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異世界で僕は美少女に出会えない!? ~《ウェステニラ・サーガ》――そして見つける、ヒロインを破滅から救うために出来ること~  作者: 東郷しのぶ
第七章 冒険者パーティー《暁の一天》5+1

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そうめん流しと豚カツ

 その翌日。


 僕は予定どおり、バイドグルド邸を辞去(じきょ)して冒険者ギルドへ向かうことにした。

 フィコマシー様やシエナさんは、ズッと僕の身を案じてくれて――けれども、説得が功を(そう)したみたいで、もう引き留めようとはしなかった。


 侯爵家より返却してもらった山刀のククリを、再び身に帯びる…………クラウディとの決闘では、お前は本当によく働いてくれたよ。ありがとう、ククリ。


 ――右腕に巻いた、シエナさんのカチューシャはどうなったのかな?


 昨日、それとなくシエナさんに尋ねたら

「あ……あの……それは、今は私が大切に持って……宝物(たからもの)に……ゴニョゴニョ」

 と小声で何か言っていたような気がするけど。


 そんなシエナさんに、リアノンがツッコんでいたな……。


「まぁ、あの血で真っ赤になった布きれを、今更サブローへ返すのもな……。だがしかし、元はと言えば自分のカチューシャをコッソリ保管してるのは、どうかと思う。正直に言って気持ち悪いぞ、シエナ」

「リアノン、酷い! あと、どうして私の最高機密(トップシークレット)を知っているんですか!?」


 怒る、シエナさん。

 なにやら同情の視線を彼女へ向ける、リアノン。


「そんなのが、お前の最高機密なのか……シエナ、お前って、意外と可哀そうな女なんだな。友達として、私はとても悲しいよ」

「な! 眼帯詐欺(さぎ)最高機密(トップシークレット)の騎士様に、言われたくはありません!」

「詐欺じゃ無いもん! カッコイイから、してるだけだもん!」


 言葉を幼児返りさせつつ、リアノンが(わめ)いて――

 今度はシエナさんが、憐憫(れんびん)の眼差しになる。


「『カッコイイから』って……リアノン、婚期(こんき)を逃しかけている年齢の貴方が、そのような子供じみた振る舞いをして、恥ずかしくはないのですか?」

「私は婚期を逃してはいないもん! 結婚適齢(てきれい)期だもん! 婚期を逃したのは、この場に居られる魔法使い殿だもん! あんころ餅は、賞味期限が切れたんだもん!」


 アズキ、被弾(ひだん)


「おい! シエナとリアノン! つまらん言い争いに(わらわ)を巻き込むな! それに、『あんころ餅は美味しい』とサブローも述べておったではないか! 保存状態は良好。まだまだ、食べ頃じゃ!」


 ワイワイ騒ぐ、シエナさんとリアノンとアズキ――17歳と19歳と24歳を、ミーアとフィコマシー様――14歳と16歳が生温(なまぬる)い、余裕がある視線で眺めていたような…………深く考えるのは、止めよう。


 全身に微量の回復魔法を掛けつつ、歩く。表面上の物腰(ものごし)は何事も無いふうに、取り(つくろ)っているつもりだ。


 ――けれど。


 頭痛を覚える。

 吐き気。

 倦怠感(けんたいかん)

 五体のアチラコチラをズキズキとさせる、刺すような痛み。

 引き()れる、傷跡。


 我が身体ながら、やっぱりボロボロだな。特に左肩の損傷は深刻で…………落ち着け。深呼吸をしろ。冷静に思考するんだ。


 自己の肉体を単なる1個の機器(きき)に見立て、客観的に性能を分析する。


 重傷の左肩は別にして――手、足、右肩、腰、首…………良し。(きし)みはするが、まずまず、それなりに動かせるぞ。


 故障箇所は、多数ある。しかし、己の弱点を補う戦い方については、特訓地獄で黒鬼(くろおに)のブラックに習った。


 ブラックのヤツは歴史オタクで『日本の江戸時代には、〝丹◯(たんげ)左膳(さぜん)〟という名の隻腕(せきわん)の剣士や、盲目(もうもく)で〝座◯(ざとう)(いち)〟と呼ばれた抜刀術の達人が居ったんやで! どちらも実在の人物や! サブローも、彼らのようになるんや! ならんかい! さっさと、なれ!』って言いながら、僕に苛烈な武術訓練を()いてきたっけ……あれは、キツかった。(つら)かった。泣きたかった。イヤ、泣いた。


