第9話『第2王女+ギルド入会』
はい、どうもこんにちは川中春 夏秋です。
今回も、楽しく物語を書かせていただきました。
やっぱり〜異世界っていいな〜
〔どうして、第2王女なんかがこんなところに!?〕
エラムさん、キャラが崩れますぞ。 なんかがって言っちゃったし...
〔なぁエラム、なんとなく思うんだが、こいつってめちゃめちゃやばいんじゃ...〕
〔えぇ、めちゃめちゃやばいです。〕
ですよね、だって魔族の王の娘なんだからやばくないわけないか…
にしても、なんでさっきから危機感が持てないのかが気になるな…
〔眷族契約してなかったらぁ〜私はぁ〜あなたを殺してましたよぉ〜?〕
………え? ごめん聞き間違いかもしれない。 助け舟エラム召喚!!
〔なぁ、俺の耳がおかしくなかったらだけど、『眷族契約』って言わなかったか?〕
〔………〕
oh……驚きすぎて言葉も出ないのね。
エラムが驚くってことはやっぱりさっきので合ってたのか…
てことは、エラムは心を読んだけど、偽装されてたってことかな?
エラムは確か高等魔物だったはずだし、その可能性は十分あるな…
ん?でも、『従魔契約』と『眷族契約』の違いってなんだろう…
『なぁ、さっき言ってた『眷族契約』って『従魔契約』とは違うのか?』
「う〜ん。意味は大体同じだよぉ〜?」
え、じゃあ何で名前違うんだ?
〔それはですね…〕
おう、唐突な念話。びびりましたぞエラムさん。
〔まず、従魔契約とは、簡単に言えば、主に従える事を誓うというもので、従魔に命令できる権利が、主に与えられるもので、眷族契約とは、主に従う所は同じなのですが、眷族が倒した魔物の経験値を同じ量だけ主に与えられるのに加え、幻獣魔種それぞれの加護がつきます。従魔契約では高等魔物まで、眷族契約では、幻獣魔種以上の魔物と契約するのですが、幻獣魔種より上の魔物は、記録にものってませんし、実際に見た者はいないと言われているので、それ以上の魔物がいるのかはよく分かっていないのです。〕
なるほどな。かなりわかりやすく説明してくれたエラムの頭を撫でながら、相対している「クレフ·パーラ」を見る。
『なぁ、いつ眷族契約したんだ?あと、何で俺と契約したんだ?』
聞きたいことま山ほどあるが、特に聞きたい2つを「クレフ·パーラ」に聞いてみる。
「う〜んとねぇ〜、君が私に話しかけて、ギルドについて聞いた時にぃ〜なんか、気に入ちゃって「この子のこと知りたいな〜」って思ったらぁ〜なっちゃったぁ〜アハハ〜」
うん。契約したつもりないんだけど...
こっちは、申請も受諾もしてないのになんで勝手に契約成立してんの?
この世界の契約、ちょっと甘くないっすかね?
受諾も申請も要らない契約って、相手や自分が「契約したいな〜」みたいなこと思えば、成立する訳だろ?
勝手に契約されてて、お金を払ってくださいみたいな事言われたら、まじでぶん殴りたい...
この世界の契約方法変えた方がいいですよ。
あと、結構早めにこっちの正体が旅人じゃないってバレてたんだな…まぁ無理もないか…
あ〜あ〜、めんどくさそうなのがふたりn…イテッ!!
あ、エラム様、すみません。
エラムってずっと俺の心読んでるのかな…
見透かされてて怖い…
2度目エラムに叩かれました。今回のは、前回の分の余念も込められたようで、かなり痛かった…
〔ゴホン、えっと〜契約されたなら、契約解除とかできないのか? 〕
〔できないと思います。今の所は、分って無いだけかもしれませんが…。
まず高等魔物の魔物と会うこと自体が一生に1度あるかないかの確率のため、幻獣魔種と会う確率もかなり低いのに、契約までする例は、過去に1度だけ、700年前に伝説の勇者と呼ばれた方の記録に、確かあったはずです。〕
おー伝説の勇者か…
すっげーダサい。
もう少しいい名前で呼んであげればいいのに…
『あ、そういえば、何でこんな所まで俺たちを連れてきたんだ?』
「えっとぉ〜、契約しちゃったから加護を与えてあげようと思ってぇ〜」
なるほどな、まぁ加護ならいいけど…
すると、パーラの手の平に光があつまってくる。
最終的には、野球ボール位の大きさになって、「いっくよぉ〜」の掛け声で、俺に向かってる光の玉を投げられた。
おでこの部分に直撃…
なんか思ってたのと違う加護の付け方なんだけど… 投げるっておかしくね?
もうちょっと丁寧にやって欲しいよ…
おでこに当たってからすぐに、何かが体の中の奥に入って行く感覚と、体が軽くなる感覚に驚いたが、これが加護というものなのか、と納得。
「ちなみにぃ〜私の加護はぁ〜、全ての能力値を上げるのと、レベルアップ時に自分の今のレベルの3倍した値が全能力値にプラスされてぇ〜、状態異常がほぼ無効化されて、経験値二倍のスキルがつくよぉ〜」
うん。凄い。めっちゃ凄いやん。
でも、レベルアップ時に毎回3倍した値が全能力値に追加されるんだろ?
