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家族パーティー最強説!! 〜異世界のんびり無双譚〜  作者: 川中 春夏
序章『異世界転移』
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第18話『未知の依頼』

こんにちは、川中春夏です。

今回は長めにしたせいで遅くなりました。

最近、他の方の小説を読んでいるんですが、短い小説が人気みたいですね…

この小説読んでくれてる方には感謝です。

毎回、長い話を読んでいただきありがとうございます。


『依頼って、どうしてこんなに一斉に来たんでしょうか…?』

  「分かりませんが、ここまで一斉に来られると、冒険者の方達を召集しなければならないかもしれません…」

  確かに、ギルド内にはぎゅうぎゅうずめになって約50人、ギルドの外ではその2倍は並んでいただろう…

  依頼は1人、何件でも出すことは出来るが、1人1件だとして150件。1件につき1人の冒険者が対応したとしても150人。依頼の中には、護衛や討伐はあるだろうし、護衛の場合はどんな護衛任務でも4人からで、討伐は魔物のランクによって変わるだろうが、1つのパーティーは必ず必要になり、パーティーの構成として、攻撃者、防御者、回復者の3人であるため、推定200人ぐらいだろうか…

  そんなに集める事は容易なはずがなく、ましてや数が足りるかも怪しいところだ…

  何しろ、既に依頼に出ているものも何人かいるはずだからだ。

  さて、俺達にも出来る依頼は何個あるかな?

  『俺達依頼を受けに来たのと、母と父の能力値を測定して欲しいんです。

  依頼は、俺達にできるもので同じような内容の依頼をまとめて受けたいんですけどいいですか?』

  「まとめてですか……

  依頼の件はできるかわからないので、ギルドマスターに聞いてきます。

  能力値の測定は、違う職員を呼びますので少々お待ちください。」

  まとめて受けれたら、一気にお金が入ってくるから、服とかも揃えられるかな?あと、母さんの入会金を払わなきゃいけないし、食事についても考えなきゃいけないし、寝泊まりするところが、あんなじゃ快眠できない…

  今更ながら、問題が多いことに気がついた…

 

  しばらくして、1人の青年の職員がこちらに来た。

  「シューマ様とマーナ様のお母様とお父様ですね?」

  『はい、そうです。』

  「それでは、あちらの部屋で測定してみましょう。」

  と、案内された部屋は前に俺達が入った部屋と何ら変わりない部屋だった。

  『測定ってどうやってやるんですか?』

  母さんも父さんも1度もやってないから、確かに疑問に思うわな…

  「測定は…(略)」

  『なるほど、わかりました。

  柊真も舞奈も測定はしたけれど、測りきれなかった意味がわかりました。』

  「それでは、測定しますね。では、まず魔力の測定からお願いします。」

  母さんと父さんは、聖石を握った。

  すると、俺達と一緒で聖石は割れた。

  「それでは、次に聖力の測定をしましょう。」

  次に母さんと父さんは、魔石を握った。

  すると、俺達と一緒で魔石も割れた。

  「これは…凄い…さすがシューマ様とマーナ様のご両親ですね…基準値以上の魔力と聖力の持ち主はなかなかいません。

 基準値以上の魔力や聖力を測定するには、もっと上質な魔石と聖石が必要なので…確か、シューマ様とマーナ様も改めて測定したいと申しておりましたので、現在調達中ですので、また明日家族でお越しください。」

  『わかりました。』

  「それでは最後の測定です。こちらを」

  と、テーブルの上に出されたものは『ただの石』である。

  母さんと父さんは『ただの石』を握る…

  すると、母さんの石は、半分が舞奈と同じように魔法をおび、もう半分が鉱物に変わっていた。

  父さんは、体積が2分の1になっており、小さくなった石はかなり小さい刃になっていた。

  「こ、これは凄い……これは、シューマ様とマーナ様同様、副ギルド長に報告しなければなりません。少しお待ちください…」

  と、部屋を出ていった青年は、副ギルド長を呼びに行った。

  『母さん、父さん…凄いわ。』

  俺はただただ感心していた。

  父さんの異能力は、多分鍛治の能力と、もうひとつは俺と同じでよくわからないやつだな…

  母さんの異能力は、多分錬金術の能力、舞奈と同じで魔法使いの素質がめっちゃあるってとこだな…

  舞奈と俺は、父さんと母さんの異能力の片方を受け継いでいたって事だし、俺の異能力についてはわからないことしかないからなんとも言えないけど、舞奈の異能力は母さんのやつよりもうちょっと強力になってる事はわかる。

