宙に浮き続ける感情
ずっと満たされずにさまよい続けている。
想いが行き場を失って宙に浮いている。
努力が価値を失い、培ってきたすべてが色あせて、
何もかも捨てようとした。
過去を、想いを、願いを、なかったことにして、
真っ白な自分に色を詰め込もうとした。
でも、穴だらけの自分には、どの色も留まることなく流れ出て、
残ったものは虚しさだけだった。
快活さでできた張りぼてをかぶって、
嘘をついて、ごまかして、自分は大丈夫だと言いふらす。
実際は、心が軋み続けていて、
誰でもいいから救ってくださいと、泣きわめいているのに。
みんなが明るい希望をもって前に進めるわけではないと、実感できますか。
絶望を抱えた陽気なピエロに共感できますか。
焦がれた未来を手に入れられなかった敗残者が満点の星空を見上げる気持ちがわかりますか。
安穏と幸せを享受している人々への報われない対抗心と、
失えば心が完全に折れるちっぽけなプライドが、
自分を前に突き動かしている。
手を引いてくれる人はもういない。