※注 丹下(たんげ)◯膳(さぜん)座頭(ざとう)(いち)も時代劇のヒーローで、フィクション上の人物です。小説や映画で有名になりました(◯頭(ざとう)(いち)には、元ネタの伝承があります)。


 だけど、あの猛稽古(もうげいこ)のおかげで身についたモノも少なくない。

 それを上手に()かせば、現在のコンディションで戦闘になっても、ある程度の結果は見込めるはず。


 でも敵の強さの度合いに応じて、行動の選択は変えなくちゃね。


 ナルドット侯爵家の騎士たちをケースに、仮想敵(かそうてき)へどのように対応するかを自問自答してみる。


 クラウディのレベルの敵――出会うや否や、全力で逃げよう。すぐ逃げよう。一目散(いちもくさん)に逃げよう。


 リアノンのレベルの敵――いったん様子を見て、やっぱり逃げよう。怖いし……あ、違う。これは戦略的撤退なのだ!


 ドラナドやエコベリのレベルの敵――オリネロッテ様の護衛隊に所属していた男たち。闇夜に僕を襲ってきた……アイツらは、けっこう手強(てごわ)かったな。

 そうだな。その時々の体調によって、優れた柔軟的計算にもとづく臨機応変な進退を……むむむ。


 ブランやボートレのレベルの敵――ナルドットへ向かう街道でフィコマシー様やシエナさんが乗っていた馬車を見捨てて逃亡した、あのフザケた騎士達くらいの強さだったら……。

 うん、即座に潰すとしよう。戦いに時間を掛けたくないからね。


 ――などとイロイロと先走りな思案をしている、僕の隣で。

 ミーアがピョコピョコと跳ねている。とても嬉しそうだ。


 耳を澄ますと、ミーアが

「にゅふふふ~。ゴール殿(でん)、ゴール殿、サブローのお(うち)~」

 と歌うように呟いている声が聞こえてきた。


〝冒険者として出世して、お金を()めて、家を建てる〟という将来の計画――『フィコマシー様やシエナさんが、僕のこれからの行動にイチイチ気を遣い、その結果、彼女たちが心を痛めたりしないように』と、あの場で咄嗟(とっさ)に考え付いて口にした話なんだけどな……。


 ミーアもそれを(さっ)していて、でも親切心から、敢えて調子を合わせてくれたんだと思っていたんだが……だよね? ミーア。

 僕が未来に本当に〝黄金のオブジェを屋根に飾った、キンキラキンのお屋敷〟を建てるわけじゃないって、ちゃんと分かってるよね?


