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第58話 妨害用の道具

 自分が特殊能力チートを持っていると自負していた男。

 そして、“名前”を言うと縛られると思っている男。

 それならば異世界人の持つ“ステータス・オープン”で能力を見ればいい。


 そう俺は思って、


「“ステータス・オープン”」


 そう俺は叫んだ。

 目の前のあの敵は余裕の表情ではある。だが、


キュン


 そんな高い音が出て、水色の光の板が現れる。

 そこで目の前の男は焦ったように、


「な、何故! そういった物の妨害用の道具は身に着けているし第一……これは、今のこの体は“人形”ではないのか!」

「……説明をありがとう。そして画面が小さいので大きくっと……大きくなったな」


 そこにはこの敵の能力……魔力、体力などが表示されている。

 それと同時に、


「“遠隔操作された人形”? なるほど。という事はあそこにいる敵は人形だったのか。だったら容赦なく攻撃してもかまわないか。本人のの体を模しているかどうかは……書いていない。でも、特殊能力チートは遠距離操作、なのか? ……しかも、複数の人形を経由は出来る。その距離については書いていないのか」


 といった内容も手に入れた。

 つまり、シーナの城の方を支配するのならば、その“遠距離操作”の特殊能力チートの効果が届く範囲に、その人物がいるのだろう。

 逆に言えばその範囲からは動けない。


 それとも支配しておいて、それからある程度の操作は自主的に動けるようにしているのか?

 そうするとその遠隔操作した人間を中心として何かを行おうと思えば行えるが……その時出せる命令はどの程度のものになるだろう?

 意外に制限の多い能力だと思いながら、その直接的か、間接的かの二つのパターンを後でシーナにも話しておこうと決める。


 もっとも間接的な物でも後で直接的なものに切り替えられる、となると面倒だが。

 範囲によるなら、シーナの城とここまでの距離はどれくらいだろうといった物も重要になるし、などと俺は考えつつも、焦っていたがここで彼は落ち着いたようだった。


「この程度の事が知られたところで、俺の優位さは変わらない!」


 そう言って上の方から炎の攻撃が俺達の方にやってきた。

 それを俺は防御系の風の魔法を使ったが、すぐに俺は剣を使って敵に向かって、


「“氷の矢”」


 以前よりも出力を上げて攻撃をする。

 ぎゃあ、と小さな声が聞こえた。

 人間のように聞こえて俺はぞっとしたがそこで、目の前に、木で作られた人形の腕が落ちてきたのだった。

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