  なぜなら、舞奈の場合、石に魔法が帯びていた時間が母さんの場合よりも長かったためだ。

  だが、効果時間が短いだけで、帯びる魔法の量は同じみたいだ…

  俺と父さんの異能力はなんなんだろう…

  ガチャ

  「すまない、遅くなった。」

  と、入ってきたのは副ギルド長ことウェールズさん。

  「私は、副ギルド長のウェールズ·フェースだ。まさか…シューマとマーナのお母様とお父様も異能力持ち主なのか…」

  「もう一度見せてもらってもいいか?」

  と、言われたので母さんと父さんはもう一度石を握って見せた。

  「ふむ…確かにこれは異能力だな…しかも2種類ももっているのか…かなり珍しい。」

  まぁ、普通は1つもしくは0なのに母さんと父さんは2つも持っている。

  「お父様の方の異能力については、片方は鍛治の異能力ですが、もう1つの方はシューマと同じでわからないことしかない未知の異能力なので、副ギルド長をお呼びしたんですが…」

  「ふむ…私も今この異能力について調査中でな…ギルド長に聞けば何かわかるかもしれないが、あいにく今は隣町まで出ていてな…明日には戻ると思うぞ。」

  ギルド長か…会ったことないから緊張するな…

  「さて、お母様とお父様はギルドに入会しておられますか?」

  『はい、私は錬金術ギルドに仮入会中でして、依頼を受けて報酬できちんとした入会をしようと思ってます。』

  『はい、鍛治ギルドに()()()()入会させられました。』

  「なるほど、皆さんバラバラのギルドに入会されましたね。」

  「確かにバラバラではあるな…お母様の方は仮入会だったか、入会金は私たちが払おうと思っているのだが、どうです?」

  またか…妹のでもかなり出費したと思うんだけど…さらに料理やら上質な魔石やらの取り寄せ、母さんの入会金の肩代わり…

  ほんとすみません…

  『本当ですか!ありがとうございます!』

  うわ〜遠慮がね〜

  もうちょっと考えてあげてもいいんじゃ…

  「それでは、入会金は今日中に払っておきますので、明日にでも錬金術ギルドに足を運んでいただければ入会の証として、ギルドのカードが貰えるはずです。」

  『わかりました。本当にありがとうございます。』

  「いえいえ、こんなに凄い一家を見たことはありませんし、シューマやマーナもまだまだ成長するはずなのでかなり期待しているんですよ。」

  「確かにな…これほどまで飛び抜けた能力の持ち主もあまりいないはずなのに、家族全員が基準値以上の能力値だし…さらに異能力持ちときた…もうはぁとしかコメントできないな…」

