰りを待つ、という生活を送っているという。

 今日はSADの仕事が休みで、俺は仲間達と昼食を外で食べる予定だったため、予め彼女にも使用人としての仕事の休みを与えていた。


 ……のだが、彼女はいつも通り酒場に行ってきて、いつも通り夕食を作り始めた。


 休みなのにいつもと同じじゃないか、作らなくていいよと言うと、彼女は「お気遣いありがとうございます。ですが、これは私の好きでやっていることですのでお気になさらず」と微笑んだ。

 というわけでその言葉に甘えて夕食を作ってもらったというわけだ。


 彼女の料理の腕前は、長年使用人をしてきたこともあって素晴らしい。

 今食べている夕食だって、申し訳ないから簡単なもので構わないと言ったのに、彼女はサクッと五品も作ってしまった。しかも、どの料理も相変わらずの絶品だ。


「やっぱクリアーの作る飯は美味いな……。それにしても、休みって言ったのに作ってもらってごめんな」

「いえ。美味しそうに食べて下さるので、私としても作り甲斐というものがあります」

 

 そう笑顔を浮かべるのだった。


 正直、彼女に対する恋心云々は置いておいても、彼女を使用人として雇ったのは俺にとって大正解だった。

 趣味はアレだが、使用人の仕事に不満など一切なく、大変満足している。

 前々から知ってはいたが、料理、洗濯、掃除のどれをとっても一流と分かる仕事ぶり。

 そしてなにより、任務から疲れて帰って来ると温かいご飯が待っているというのが最高なのだ。これは働いてから分かることだった。


 強いて不満を一つ述べるのであれば、俺が主人という立場になったからか、祖父母が存命だった頃と比べると若干言葉遣いが丁寧になったこと……くらいだろうか。

 彼女の使用人としての意識の高さだったり、俺を主人としてちゃんと認めてくれていることだったりが感じられて悪い気はしないが、やっぱり距離を感じてしまう。

 

 そんなことを考えて夕食を平らげると、見計らったかのように彼女は口を開いた。


「お皿は後でお下げ致します。お先に、ご主人様の明日のご予定をお聞きしてもよろしいでしょうか」

「ん? ああ、そうか」


 いつもは俺の帰宅時に訊いてくるが、今日は俺の方が先に帰ってきていたので、今の今まで聞くタイミングがなかったようだ。


「明日は――……」


 今日は休みだったが、明日は任務がある。俺は家を出る時刻や帰宅予定時刻から任務内容まで、彼女に話し始めた。

 ……が、話を進めるにつれて彼女の表情は次第に曇っていく。

 やがて俺が話し終えると、彼女は僅かな逡巡の後に、言いづらそうにこう尋ねてきた。

 

「……やはりあの方も、ご一緒されるのですか?」

「ああ、D任務担当局で待ち合わせの予定だな」

「そうですか……」


 なんとも納得のいかない様子だ。


(困ったな……)


 俺はそんなマドロミの様子を見て頭を掻くのだった。


 

 ***



 俺のSAD入隊試験の合格には裏があると言ったが、それはどういうことなのかというと、合格を出す代わりにSADの提示する条件を飲め……そう言われたのだ。

 その条件とは――


"如何なる任務においても、SAD側で選んだ()()()()()の専属サポーターとして行動すること" 


というものだった。


 SADの任務には、大きく分けて三種類の任務が存在する。


 一つ、未開の地の開拓及び特殊物質等の採集。

 二つ、要人の護衛及び犯罪の未然防止。

 三つ、既に起きてしまった犯罪の取り締まり。


 これらは順にS任務、A任務、D任務と呼ばれる。難易度ではなく、単純にSADという文字列から一つずつ持ってきているだけだ。


 そして、SADの試験で重視されるのは、これらの任務に対する適性の有無だという。


 戦闘力は十分にあるという大前提のもとで、受験者に三種類のうち一種類でも適性があると判断されて初めて合格となる……というわけだ。


 そんな三種類の任務だが、どれもべらぼうに危険なため、基本的には複数人で行うものとされている。単独行動は余程のベテランでない限り禁止されている。

 組み方は、任務に対する適性を持つ者をピックアップし、その任務が成功するのに最適なチームを臨時で組まされる、といった感じだ。

 だから任務によってメンバーはバラバラなのが普通なのだ。

 

 そんな中で、俺に課せられた条件中の"専属サポーター"というのはかなり……いや、とても特殊な事例と言える。


 要は、任務のメンバーを組む際、問答無用で俺と相方の二人はセット扱いされるということだ。そんなことは見たことも聞いたこともない、という者がほとんどだった。

 どれだけ異質かが分かるはずだ。


 では何故そんな条件が課せられたのか。それには理由が二つある。


 一つ目、俺のサポーターとしての能力が強力で三任務に対する適性はピカイチだったものの、戦闘力はあまり高くなかったから。


 SADの試験官による俺の試験の総評は、"個人の戦闘力は合格を出すには物足りないが、適性を考えると逃すには勿体無い"というものだった。


 そして二つ目、その年には俺と同じような"問題はあれど優秀な受験者"がもう一人いたから。


 そいつも、戦闘面でとある問題を抱えながらもどの任務にも適性があるということで、SADは合格を出すべきかを迷っていたようだ。


 そこで俺らの相性を考慮した上で、例のもう一人の受験者は前線で俺はサポート、というセットとして扱って良いのなら特例で合格を出そうとのことだったのだ。


 以上が"専属サポーター"という言葉の誕生までの経緯だ。

 

