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第63話 事情説明

 マサトに助けられた、そうミゲロは言う。

 どんな話かと思っていると、何でもマサトはここ周辺の、異世界人の魔道具が隠されているとある遺跡にやってきたらしい。

 そこで丁度ミゲロが罠にはまりかけていたのを助けられたそうだ。


 しかも周囲では魔物が増えていて、あのままだと危険だったそうだ。

 その恩人であるマサトは、能力を増幅させる腕輪の魔道具が気になってはいたらしい。

 それを一緒に探していたそうだ。


「ちなみにその時は、お前さんのように女の子を三人くらい連れていたぞ」

「……そうですか」


 俺はそうとしか答えられなかった。

 どこぞのハーレム主人公のようになっているなと俺は思いながらそこでミゲロが話し出す。


「魔物の増加も、そのマサトの“敵”と関係があるらしい。その増えた魔物に紛れて“何か”をしているとかなんとか……ただ推測の域を出ないから、それ以上は話せないとか言っていたが」

「そう、ですか。でもマサトの特殊能力チートが必要だといった話……だったと思いますが、それらしいものは何かありましたか?」

「そうだな……う~ん、一斉に襲い掛かってきた魔物は、何かに“指示”をされているようだったが、マサトが何かをやって攻撃したら逃げて言ったのは見たかな」


 そういった話を聞きながら俺は、そういえばシーナもマサトを探していて、“操られた人”を元に戻すのに必要とかなんとか言っていたのを思い出す。

 確かにそういった人間や魔物などが大量に攻撃してきた場合に、そういった元の部分を断ち切ってしまえばうまくいけば味方にさえなる。

 ただ正面切って戦うだけが“戦い”ではない。


 しかも能力増幅効果があれば、敵の広範囲の遠隔操作にも対抗できるかもしれない。

 そう思っているとそこでミゲロが、


「それでマサト達はここの近くの小国エリス共和国に向かったはず。ただ、その途中の村も、今は厄介なことになっているらしい。何でも怪奇な現象が見えるとか。恐ろしくて口に出来ないと言われて俺は聞けなかった。詳しい事はそこの人に聞いてくれ」

「分かりました。ありがとうございます」


 お礼を言う俺。

 とりあえず、次の目的地は決まった。

 そこでシーナがロゼッタに、


「私の方が勝利で良いわよね」

「……あれは途中で中止となったのでは?」

「でも私達がこれを見つけてここに持ってきたのだから私の勝利で良いでしょう?」

「何を要求する気? それによっては考えてもいいわ」


 ロゼッタはそう答えたのだった。 

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