しかも、経験値二倍のスキルもついちゃって結構レベル上がるの早そうだな…
チートじみてんな〜。 他の人からしたらめっちゃチートだな…
「でもぉ〜私はぁ〜幻獣魔種の中でも下位中の下位の存在なんですぅ〜」
ちょちょちょ!!このスキルで下位中の下位の魔物の加護かよ…
なんかパーラさんは、しょんぼりした感じで言ってるけど、幻獣魔種やばいな…
上位になったら、もっとやばそう…
会ってみたいな〜 会えないと思うけど…
「あ、1つ忘れてたけどぉ〜私も契約したんだから、念話はもちろんできるようのなったしぃ〜あなたがピンチな時とかに名前を呼んでくれたらぁ〜一瞬でワープしてそっちに行けるよ〜」
うん。もう何もツッコまない。
「という事でぇ〜よろしくお願いしますぅ〜
舞奈ちゃんと柊真くん。」
ははは、舞奈の存在にも気づいてたか。
やっぱり幻獣魔種はやばいぜ。はぁ〜
☆★☆★☆★☆
という訳で、冒険者ギルドに到着した。
めっちゃ道のりが長かったな〜
ま、終わりよければすべてよしだな。
『こんにちは、ギルドに入会したいんですど…』
「はい。ギルド入会ですね。ではこちらの書類に必要事項と記入できる欄は記入していただきます。」
名前は…柊真と舞奈だけど…この国の人って結構カタカナっぽい名前が多いから、『シューマ』、『マーナ』
舞奈はめちゃめちゃ嫌がってたけど、漢字で書くと、何この文字?ってなりそうだし、もう少しひねればよかったかな…すまん。妹よ許してくれ
「シューマさんとマーナさんと…えっと…そのスライムは従魔ですか?」
『はい、従魔です。』
「その後ろの方は…」
眷族と言うと絶対なにか変なことに巻き込まれそうだから、今は秘密にしておこうと思うが、どうだ?
と念話でエラム、舞奈、パーラに聞いてみた所、
〔それが良いでしょう。〕
〔それがいいと思う。〕
〔私も賛成ですぅ〜〕
と、3人ともが同じ返事をしてくれた。
『えっと、ギルドには入会しませんが、俺の友達です。』
「…分かりました。では、従魔登録を致しますので、そこにある石の上に従魔を乗せてください。」
と、指さされた方向の石を見てみると、石の上に魔法陣が描かれていた。
従魔を置いてみると、魔法陣が光だし、空中に文字が浮かび上がり、ギルドの職員の人が持っている紙に吸い込まれるように入っていった後、びっしりと、エラムの情報が載っていた。
「…少々お待ちください。」
と職員の人は部屋の奥に行ってしまった。
しばらく待っていると
「お待たせしました。こちらが銅のギルドカードと、従魔登録書です。」
お、なんかもっとめんどい事をしないと入会できないものだと思っていたら、案外あっさり入会できたな。
「それでは、ギルドについての説明は必要でしょうか?」
『はい、お願いします。』
「まず、入会して頂いた時のランクは、ブロンズランクで、依頼をこなしていけばどんどんランクは上がっていきますが、ダイヤランクの次に昇格したい場合には、試験がありますので覚えておいてください。 ブロンズランク、シルバーランク、ゴールドランク、ダイヤランク、プラチナランク、ギルドキング、キングランク、国宝ランク、があります。」
おー結構ランクの種類あるんだな〜
国宝ランクって凄いなぁ
「依頼を受けるのは、都合が良いときでいいのですが、あなたの従魔の様な高等魔物が国周辺に出現した場合などは、緊急依頼ということでギルド側から一定ランク以上の冒険者の方達を召集することになっておりますので、ゴールドランク以上になられた場合は、常に気を引き締めて生活していてくださいね。
それ以外でなにか質問はありますか?」
うーん特にないかな…
『いえ、特にないです。』
「質問があればいつでも聞いてください。」
『はい、分かりました。』
さて、とりあえずギルド入会できたし、外もそろそろ日暮れだな…
さてと、門の所に戻りますか。
門の所に着くと、既に親2人はなにか、楽しそうに話していた。
俺らも今日あったことは報告すべきだからなぁ〜
今回はパーラ質問攻めにあいそうだ…
でも、今日は家に帰って、早めに寝たいな…
さすがに疲れた。
明日は、初の依頼を受けてみよう。
と、舞奈と話していると、ポツポツと雨が降り始めた。
その時、何故か俺は胸騒ぎがした…
読んで下さりありがとうございます。
新しいキャラの登場で、なかなかキャラが決まりませんでしたが、思い切りましたよ今回は。
こんな感じで、え!と思う事もこれからどんどん書いていきたいのでこれからもよろしくお願いします。