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第11話 魔法についての説明

 俺が魔法について知らないからよく分からないらしい。

 だが考えていただきたい。

 今の今まで、魔法の“ま”の字も知らない人生を送ってきていたのだ。


 話によると日常の裏では何か色々とあるらしいが、大多数の人がそうであるように俺自身も、そんなもの、ゲームや漫画、ラノベでしかお目にかかったことがない。

 俺はごく普通の平凡な男子高校生なのだから。

 そう思っているとシーナが、


「まず魔力について説明するはね。といっても、どんなものにも変化しうる“可変エネルギー”と言われているわ」

「それは、炎にも水にでも何にでも?」

「そう。この世界の場合、この世界の存在そのものが魔力からできていて、私達自身も魔力で作られた存在だからね。異世界人はどうかは分からないけれど……倒されると消滅するから、魔力なんじゃない?」


 といったシーナの説明を聞いた俺。

 だが俺としてはこの世界に呼び出された時点で、元の俺ではなくなってしまったのではないか、といった不安がわいてきた。

 そもそもこんな簡単に異世界に俺の体は適応できるものなのか?


 科学文明に毒された俺は、そんな恐ろしい想像に震えた。と、


「どうしたの?」

「いや、この世界に来た時に俺の本来の体がおかしくなっていたら嫌だなって」

「ん~、実はあくまでも話として聞いて欲しいのだけれど、何でも異世界人の本当の本体は、時空間的に“固定”されて空の星の一つになっているのだろうとか何とか言われているらしいわ」

「……」

「だからその星? が異世界人が来ると一つ増えるのだとか。といっても星自身も沢山あるし、望遠技術の発達で更に見える星の数も増えているから分からないし、実際に異世界人が封じられた星自身もまだ見つかっていないから分からないけれど……気休めにそう言った話があるわ」


 と、気休め以外にならない話をされる。

 あまり嬉しくないと俺が思っていると表情から察したのかシーナが、


「ま、まあ、その、本当は違うかもしれないし。それで話を戻すけれど、魔力は色々変化するエネルギーだと説明したわね。それを、そのままだとよほど魔力が強くないと、変換効率が悪くて魔法という“事象”が引き起こせないの。だから普通は杖や呪文、魔法陣、魔導書といったものが必要なのだけれど……その道具の効率すら、貴方の特殊能力チートは上げているようなの! でなければあんな威力は出ないわ!」


 そうシーナは興奮したように言ったのだった。


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