「ゴール殿(でん)に、サブローと一緒に住むのにゃ~。そのために、アタシも頑張るのにゃ。ニャ~」

「ミ、ミーア」

「サブローとゴール殿(でん)で、楽しい時間を過ごすのにゃ。〝ゴールデンタイム〟なのニャン」

「……………」



 冒険者ギルドへ行く前に、宿屋の《虎の穴亭》へ立ち寄る。

 バンヤルくんは仕事で出掛けていて不在だったが、親父さんとお袋さん、それとチャチャコちゃんが温かく出迎えてくれた。


「サブローくん、大変だったね」と親父さん。

「体調のほうは、もう大丈夫なの?」とお袋さん。

「サブローお(にい)ちゃんが元気そうで、良かった」とチャチャコちゃん。


 僕がバイドグルド邸で今まで何をしていたかは、数日前にマコルさんがわざわざ、宿屋まで足を運んで説明してくれたそうだ。

 チャチャコちゃんが僕とミーアを見比べながら、言う。


「マコル様が訪ねてきて、教えてくださったの。『サブローくんは御領主様のお屋敷で、1人のメイドさんを(めぐ)って不埒(ふらち)な騎士と口論になり、挙げ句、雨の中で泥にまみれながら大喧嘩(おおげんか)をしたのですよ。あれが、〝若さというもの〟なのでしょうね』って。『サブローくんは健闘(けんとう)してメイドさんを守り抜いたけれど、騒動で少しばかりケガを負ってしまった。傷が()えたら戻ってくるから、心配しないように』とも仰ってたわ」


 そうか……《虎の穴亭》の皆にも、上手いこと話をしてくれていたのか。マコルさんは本当に親切で、気を()かせてくださる方だ。

 ありがとうございます!


 ……でも、マコルさんが述べた内容って、バンヤルくん一家に余計な不安を抱かせないように配慮した、そのためなんだろうけど、まるで〝僕とクラウディとシエナさんが、三角関係になっている〟みたいに聞こえるな……。

 要するに、マコルさんの話の中では今回の事態は『冒険者サブローと騎士クラウディが、〝シエナという名のメイド〟を取り合って決闘した』ってことになってるのか!?


 チャチャコちゃんが、トコトコと僕の側へ寄ってきた。


「サブローお兄ちゃん。(あに)ぃが、言ってたわよ」


 バンヤルくんが?


「『〝メイド〟ってのは、フィコマシーお嬢様に付いていたメイドのことだよな。まぁ、あのメイドはサブローと親しげな感じだったし、彼女が変な騎士にちょっかいを掛けられたんなら、(かば)ったのも仕方がない。でも、メイドにかまけて、もしもサブローの野郎がミーアちゃんとの仲を(おろそ)かにし、寂しい思いをさせたりしたら、俺は絶対に許さない。刑に処す。島へ流す』って」


 そんな! バンヤルくん、誤解だよ。

 処さないで! 流さないで!


 チャチャコちゃんが真剣な表情で、注意してくる。


「サブローお兄ちゃん。浮気はダメよ。蒼白(そうはく)顔面(がんめん)で島へ流される――《蒼面(そうめん)(なが)し》になっちゃうわよ」


 そうめん流し…………。


「《蒼面(そうめん)流し》から救われるには、〝(はじ)を知ること〟が大切なの」

 と忠告してくれる、チャチャコちゃん。


 ふむふむ。

《そうめん流し》を(すく)うには、〝(はし)を使うこと〟が大切……。


「分かったよ、チャチャコちゃん」

「分かってくれた? サブローお兄ちゃん」


 こう見えて、僕は地球の日本出身だからね。お(はし)の使い方は、良く知っているのさ!



 一息(ひといき)入れた後に僕とミーアは《虎の穴亭》を出発し、お昼前には冒険者ギルドの建物へ着いた。


 受付に居た熊族(くまぞく)のゴンタムさんと、知らせを受けて奥から急いで出てきたエルフのスケネービットさんが、僕らを人気(ひとけ)が無い個室へと連れて行く。


 僕は2人に、これまでの経緯と、今後は何をしていくか――その心積もりを述べた。


「なるほど……話は、了解したわ。取りあえずミーアちゃんについては、今日から新人研修を再開するわね。サブローくんは……復帰してくれるのは嬉しいんだけど『すぐに、見習いとして働きたい』と言われても……身体のほうは大丈夫なの? 本当に治っているの?」


 スケネービットさんが、不安げな表情で語りかけてくる。彼女は僕とクラウディの決闘を、実際にその目で見ている。つまり、僕が気を失うほどの大怪我を負ったことを熟知しているわけで……。


「平気です。完全に治ってはいませんが、動作において、それほどの支障はありません。その点は、充分に確かめました。お願いします。本日から僕に、冒険者としての活動を始めさせてください」

