第25話『ガルントさん』
こんにちは川中春夏です。
他の機種での投稿を試みたところ、執筆になんと、半日もかかってしまいました。wao
でも、久しぶりに執筆してみると、内容が浮かんでこなかったりして大変でした(汗)
前のような投稿ペースは難しいのでマイペースでいきます。
『しっかしここは良いところだな~。』
「お主もそう思うか?」
『自然豊かだし、嫌な虫とかもいないし、最高の場所だな。』
うんうん。と頷きながら答える。
「結界を張っているのだから当たり前とも言えるがな。」
え?結界張ってんの?
でも結界って、生き物を自分の領域に入らないようにしたりするやつだろ?
ここ、結構いろんな虫とか鳥とか俺とか入ってるけど、これでも結界って言えるのか...
『でも、結界だったら何で俺、入れてんの?』
「それは、我が結界を通してやったからな。」
あ、そうなんだ。
じゃあ鳥とかってガルントさんが通してるのかな?
それなら結構いい人そうだな...
「そんなことより、早くいくぞ。」
と、ズシンッズシンと地面に足跡を残しながらガルントさんが居るであろう塔に向かって歩く。
その足音とかってどうにかなら無いのかな?
めちゃめちゃ花が散ってるんですけど...
そんなことを思いながら、塔に到着した。
「ガルントは、少しクセのある奴だからなかなか馴れないかもしれないが、いい奴だぞ。」
クセのある人か...
何故だろう...急に緊張してきた...
木の扉を三回コンコンとノックする。
ガチャリと中から出てきたのは、細身の整った顔立ちをした女性だった。
☆★☆★☆★☆
え.........女の人?
名前....え?
男の人だとずっと思ってたし、賢者って聞くと大抵はマントとかを羽織ってて男性で髭がはえてる人を想像するだろう...
勿論、俺もそんなのを想像していた。
だって、エンシェントドラゴンの亜種みたいなのを眷族にしてるからてっきり男の人だと思うでしょ。
まぁ、偏見か...
「どちら様でしょうか?」
ガルントさんが聞いてきた。
『あ、えっと...あのドラゴンにここに来たら家族をどうにかできるかも、と言われたので来ました。
あと、自分の異能力についても知ることができるかもと言われたため来ました。柊真と申します。』
「柊真さんですね、外は何ですから中へどうぞ。」
『...失礼します。』
と、中へ通されたが、中は外見からは想像できない程広く、綺麗だった。
塔の中のはずなのに、廊下があり、部屋がいくつかあり、キッチンも見えた。
『ここって、塔の中のはずですよね...何でこんなに広いんですか?』
「外見は塔だけど、玄関からある仕掛けがあってこんなに広いんですよ。」
そうなんですね...
そして、テーブルに着く。
「それで、詳しく教えてくれないかな?」
『あ、はい。実は...でして...』
「なるほど...家族の件はなかなか簡単にはいかない事ね...
あなたの異能力については見てみないとなんとも言えないわ。」
『それなら、何かいらないものはありますか?』
「そうね...これなら大丈夫かしら?」
と、手渡されたものは、割れたお皿の破片だった。
大丈夫です。と言って、強く握ったら手が切れるため、ただの石のように力一杯握らず、少しだけ力を入れて握ってみた。
すると、案の定皿の破片は消えていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ま次回で...




