第16話『異世界での果物』
こんにちは川中春夏です。
第16話ーー結構続いてますね〜。
『はぁ…はぁ…結構かかってしまったな…』
息を弾ませながら、ギルドの扉を開けた。
そこには、丁度納品を終えたのか母さんと父さん、舞奈がたっていた。
『遅いよ、お兄ちゃん。待ちくたびれた〜』
『すまん。ちょっと話がこじれそうだったから、無理やり引き上げてきた…』
『それって大丈夫なの?』
母さんが不安そうな顔でこちらを見てきた。
『まぁ大丈夫でしょ』
多分。普通に考えたら駄目か…
まぁでも、5つ以上入っていたら1つは貰えるし、戦いに見合った報酬ではないが、無いよりかはマシだな…
『さて、何か食べ物でも買って、帰りますか…』
『それならさっき街を通ったら、リンゴみたいな果物があって、大きかったし美味しそうだったからそれを買って帰ろうと思ってるんだけど…』
リンゴみたいな果物か…
こっちでの食事は1回した事があるが、見た目が…凄い…が味は確かなんだよな〜
てことで、リンゴみたいな果物が売れてる店に来た。
『おばちゃんこれなんて果物?』
と、本当にリンゴみたいに真っ赤でリンゴよりも一回り大きい果実を指さして聞いてみた。
「あ〜それはね『レーゴ』って言う一般的な果実だよ。1つが大きいくて安いから結構人気なんだよ。」
なるほど、確かに大きい…しかも銅貨3枚…日本円で150円。
この大きさなら普通のスーパーでも2、300円ぐらいするだろう…
母さんも父さんもお腹が減ってるためか、『レーゴ』以外の果物にも目が釘付けのようだった。
『この白い果物はなんて果物?』
指さして聞いてみた果物は、白く瓢箪の様な形で、凹んでいる部分に新しい小さな実が凹んだ部分を隠すように実っている。
「そっちのはね『ガカラ』って言う果物だよ。
周りについてる実は、食べれないことは無いけど、とても酸っぱいから食べる人はかなり少ないから取ってしまった方がいいよ。」
へー『ガカラ』って言うのか…
母さん達は、『レーゴ』だけを買うことにしたらしい。
『すみません、『レーゴ』を6個ください。』
「はい、「レーゴ」6個で銅貨13枚です。
…毎度あり。ちょっとおまけも付けといたからね。また寄りに来な。」
『ありがとうございます。』
一言お礼を言って、家に帰宅した。
☆★☆★☆★☆
家に帰ってきて、『レーゴ』にかぶりついてみた。
『美味しい…』
と、母さんは一言発してから無我夢中でレーゴにかぶりついていた。
『ほんとだ〜美味しい〜』
舞奈…さっきギルドで食べたじゃん…よくわからん料理を…
『さて、お腹も膨れてきたはずだから、明日について何か言わなきゃいけないこととか、何かあれば今言ってくれ』
『舞奈達は、明日も依頼を受けて早めにお金を稼いでおくから、特に言わなきゃいけないこととはないよ。』
『母さん達も明日は特に何も無いから、あんた達の依頼について行くわ。』
『あ、俺から何個か報告がある。
1つ目に、舞奈が魔法使いの学校に行くことになったことと、俺達に異能力があった事が判明したことぐらいだ』
『舞奈が魔法使いか、がんばれ!!』
母さんが許すことはあまりないが、今回は幸運だったのだろう、舞奈がんばれー
『それで思ったんだけど、俺と舞奈に異能力があったから、母さん達もあるかも知れないから、1回測定してもらったらいいんじゃない?』
『明日も特にすることないからいいんじゃない?』
というわけで、明日の方針が決まったのですぐに寝た。
やっぱり冷たい床で…
☆★☆★☆★☆
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回で…




