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第93話(確認)

 その怪しい男は恋愛運の占いをすると言ってきたらしい。

 占いなんてものは信じないが、無料でしてくれるなら、ということで占ってもらったそうだ。

 なんだかんだ言って彼女が欲しいという欲求からは離れられなかったらしい。


 もしかして何かいい結果でも出ないか、という、信じてはいないが期待はしているという状況だったらしい。

 そうすると、手を出すように言われたそうだ。

 だから手を差し出すと、手のひらを上にするように言われて、そこに石のようなものを乗せられたらしい。


 手をつなぐようにそれを乗せられて、その時、電気のようなものが小さく走った気がしたが、すぐに何も感じなくなったので、タタは気のせいだろうとその時はかたづけた。

 それから、その男に、


「ではそれを握って、いい結果が出ますように、と願ってください」

「? なんでそうなるんだ?」

「これから起こる出来事というものは、まだ決まっていないのです。上手くいく道筋のようなものを見つけ易くするにはそれが必要なのです」


 そう、説明されたらしい。

 客商売なのでそうやってもっともらしくいっているのだろうとタタは思ったが、それでも彼女が欲しかったので黙って念じていた。

 すると男はカードを取り出して、カードを選ばせたりすることで、どういった結果が出るかといった話をしたらしい。


 ちなみに、タタは近いうちに彼女ができるだろうといった話だった。

 それを、酒が入っていたのもあってか機嫌がよくなった俺は自慢をしていると、チズも俺も俺も、ということで同じように占ってもらったらしい。

 その結果は、俺と同じように彼女が近いうちにできるとのことだった。


 また、すでに彼女のいるマノは、彼女との関係がどこまで続くのかについて占ってもらったらしい。

 その結果は良好だそうだ。

 それから機嫌がよくなった俺たちはその男と一緒に酒を飲んだりしたが、そこでタタは思い出したように、


「そういえばあの一緒にいた女は、結局俺たちの席にはつかなかったな。ぼんやりとした表情で棒立ちになっていた気がする」


 そういうとそこでタタにシーナが、


「ちなみにそういった状態にあなたたちはなったいたわ。記憶にある?」

「ないです」

「そう……でも今の話を聞いていると、その石を渡したときに、何かがあったようね。接触の時に洗脳の魔法がかけられているとみてよさそうね」


 再度推測を確認するように言ったのだった。


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