第11話『能力』
はい、どうも川中 春夏です。
まず最初に、、、遅れて申し訳こざいませんでしたぁぁ!!!!
本当にすんません。
〔…なぁ、この空気どうにかしてくれないか?舞奈〕
俺は、場の空気に耐えかねて舞奈に念話で助けを求めた。
〔無理だよ…あの人めっちゃ怖いし…〕
アハハ、だよな。最初見た時に舞奈めっちゃビクってしてたもんな。
「君たち、何者なんだ?」
『いs…い、田舎から出てきたものです。』
異世界から来た。と思わず言いそうになってしまったが、ぐっと堪えて言い訳をした。
「田舎からか…田舎もなかなか侮れんな…」
え、田舎出身って弱いのかな?と思ってしまった。
「それでだ、お前達の異能力、もう一度確認させてくれないか?」
『えっとー、貴方様は…』
「おお。これは失礼。私は、このギルドの副ギルド長のウェールズ·フェースだ。ウェールズと呼んでくれ。よろしく」
と、俺たち二人ともと握手を交わした。
「ただの石です。どうぞ。」
ただの石ってなんかもうちょっとひねって欲しいな…
普通の石の方がいい気がするんだが…まぁどうでもいいか。
『では、やらせていただきます。』
と、俺と舞奈は石を握り、さっきと同じように力を込める。
すると、舞奈の石は色々な色で光り始めた。
俺の場合は、さっきと同じで、消えていた。
「う〜む。今までに見た事のない異能力だな…」
と、副ギルド長のウェールズさんは、舞奈の石を触ったり、叩いたり、挙句の果てに魔法までも当てていた。
爆発の可能性は考えなかったのかな…怖ーよ。
俺の石はどっかにいってしまったため確認ができないが、まじかで見せられたことで十分らしい。
しばらくして、舞奈の石がピキピキッと音を立てて割れた。
「なかなかすごいものを見せてもらった。シューマと言ったか、お前の握った石はどこにいってしまったんだろうな…とても興味深い。
お前達はこの街にどのくらい滞在するつもりだ?」
うーん。考えてなかったな…
今はとりあえず、お金を稼いでどうにか食事はしたい!!!もう3日は何も食ってないからさすがに死にそうだ…グゥ〜〜〜
「ん?シューマ、腹へってるのか?」
『はい…実は、妹のマーナも3日は何も食べていないんです…
だから、冒険者ギルドでお金を稼ごうと思ったんです。なので、お金が十分貯まったらどこか違う街にでも行ってみようとは思っていますが、まだまだ当分先の話です。』
「おい、テーラ。何か食べ物を持ってきてやってくれ。」
副ギルド長は受付にいたお嬢さんに申し付けた。
親も腹へってそうだけど…さすがに言い出しずらい…
しばらくして、見たことない食べ物が来た。
舞奈は、料理を見た瞬間一瞬意識が飛んでいた。
すぐ戻ってきたけど…
説明すると長いため一言で言うと、食欲を無くす食事だった…が、味は確かであった。…また食べよ…
「腹も脹れたところで、本題だ。」
今までの緩んでいた空気が一気に重く、引き締まったのがわかった。
『はい、僕達の異能力のことですよね。』
「そうだ。お前達の異能力については、全くわからない。発動条件、持続時間、負担など、色々あるが、全くわからない。そのため、こちらもお前達の能力位は把握しておかなければ、今反乱を起こされてもかなり苦戦することだろうからな。」
俺自身もこの能力については全くわからない。
自分の能力位は分っておきたいし、使い道も考えなきゃいけない。(俺の需要あるのかな…)
「だが、マーナの方は少しだけならわかったことがある。」
舞奈の能力か… すごそうだな。
『どんな能力なんですか?』
「そうだな…お前達は魔法の属性は何があるか知ってるか?」
魔法の属性か…土魔法と風魔法、雷魔法ぐらいしか知らないし、それ以外には何があるのだろうか…
『土魔法と風魔法、雷魔法があるのは知っています。』
「それ以外に、炎魔法、水魔法、闇魔法、光魔法、回復魔法、それと人を操る邪魔法。
大体この、炎、水、土、風、雷、闇、光、回復、邪の9つだが、合わせ技によって違う属性を生み出すことが出来るが、なかなかできるものではなく大体5年ぐらい練習しなければ習得には至らないが、マーナの石はそのうち7つの属性が合わさっていた。」
おぉーすげー。 俺より強そう…はぁ〜
でもさ、普通合わせ技って言ったら2つが基準で3つ4つに増やして行くんだろうけど、2つの属性を合わせるのに5年かかるのに7つも合わさってるってことは…単純に考えて35年…まぁそんな簡単に行くわけないから+αとしても50年ぐらい練習しなきゃいけなくね?