「でも……」

「スケネービット。幸い、ギルド長はこの本部に居られて、しかも今は、お(ひま)なはず。サブローに会って頂こう」


 ゴンタムさんがそう言うと、ビットさんはチョット不服そうな顔になったが、結局は頷いた。


「分かったわ。私がサブローくんをギルド長のところへ案内するから、ゴンタムはミーアちゃんに今後の研修内容の説明をしてあげて。午後より、受講してもらうから」

「研修の担当はお前だろうに……まぁ、良い。了解した」


 僕とミーアは互いに励まし合って別れた。


 ビットさんが、ギルド長の部屋へと先導してくれる。


 広い室内へ、入る。


 ギルド長のゴノチョー様は椅子に腰掛け、机に向かいながら……鼻息を荒くし、高ぶっていた。「ぶ~、ぶ~。ブタもおだてりゃ、納期(のうき)を守る~」と変なセリフを口にしつつ、しゃかりきになって書類仕事をしている。

 あんまり、(ひま)そうには見えないんだが……。


 ゴノチョー様は僕を見るや、仕事の手を止め、顔をほころばせた。 


「ぶぶ、サブローくん。よくぞ、無事に冒険者ギルドへ戻ってきてくれましたね。嬉しいですよ」

「ギルド長様。あの時には、審判役を引き受けてくださり……」

「決闘での勝利は、全てサブローくんの頑張りによるものですよ。(わたくし)は何もしていません」


 しかし、クラウディとの決闘においてゴノチョー様が公平な判定をしてくださらなかったら……何より『先に(ひざ)を地へ、つけたほうが負け』という条件を、戦いに先立って提示してくれなかったら、勝敗は逆になり、最悪のケースで僕は死んでいたかもしれない。

 考えれば考えるほど、いくらゴノチョー様に礼を述べても、それだけじゃ足りない心持(こころも)ちになっちゃうよ。


 僕は、深く頭を下げた。


 床を見ていると……足音がする。

 どうやらゴノチョー様が椅子から立ち上がり、歩み寄ってきたらしい。大きな掌で、ポンポンと僕の肩が叩かれる。


「その件は、これまでにしましょう。……それで、サブローくんは『本日から冒険者としての活動を再び始めたい』と貴方にそう述べたのですね? スケネービットさん」

「そうなんです。ギルド長は、どのように思われます? ねぇ、サブローくん。正直に答えて。決闘での負傷は、まだ完治していないのでしょう?」

「それは……ハイ……」

「だったら!」


「けれど、スケネービットさん!」


 僕は顔を上げ、ビットさんの切れ長の眼を強く見返した。


「一日でも……いえ、一刻も早く、僕は冒険者としてレベルアップしたいんです。見習いのままで安穏(あんのん)と過ごすわけにはいかないんです!」

「サブローくん。どうして、そこまで…………ああ、そういうことね」


 ビットさんの瞳に理解の光が宿った。


「サブローくんがこのギルドを初めて訪ねてきた際に、持参していた推薦状――あれを書いていたのは、フィコマシー様だった……そして、サブローくんは私にハッキリと告げた……『僕は、バイドグルド家のフィコマシー様のお役に立ちたいと考えています」』と。更に、あの決闘でサブローくんが救ったメイドの女の子は、フィコマシー様の…………つまり、侯爵家の内情は、現在それだけ――」


 ビットさんの何かを訊きたげな、探るような視線を、僕は無言で受け止めた。


「でも、サブローくん。私が推測するに、今の貴方は、本来の力量の半分も発揮することは出来ないはず」

「仰るとおりです、スケネービットさん。けれど、周りに迷惑は極力、掛けないようにします。その時々で、自分のなし得る限界を見極めた上で、慎重に行動するつもりです」

「確かにサブローくんになら、出来るかもしれない。でも、その行いは、貴方の想像以上に肉体も精神も疲弊(ひへい)させるわよ」

「覚悟しています」


 僕が決心を懸命に披露(ひろう)しても、ビットさんはなかなか納得してくれない。

 そんなビットさんへ、ギルド長は――


「スケネービットさん。貴方の心配も、もっともですが……もう、良いでしょう。サブローくんの決意のほどは、充分に理解できました。彼の気持ちは、生半可(なまはんか)なものでは無いようです。ギルドのトップである私が、サブローくんの冒険者生活への復帰を許可します」

