表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/135

第23話 居場所を聞く

 シーナがそばで話していた二人組に声をかけた。


「そのミゲロという人物について教えて欲しいのだけれど、良いかしら」

「? それは構わないが。何を知りたいんだ?」

「そのミゲロという人物の居場所と、後異世界人の“マサト”について話を聞きたいの」


 それを話すとその男二人は呻いて、


「異世界人についての話は、前別の人間も聞いて来ていたが、ミゲロはそんなに話していなかったからな。約束だかなんだかで」

「もし知りたいなら本人に直接聞かないとダメだろう、ただその本人が何をやっているんだか」

「生きていればいいが、罠に引っかかったり色々な事情で何日も見かけなかったりしたからな。ま、今回もまたしばらくすれば戻ってくるだろうから待っていたらどうだ?」

「そうそう、伝説の武器があるとか言われている洞窟に行ったきりだからな」


 男たちが酒が入っているのか、そう言って笑う。

 どうやら戻ってこないのはいつもの事であるらしい。

 そのミゲロという人物は変わり者でもあるようで、そういうものだと周りは思われているようだ。


 と、シーナが何か気になることがあるらしく、男たちに再度質問をした。


「その伝説の武器とは」

「ん? ああ、その昔異世界人が作ったと言っている“なんちゃらカリバー”とかいう剣らしいぞ」

「“なんちゃらカリバー”?」

「“なんちゃらカリバー”、それがその名前だ。名前は適当だが、効果はてきめんらしい。なんでも切れるくらいよく切れるそうだ」

「……それを封じ込めるものの方が大変そう」

「そうだな。その剣の鞘の方が大変だといった話は聞いたことがあるな」


 といった話をしているが、やはり酔っているせいか話はそこまで進まない。

 そうこうしている内に、うどんも来たのでシーナが、


「そのミゲロさんを探してきたいので、ミゲロさんの持っているものを一つ譲ってもらえませんか? ここのうどんを奢りますよ」


 そう男たちに言って、以前おいていった置手紙……しばらく留守にするから、といったもの、それをもらったのだった。









 うどんに関しては俺たちの世界のものに似ていて美味しかった。

 また、ミゲロに関するものも手に入れて、これでミゲロに関しては探しやすくなった。

 他にミゲロのいなくなった場所などを聞き、俺たちは宿に戻る。


 暗いうちは危険だからだ。

 結局朝一で俺たちはそのミゲロのいなくなった場所に向かうことになったのだった。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