 さて、そんな条件を提示された俺だが、あくまで提案というだけだったので、俺にはそれを拒んで2年目を受けるという選択を取ることだってもちろん出来た。

 けれど、もう1年で見違えるほど……それこそ合格の基準を上回るほど戦闘力が上がるとは思えなかった。

 そのため、丁度良い条件だと思っていたこともあって、俺はその条件を飲んだ。


 もう一人の受験者も同じだったようで、晴れて俺らは異例の"二人で一人のSAD隊員"としてデビューしたのだった。

 ……まあ、まさかその受験者――現在の相方――が女だったとは思いもよらなかったが。


 合格から3年経った今でもSADの任務の際は、何をするにしてもその相方と一緒だ。


 俺の合格に裏があるというのは、SAD側の譲歩ありきの合格、というわけだったのだ。



 ***



 クリアーは数秒の沈黙の後、再び口を開いた。


「入隊から今に至るまでの約3年間、ご主人様はご活躍されています。SADもその実績を認め、ご主人様に対する制限を解除しても良い頃だと思うのですが……」

「うーん……まあ俺は所詮サポート役なわけだし、誰と組んでもやることは特に変わんないから正直今のままでもいいかな」

「そう……ですか」


 俺の返答にそう呟くと、彼女は話を切り上げて無表情で俺の食べ終えた皿を片付け始めた。


 彼女の一連の言動の理由は、俺のためを思って……というのもあるかもしれないが、一番は俺の相方を()()()()()()()()()だということを俺は知っていた。



 ***

 


 事の発端は、俺がSADに入りたての頃に遡る。

 その日、俺は任務の作戦会議帰りに相方を我が家に初めて招いた。クリアーはそれが相方との初対面だった。 


 俺らは三人で夕食を食べることにした。


 そんなゲストを迎えた食卓。

 最初はどうなるか少し心配していたが、普通にしていたと記憶している。

 簡単な自己紹介から始まり、SADの話や使用人の話など、会話はそれなりに盛り上がっているようにすら思えた。


(これなら俺なしでも問題なさそうだな)


 そう感じた俺は、ほんの5分ほど席を外したのだった。

 もっと話してもっと仲良くなって欲しかった。

 二人とも俺にとって大切な人間だから、友達、あわよくば親友とかになってくれればいいなあ……と、そんなことを思っていたのだった。


 ところが、そんな俺の健気な願いは残酷にも打ち砕かれることとなる。


 5分後、俺が何食わぬ顔で部屋に戻ると、そこには――


 

 無言でお互いを睨み付けている二人の姿があった。



(……?)


 二人とも、見たこともないような鋭い目つきをしていた。

 何故こんな空気になったか皆目見当つかなかった俺は、そんな気まずい空気を無視して話題を提供し続けた。

 ……が、全て空回りした。


 ――ものの5分でどうやってそんなに仲悪くなるんだ?


 そう叫びたいくらいに、明らかに険悪な雰囲気が二人の間には漂っていた。


 とうとう耐えかねて、「何があった?」と訊いてしまったが、二人は揃って「何でもない」「特に何もありません」と言うのだった。

 

 何もないわけないのだが……まあ、俺が戻って来てから急に言い争いを始めるとかはなくて良かった。

 そうして地獄の夕食会は終わりを向かえた。


 睨み合う二人に挟まれていたせいで、俺は翌日胃痛に見舞われたのだった。



 ***



 それ以降、二人が仲良く話しているところは一度も見ることはなかった。

 ただ、普段の態度から、二人はお互いのことを強く嫌っているということだけは察することだけは出来た。

 というか察するも何も、二人とも隠そうともしない。

 

 そんなわけで、今も二人は犬猿の仲なのであった。




 さて、俺はこんな状況を正直危険視している。


 そこら辺の見知らぬ二人が喧嘩しているだけならば、それはまさに対岸の火事というやつで、解決しようなんて俺は思えない。傍観を決め込むだろう。


 ところが、現実で喧嘩しているのは見知らぬ二人ではなく、身内二人なのだ。

 

 


 現状は、"二人がに喧嘩している中、もう一人は中立の立場をとっている"という三人の関係図からスタートする。


 これだけなら、ただの喧嘩だ。一対一の純粋なぶつかり合いだ。



 ――だが、ここで中立の立場をとっていた者が、その立場を放棄してどちらか一方を支持したらどうなるだろう?



 一騎打ちから一転、一対二という力の偏りのある関係が完成してしまう。



 ――そう、俺がこの中立の立場を貫かなければ、マドロミか相方のどちらか孤立してしまった一方を傷つけかねないのだ。



 だからこそ俺は、二人の関係修復への手助けを行う際は、しっかりと方法を吟味する必要がある。

 そして、この危険な問題は早急に対処すべきだ。

 そう考えるのだった。


 それが一番面倒な役回りであろうと、俺がやらねばならない。



 険悪な二人に挟まれてキリキリと胃が痛もうとも、二人のために我慢するしかない。


 俺は中立の立場として、どちらの味方にもつかず、お互いの陰口を聞いてあげたり、不仲の原因を探ったりしていく必要がある。


 そんな地道な方法で、彼女たちの間にある確執を取り除いてやらねばならないのだ。


 これは、SADの任務とは別の俺個人の任務である。



 ***



(何か二人の仲を改善させる良い方法はないものか……) 


 夕食の片付けをするマドロミの後ろ姿を眺めながら、俺はそんなことを考えるのだった。

 

(仲良くなるって言えば趣味の共有だよな。となると、マドロミの趣味は…………まあ無理だな)


 彼女の特殊な趣味を思い出したところで阿保らしくなった。

 そうして今日の俺の脳内作戦会議は中断した。


 さて、二人が仲良くなってくれるのはいつになるのだろうか。

 

 


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