「ギルド長!」


 抗議をするビットさんを、ギルド長が物柔(ものやわ)らかな、しかし威厳のある声で(なだ)める。


「ぶぶ、スケネービットさん。聞いてください。ブタ族には、このような格言(かくげん)があるのですよ。『勝利を()げるためには、情熱が大事。けれど、一瞬の油断も許されない。(スキ)を見逃さず、(テキ)を倒せ』――要は『調子の()()しは、気にしない。躊躇(ちゅうちょ)も遠慮も無用。ぶたれようと(うしな)おうと、肉体戦(にくたいせん)に素質は関係ない。どんな時でも、常に全力を尽くせ』というものです」

「ギルド長……」

 ビットさんが悩ましげに呟く。


 ギルド長……含蓄(がんちく)の深い、お言葉だ。

 ゴノチョー様からの有り難い教えを、改めて味わい直す。


 ええっと……。


『勝利をあげるためには、じょ~熱が大事。けれど、一瞬の油断も許されない。スキを見逃さず、テキを倒せ』


 ――――ブタ族の勝利……ブタが勝つ……トン勝つ……確かに豚カツを()げる際に加()は大事だけど、油断は禁物だよね。()げすぎたり、油が()ねると大変だし。

 加えてスキ(・・)ヤキを見逃さず、ビフテキ(・・)を食い倒さなくちゃ……。


調(ちょー)しの良し悪しは、気にしない。チュ~チョもエンリョも無用。ブタれようとウシなおうと、肉たいせんに素シツは関係ない。どんな時でも、常に全力を尽くせ』


 ――――調味料(ちょうみりょう)の良し悪しは、気にしない。ソースも胡椒(こしょう)も無用。ブタであろうと(うし)であろうと、肉料理に素材は関係ない。食事時(しょくじどき)は、常に全力を尽くすのだ!


 素晴らしい、食べ方……じゃ無くて、生き方の指針だ!

 ――と、僕が感動している一方。


 ビットさんは、なんとか自分の思いと折り合いをつけようとしているのか、少しばかりの間、考え込んでいた。

 そして、ようやく口を開く。


「……承知いたしました。ちょうど今、偶然か必然か、《(あかつき)一天(いってん)》がギルドへ来ています。決めていたとおりに、サブローくんには〝見習い〟として彼らのパーティーに入ってもらうことにしましょう。宜しいですね? ギルド長」

「ぶぶ。《暁の一天》にサブローくんが加わる……これも、運命なのでしょうか?」

「女神が、微笑んでいるのかも知れませんね。ベスナレシア様なのか、セルロドシア様なのか、どちらの女神なのかは分かりませんが……」 


 ギルド長とビットさんの語りの音量は、だんだんと小さくなっていった。

 冒険者パーティー《暁の一天》……? 妙に気になるパーティー名だな。

※ウェステニラにおける女性の結婚適齢期は、10代後半です。でも20代で結婚する女性も大勢、居ます。だから、アズキも大丈夫です!

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― 新着の感想 ―
もういっそのこと、冒険者サブローと騎士クラウディが出来てると言うことにすれば丸く収まる? バンヤルくんも、サブローがハガクーレに目覚めたのならミーアとの関係に口うるさく言わないかも? (´ε`) ギ…
[良い点] サブローが怪我のせいかちょっとポンコツになってて面白かったです。ミーアちゃんの場合、ゴール殿を楽しみにしていても、それがガチげであっても、可愛らしく見えるのは何故なんでしょう。私もケモナー…
[良い点] サブローの冒険者復帰おめでとうございます。 ん、そう言えばブラック先生の教えを忠実に聞いていたとしたら、正式に冒険者になった暁にはサブローの主武器にシャベルもくわわるのでしょうか!? […
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