つとめて
寒々し 冬の太陽 別の星
朝の北風 潮騒を聞くも
解説
なんの変哲もない冬のある日の詩です。太陽を真っ正面から浴びているはずなのに全く暖かさを感じないあの感じ。私が小さな頃は冬だけは春夏秋の太陽と違う別の星が太陽と呼ばれているのだと思っていました。
波の音は夏と全く変わっていないのに、別の星だからほんとうのたいようほど暖かくないし、風も夏のように涼しいものではなく凍えるような寒さを助長してしまっている。そんな風に考えていました。
帰りの飛行機で気分的に死にかけていたときに昔のことを思い出していました。流石に今は冬の太陽の暖かさが少ない理由も知っています。