表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家族パーティー最強説!! 〜異世界のんびり無双譚〜  作者: 川中 春夏
序章『異世界転移』
24/45

番外編2

こんにちは川中春夏です。

第2作番外編です。

ここら辺でもうわかった方も多いのでは?

次が番外編最後になると思います。


 まず、なぜ戦争が始まったのかと言うと、隣国のある男が不法侵入し、王室にある盾を盗んだためだ。

 その盾は、幻獣魔種の中でも上位に君臨する【臥龍種】の鱗で作られ、鍛冶師が千を超える数の人達で作られた【人類】()()()()()宝だった。

 その宝が盗まれるには相当の手練でなければできないはずなのだが、いとも簡単に盗まれてしまい、隣国に持ち帰られてしまった。

 そのため、盾を取り返そうと戦っているのだが、宝を守るために数千もの護兵と、冒険者の中の役職【ディフェンダー】数千…これだけの数を集め、年中昼夜、宝に張り付くように守っていたにも関わらず、盗まれてしまった。


 ここまでで、皆も疑問に思っただろう…なぜ、こんな大事件が後世に受け継がれなかったのか…それは、後々話すよしよう…

 さて、話は戻るが、レーシアは年々力の暴走する回数は減っていき、力の制御ができるようになってきて、村のために魔法を使うようになってきた。

 村の作物を急成長させたり、けが人を治療したり、食器などに使う器類を焼いたり、家の建築や魚の捕獲など、とても多種多様の魔法が使え、村のために頑張っていた。

 ある日、村に王族の人がやってきて、色々なものを持っていってしまった。

 村の人達は、一切反抗せず、自分たちのものを渡していった。

 王族の人が、村の物資をごっそり持っていった後の村では、皆が暗い顔で家に入っていった。

 レーシアには、なぜ色々な物を持っていかれたのか、なぜ反抗しなかったのか、疑問には思っていたが、口に出すことは無かった…

 レーシア自身も薄々感ずいていたからだ…

 どんなに理不尽な事があってもいい、自分よりも上の人に逆らってはダメだと…


 次の日、レーシアはいつもとは違う雰囲気がして、不思議に思っていた。

 村の皆は普通にいつもどうりの畑仕事や狩り、家事をしていたが、何かがおかしい事にレーシアは気づいていた。

 しかし、何もおかしな所を見つけることは出来ず、お母さんやお父さんに聞いてみても、首を横に振るだけだった。

 そしてまた次の日…今日も、昨日感じた違和感の原因を探してみたが、やっぱりなんにも見つけることは出来なかった…

 またさらに次の日…村の一人の女の子が倒れた…

 外傷は無く、病気でもなかった…これはレーシア自身が治療にあたったため分かったことであり、村の皆は、呪いだ!!と言っていたが、魔法がかけられているわけでもなかった…

 治療方法が分からず、時間が過ぎていく…

 みるみる痩せ細っていき、呼吸が浅くなり、村の人の顔や果物などの識別もできなくなるほど、衰弱して行った…

 なんにもすることが出来ず、どんどん弱っていく姿を見ていることしかできなかった…

 それから数時間後、少女は亡くなった…

 レーシアは、村で唯一の魔法使いであり、色々な人の怪我や病気を治してきたが、全く役にたたなかった…

 そして次の日になると、今度は30人ほどが倒れていった…

 原因が分からず、ほかの村の人たちも手伝ってもらいながら探したが、やっぱり見つけることができなかった…

 そして、原因不明の病にかかる人は、日に日に増えていき、ついには、自分以外の全ての人が謎の病にかかってしまった…

 レーシアも毎日毎日魔法を酷使し続けていたため、魔力切れで倒れてしまった…


 1日…また1日…と、日が進み、亡くなっていく人も増えていく…

 そして、ある日の日の入りと共に、村の人は全員亡くなってしまった…


 しばらくして、気がつくと、見知らぬ荒地に立っていた。

 木は枯れ、水もなく、空には一面を厚い雲がおおっていた。

 少し遠くにとても大きな塔があった…

 その塔には見覚えはなかったが、行かなければならないような使命感が襲ってきた…

 だが、レーシアは村のみんなを助けられなかった罪悪感で押しつぶされそうだった…

 精神的にも肉体的にも限界を超えていたため、足を引きずりながら歩くのがやっとだった。

 塔に到着し、木でできた巨大な門を開ける…

 古く、さびているように見えたが、すんなり開いてくれた。

 中に入り、見回してみると、テーブルとイス、ベッドがあった…

 生活感はないが、埃もかぶっておらず、イスは硬そうだったため、ベッドに座ってみるとフカフカだった…

 そのまま横になると、一瞬にして意識が遠のく…

 何時間…もしくは何日経ったのかはわからないが、相当長い時間寝ていたのだろう…

 目が覚めると、日がさしていた…

 外に出てみると、荒地ではなく花畑…水がなかったはずの場所に川ができ、厚い雲は一切なく青空がひろがっていた…

 自分が寝ている間に何があったのだろうか…

 しかし、こういう事になるのはむかしからよくあった事だった。

 それは、自分の力が暴走した時に起こる事で、環境が一変することだった。


 更に、自分の体の変化にも気がつく…

 身長が伸びていた…しかも、大人の身長くらいまでに…もちろん胸も…

 髪に関しては、身長の3倍くらいに伸びていた…寝る前は確か、肩くらいだったはず…

 一体何があったのだろうか…1度寝ただけでここまで成長するなんて…

見た目から察するに、20歳から25歳だろう…

しかし…ここまでの変化は今までに無かった事なので、頭の整理が追いついていない…


 色々考えながらしばらく歩いていると、荒地が見えた…

更に、何か銅像のようなものが見える…

ここまで読んでいただきありがとうございました。

また次回で…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