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家族パーティー最強説!! 〜異世界のんびり無双譚〜  作者: 川中 春夏
序章『異世界転移』
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第20話『エンシェントドラゴン2』

こんにちは川中春夏です。

第20話、そろそろ1章にいこうと思っております。

 東の平原の中心に向かっているが、かなりの道のりらしくなかなか辿り着かない…

 そして、中心には監視塔がたっているらしくそれを目指していけばいい、とギルドの人に言われたが全く見えない…

 この方向であってるのだろうか…

 少し心配になってきた…

『パーラ、この方向で東の平原の中心に行けるのか?』

 〔ん〜とねぇ〜……合ってるよぉ〜〕

 と、飛んででは無く跳んで確認をしていた。

 アクロバティック…(ボソッ

『ちなみにあとどのくらいで着きそうだった?』

 〔う〜ん。20分ってとこかなぁ〜〕

『20分…』

 パーラから聞いた中心までにかかる時間は20分らしいが、俺達が街を出てから20分位はたっているだろう…

 つまり、俺達は休憩もせずに40分歩くことになる…

 そんなに疲れてから中心に着いたとしても、何があるかわからない依頼だから、少しでも体力は回復させておいた方がいいかな。

『ここらで少し休憩にしないか?』

 家族全員、賛成〜と言って、近くにあった木陰に腰を下ろす。

『ふぅ〜疲れた〜』

 と、母さんはかなり体力を消耗しているようだった。

 舞奈と父さんは無言で目を閉じて休んでいる…

 そんなに疲れたのかな?

 と、思いながらも腰を下ろす。

『さすがに疲れたな…』

 しばらくそのまま休み、皆の体力が回復したところで再び歩き始めた。

 〔…この先で何か起こってますね…〕

『何かって何が?』

 〔そこまではわかりませんが、魔法を放っている、という事だけならわかります。〕

『魔法か…つまり、誰かが何かと戦っている可能性がある訳だな…』

 〔そうなりますね…〕

『行ってみよう…』

 と言いつつも、人同士の争いだった場合、どちらかの味方をするのではなく、両方の争いをエラムかパーラに止めてもらおう。

 人と魔物だった場合、優先的に人の方を助けようとは思うが、何かの依頼で戦っているのなら手助けはするのが、魔物を倒したり、捕獲したりしてはいめないルールがあるため、助けることが出来ない…

 まぁ、そんなルールは守らないんだけどね!


 中心まであまり距離はないようで、近づくにつれて黒い霧のようなものがでてきた。

 〔…この霧……かなり危ないものです。気をつてください皆さん。〕

 と、エラムが注意を促す。

 〔確かにぃ〜この霧はぁ〜下手したら死にますよぉ〜私でも〕

 ……え……………

『待て待て待て!!!パーラでも死ぬって!?嘘だろ!!』

 〔()()()()()の話ですよぉ〜〕

 そんなにやばいのかこの霧は…

 しばらく歩くと、矢が地面に何本も刺さっていた…

 急に血なまぐさい匂いがした…

 そしてしばらく歩くと、地面に無数にクレーターができている場所につく。

 近くには血痕が無数にあり、何人かの死体と思わしきものが見えた…

 片腕がなく骨が見えている者や、足がない者、体全体火傷をしている者、首がない者…など、かなり無残な状態だった…

 見たところ兵士の格好をしていたため、塔の警備兵なのではないだろうか…

 ここで争ったことは間違いなく、相手もかなり残虐的な攻撃をしたのだろう…

 ふと足元を見ると濃い霧のせいでわからなかったが、足跡があった。

 つまり、魔物の仕業である決定的な証拠だった。

『エラム、パーラ、この人たちを助けることってできないのか?』

 と、どうにかしたいが何も出来ない自分を悔やみながら問う。

 〔……ここまでの状態ですと、無理です……〕

『やっぱりそうか……』

 クソッ!!!

『……この人達のためにも、こんなことをした魔物を倒す…でも、俺の力じゃどうにもできない…

 絶対強くなるから、今回は頼まれてくれエラム、パーラ…』

 〔わかりました…〕

 〔いいよぉ〜〕

 家族全員、この状況を見て同じことを思ったらしく、深く頷いてくれた。

 舞奈は、半分泣いていた…

 そして、足跡を追って走り出す。


 黒い霧はだんだんと濃くなっていき、隣にいる人の顔でさえハッキリと見えないほどだった。

『エラム、近くに魔物はいるか?』

 〔いいえ、いません…〕

『そうか…』

 さらに走ると、木々が倒れている場所に着いた。

『なんだこれ…綺麗に幹が切られてる…』

 しかも数本ではなく、数百本である…

 魔物の足跡は、綺麗に切られた木の近くにあり、まだ続いていた…

 そして、やっと追いついてきたのか、少し地面が揺れていることに気がつく。

『この振動は魔物のものなのか?』

 〔おそらくそうでしょう。近いですね…〕

 走りながらでもわかるほどの振動が伝わってくる。

 そして、ついに魔物に追いついた…

『なんだあいつ!!』

 〔!?〕

 〔なんでぇエンシェントドラゴンがここにいるのですかぁ〜?〕

 エンシェントドラゴン?と思い母さんに聞いてみた。


 なるほど、古代龍か…

 さらに言えば、エンシェントドラゴンは魔法に特化したドラゴンらしい…

 しかも、パーラと同じく幻獣魔種にあたるらしいが、エンシェントドラゴンはその中でも上位だそうだ。

 エンシェントドラゴンは魔法攻撃が一切効かず、物理攻撃は硬い鱗によって守られるらしい…

 そのため、国宝級の冒険者と国宝級の魔法使いでやっと足止めできるほどの強さらしい。


 そんな化け物(エンシェントドラゴン)が目の前にいる…

 そして、気づかれた。

 しかし、エンシェントドラゴンは何もせず、ただただどこかに向かって歩いているようだった…

ここまで読んでいただきありがとうございました。

また次回で…

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