妹強すぎぃ〜
ちなみに妹はと言うと、『魔法使い〜』とはしゃいでいた。
まだ、魔法なんか使えないくせに…
『妹は、魔法使い〜とはしゃいでいますが、呪文とか、全く知らないのですがそれでも魔法使いなんですか?』
つも合わせれるんだからもう十分だと思うけどね…ま、一様ね。
「うーん、それはまだ違うな。
魔法使いとは、本来魔法使い見習い学校に約2年通わなければいけないのだが、ごく稀に初めから魔法が使える者もいる。
お前さんの妹の場合、十分魔法使いの素質はある。あとは学校に行き学べば、立派な魔法使いだろう。」
『私、学校行きたい!』
と、妹は学校と聞いて目を輝かせていた。
『無理だよ…俺らにはお金が無い。食費も全くたまってないから、学校は無理。』
『でも〜』とかなりしょげていた。
「学校か…行けないこともないぞ。」
『『え…』』
俺は『まじで!?』と思った。妹は多分『学校に行ける〜』と思ったことだろう。
『どうやって行くんですか?』
「冒険者ギルドは初心者から上級者まで加入してる訳だが、魔法がまともに撃てないとパーティーに入る事もままならないから、そん時ばかりは、ギルド長と相談して、推薦状を書いて学校に行かせると言う手段がある。」
ほう。推薦か…それなら、俺らもあんまお金払わなくていいな。
『そんなことしてもらえるんですか?』
「お前の妹が望むのであれば容易であろう。」
チラッ …キラキラ
そんな目で見つめられても…
でも十分に実力はあるだけだから、親も…許してくれるよう頼むか…
まぁ大丈夫だろう。多分。
『…では、お願いします。』
『やったー!!』
〔その代わり、帰ってから全力でお願いするんだな。〕
〔今なら行ける気がする!〕
やる気十分だな…
「さて、妹の方針は決まったことだが、それなりに時間はかかる。4日後また来てくれ、そん時までにはもっと上位の魔石やら聖石を集めておくから、能力値の再検査だ。
あと、シューマの能力については保留にする。
あまりに情報がなさすぎるため、情報収集をしておくから、気長にまっててくれ。」
☆★☆★☆★☆
さて、長かった能力値検査が終わり、再度、依頼を選んでいる。
〔俺らでも出来そうなのって…どれがいい?〕
〔〔なんでもいいです。〕〕
〔命が危なくなるような依頼はまだしたくない。〕
エラムとパーラは、なんでもいいと…
舞奈の言うことは最もだ。命は大切にしていこう。
『じゃあ、適当にこれを受けるか。』
と、選んだ依頼は『ツリーキノコ』×7の採取で銀貨2枚。
これなら簡単そうだな。
と、その前に銀貨2枚の価値を知っておかなければ、と思い、さっきのお嬢さんに聞いた。
銅貨10枚で銀貨1枚の価値になり、銀貨10枚で金貨1枚、金貨10枚で銅紙幣1枚、銅紙幣10枚で銀紙幣1枚、銀紙幣10枚で金紙幣1枚、になるそうだ。
市場に売っている果物が、銅貨2枚で1個という感じなので、報酬の銀貨2枚だと、10個買える計算である。
大体日本円にすると…
銅貨ーー50円
銀貨ーー500円
金貨ーー5000円
銅紙幣ーー5万円
銀紙幣ーー50万円
金紙幣ーー500万円
壁の依頼用紙に記名し、受付渡し、どこにあるかを聞いてからギルドを出たところで…
「た、大変です!!!西の平原に『スターベーションオーク』、『スターベーションスライム』が出現しました!!その数、100以上!!」
と兵士が駆け込んできた。
読んでいただきありがとうございました。
いや〜「明日更新します。」って言っておきながら2日も経ってしまいました。
すみません。
ちゃんと書いてたんです!ですが!『睡魔』がかなり強敵でして、なかなか勝てないものですから遅れてしまったんです。
なので!!睡魔のせいです!!!
嘘です。明日は2話更新します!!絶対!!