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第25話 ギルドに行ったものの

 仕方がないので朝一でギルドに登録しに行くことになってしまった。

 文字の書き方や登録の仕方は、全てシーナが教えてくれることになった。

 この世界にきて突然文字が書けるようになっていたらそれはそれで……と俺が思っているとシーナは、


「異世界の文字は出来るだけ書かないようにね」

「そうなのか?」

「異世界人が特殊能力チートを持つように異世界言語も魔法のシステムを構築することが多いの。例えば炎よ生まれろ、と異世界言語で書くと、炎が生まれてしまう……または炎が現れる魔道具が出来てしまう場合があるの。なんでも言語という関連性が、魔法を構築する構造によく似ているのだとか、異世界人の場合は“魔法”に近いからそのような性質があるとか」

「そんな不思議なことが……」

「といっても全てがそうなるわけではないみたい。作り手に影響してしまうから」

「作り手の影響……でも魔道具か……興味はあるな。やはり強い武器は燃える」


 そう俺が言うとシーナが呆れたように、


「マサトと同じことを言うのね。さすがは友人同士ね」

「はい。ごめんなさい」

「いえ、でも武器づくりには挑戦してみる野はいいかも。今後の事を考えると武器が……アキラ」

「何だ?」

「ギルドにも底まで良い武器ではないけれど幾つか打っているから装備を整えましょう。そういえばお金はあるのね?」

「それはまあ、ここに連れてこられる時に貰った。この世界の神様らしき人に」

「……それはよかったわ。さあ、ついたわ、ここがギルドよ」


 そう俺はシーナに言われたのだった。









 現在俺は、ギルドの人に、全力で謝っていた。


「すみませんすみませんすみません」

「本当だよ、これだから異世界人は!魔力測定や身体能力、運といったものなどが……」


 俺はギルドの偉い人に必死になって謝っていた。

 だが意外に高スペックだったらしい俺はギルドの能力測定装置を、次々と破壊した。

 国から援助が出ているすスペアがあるとはいえ予算ガー、といった話を聞いている途中から職場の愚痴になっていた気がするが、どうにか俺はギルドカードを手に入れる。


 後はこのカードを持って目的の“東の森”に向かうはずだった、のだが。

 先ほどの騒ぎで目立ちすぎていたのかもしれない。

 俺たちがギルドから出ようとした所で、俺たちの前に二人の少女が立ちふさがる。しかも、


「久しぶりね、シーナ」


 そう言ったのだった。





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