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第71話 見過ごせない

 そういった敵の特殊能力チート関連の話などをしていた俺達。

 今後はその能力がどの程度の有効なのかも考えてみてもいいのかもしれない。

 そして“人間”としての能力の限界があるのだろうからそれも考慮に入れないといけない。


 ただ“稀”に“天才”世呼ばれるような規格外の人物もいるのも事実fであるから、“考慮”しないといけないが。

 といった話を一通りしてから、そこでロゼッタが、


「ともあれ、シーナのいる国なども“彼”の手中に収められたのは……私達、“魔族”にとっても都合が悪いわ。魔族の国に一応は連絡はしないといけないわ。この危機を見過ごすわけにはいかない」


 そうロゼッタがやけに真剣な表情で告げるが、そこでシーナが呻く。


「内々での話にはできない? マサトさえ見つかれば、こちらに主導権を取り戻せるけれど」

「個人的には待ってあげたいけれど、“彼”の危険性はこちらも強く感じているの。これを野放しにはできないわ」

「それでも彼一人に乗っ取られただけでそこまで一人の動きでどうこうできるとは思わないわ。彼の意思がないと動けないようなら、結局の所、強力な特殊能力チートを持つ異世界人が一人敵に回った程度でしかないはずよ。さっきの話からもね」


 シーナがそう告げるとロゼッタは深くため息をついてから、


「……それも含めて、説得はしてみる。でも、いざとなればこちらからも“介入”する、それを覚えておいて。私達“魔族”はあの人物を“敵”として認定している。すでに苦渋を飲まされたもの。……あの時取り逃がしたのが、やはり惜しまれるわ」

「それは、そちらにも」

「ええ、城が乗っ取られることはなかったけれど、近くに彼の刃が迫ったのは事実よ。だからそちらの内政上よろしくなくても、自己防衛の関係もあるから難しいわ。こちらは出来るだけ最小限になるようにするけれど、出来れば早めに決着をつけたい」

「……どれくらい、時間が取れそう?」

「……一週間とれるかとれないか」

「エリス共和国まで行ければ……途中の村の件もあって……でも頑張ればどうにかなるかしら。こちらの道に戻ってくる途中のマサトに出会えれば……」

「とりあえずはやるべきことを今はやるしかないわ」

「そうね」


 ロゼッタの言葉に頷いたシーナ。

 大変なことになったなと思って見ているとそこでシーナが手を叩き、話を変えたのだった。


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