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第50話 油断しないの

 音が聞こえると同時に攻撃。

 次々と魔法攻撃を加えていき、四角い箱のようなものが吹っ飛んでいく。

 特に俺の攻撃がよく効いているらしく、側面がはがれるようにして次々と吹き飛んでいく。


 まりでドミノ倒しのように連鎖的に吹き飛ぶのは、ある意味総会と言えそうだがそこでふと思いついたので聞いてみることに。


「この黒い怪物に捕まるとどうなるんだ? 俺は今まで襲われる前に倒しているが……」


 俺のささやかな疑問のはずだった。

 だが、そこでロゼッタが俺に、


「聞きたいの?」

「それはまあ、俺はよく知らないので」

「……グロいけれどいいかしら」


 俺はそれを聞いて本能的に危険を察知した。

 あまりこの話には触れない方が良さそうだ、エロくないほうのR18設定はあまり聞きたくない、そう俺は思って再び剣をふるう。

 吹き飛んでいく黒い箱状の怪物。


 それらをようやく殲滅し終えた所で俺は、


「これくらいの集団が、幾つもあるのか?」

「これは比較的少ないな。もっと多いやつには遭遇したぞ、二回ほど」


 ミゲロがそういうのを聞きながら、それに出会わず良かったと俺は思う。

 このまま遭遇せずに済むといいと思いながらさらに進んでいくとそこで、


「明かりが見えてきたな。そういえば明かりのある範囲でも、あの黒い箱の怪物は出ているのか?」


 ふと思って呟くくと、ここの住人であり事情に詳しいだろうミゲロが、


「明かりのある部分には出てくる形跡はなかったな。普通に魔物が増えていたといった話だけで、こんな奇妙なものは見かけなかった。ただこの黒い箱状の怪物は昨日あたりに投入されたのかもしれない。確か途中で遭遇したからな……」

「随分とつい最近だな」


 俺がぽつりとつぶやいて、ふと、シーナと出会ったのが昨日だと思い出す。

 まだ追跡をされているんだろうか? 否、偶然かもしれない……それとも事前に周辺に?


 複数の可能性が俺の脳裏に浮かぶけれど、現状では分からないことだらけだ。

 そう思いながら俺は、明かりの中にやってくる。

 途中途中で明かりを作ってはいたものの、こうやって事前にともされた明かりを見ると安堵する。と、


「アキラ、油断しないの」


 シーナに言われて、俺は頷く。

 それでもここまで登ってこれてよかったという気持ちもあるかもしれない。

 また、明かりの中ではあの黒い箱は現れない。


 闇に溶け込めないという理由もあるのだろうか?

 そう考えているとそこで……何かが現れたのだった。



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