  副ギルド長もべた褒めかよ……めっちゃ照れるやん。

  自分の異能力のことはまだ全然わからないけど、これからわかっていくだろう…

  「それでは、検査結果も添えてギルドに提出してきます。明日の測定とギルド長との面談忘れないでくださいね。」

  『ありがとうございました。』

  部屋を出てから、会釈をして受け付けに戻った。

  まだまだ、列が途切れることは無いらしく、未だに50人以上の人が並んでいた……多すぎ……

  「あっ、シューマ様とマーナ様、同じような内容の依頼をまとめておきましたので、こちらから選んでください。」

  と、テーブルの上に置かれた依頼の束を見てみる。

  ·『ツリーキノコ』の採取の依頼、合計して72個

  報酬は合計して、金貨2枚

  ·『タケモコ』の討伐の依頼、合計して41体

  報酬は合計して、銀貨8枚

  ·『グラグ·ラー』の捕獲の依頼、合計して7体

  報酬は合計して、金貨9枚

  ·『グリーン·オークキング』の討伐の依頼、合計して13体

  報酬は合計して、金貨2枚と銀貨2枚

  ·『ナナメタケ』の採取の依頼、合計して34個

  報酬は合計して、金貨1枚と銀貨7枚

  ·『???』の???の依頼件数129

  報酬は合計して、金紙幣7枚

  結構あるけど…1番目立つの最後のやつかな…

  討伐か採取とかの詳細が一切なく、何をどうしろの命令がないため、何をしたらいいのかわからないが、『東の平原の中心に行け。』としか書いていない…

  『どれにする?』

  『うーん…1番最後のやつがなんなのか知りたいし、1番依頼件数が多いから、悩んでる人が多いってことだよね…』

  『まぁそうだろうな。母さんたちは何がいい?』

  『そうだなー正直言うと、今は大金が欲しいところだけど、そんなに簡単には貰えないなー』

  当たり前でしょ……久しぶりに父さんがテンション高いとこ見た気がする…

  『私は、安全なのがいいけど、安全なものはりょうも多いし、報酬が少ないからあんまりやりたくはないな…』

  いや、母さんもかよ!

  親がお金に目がくらんでるってやばいぞ…

  『この、???ってなんですか?』

  「それがですね…よくわからないんです…

  その依頼を頼みに来る方達が、青ざめた顔で必ずこられますが、内容などを書いていかれないのと、聞いてみても、何も答えてくれないため未知の依頼なんです…」

  『てことは、この依頼はランクとかって決まってないんですか?』

  「はい、決まっていません。が、依頼件数を見てわかる通り、100件を超えているんです…いち早くとりかからなければいけない依頼なのですが、依頼内容がはっきりしていないため、大体の冒険者から断られてしまっていて溜まっている状態なんです…」

  『そうですか…』

  〔エラム〜エラム〜〕

  〔はい、なんでしょうか…長時間ギルドの外で待たされている()()()()()()()に何のご要件でしょうか?〕

  あ〜怒ってる〜完璧おこだ〜

  〔それは申し訳ない!!!本当にすまない!!〕

  〔これもまた、いつかのお返しの時まで取っておきます。覚悟していてください。

  それで、どうされましたか?〕

  〔今、依頼を受けようとしてるんだけど…略〕

  〔なるほど、大体わかりましたが、『グラグ·ラー』の捕獲はやめておきましょう。あれはかなり厄介ですから…〕

  エラムでさえ厄介と言うから、昨日の『スターベーションスライム』とかなにみ厄介なんだろう。

  〔じゃあ、採集系がいいのか?〕

  〔そうですね…しかし、あなたがたはこの()()に来られて、まだ日も浅いので採取は難いしいとおもいます。〕

  ごもっともです。確かに採取はエラムたちの方が形とか色とかわかってると思うからいいと思う。

  俺達が出来るものと言ったら……???しか残ってなくね?

  消去法で選んだ結果???しか残っていない…

  やべ〜心配しかない…

  『どうする?念話の内容聞いてたと思うけどこれしか残ってないんだけど…』

  『………それしか残ってないならそれでやってみるしかないんじゃない?』

  『まぁ確かに母さんの言う通りだけど…未知なんだよ?絶対危険じゃん…』

  『危険だと思ってやらないのは臆病者。

  危険だとわかっていてもやるのは勇者。

  あなたはどっちになりたいの?』

  ここで究極な質問!!!

  いやいやいや、明らかに死にますよ〜って言ってるような依頼やん!!

  死ぬの怖くないんか!母さんは!!

  『ん…舞奈はどうする?(動揺』

  『やってみる!!』

  どっからそんな自身が溢れてくるんだよ!!!

  死ぬ気か?死ぬ気なのか!?

  さすがに父さんは…

  『ん?別にいいんじゃないか?』

  うわーーーん(大泣)

  俺以外の家族頭おかしいんじゃないか!!!

  どう考えても危険じゃん!なんで行く気なの!?

  『……………………わかったよ…行くよ…』

  負けました…

  『じゃあこれでお願いします。』

  と言って、『???』の依頼をうけた。

  はぁ〜〜



ここまで読んでいただきありがとうございます。

また次回で…

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