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大戦の開始

 西方作戦終了5日後に、警報を出す事でヒノカワ様と合意した。

 そして、順調に西方作戦が進行し、5月29日に大イカ村からトンビ村に飛行で直接帰った。無論、戦士達には、ヒノカワ様からの情報として、『何時、警報が出てもおかしくない程、逼迫している』と伝えて気を引き締めて貰った。


 無人地帯に対して、シカ村側から9、外側から14潰した結果、残る繁殖地は9に減少している。偵察により敵の大まかな戦力は評価済みである。なお、無人地帯は、次のように厄介な特徴がある繁殖地が多い。

 ・ボス大鬼が居る繁殖地6

 ・矢や刃を持つ繁殖地5

 ・魔術持ちが居る繁殖地4

 特に、名前付きボス大鬼が居る繁殖地を含め3つは、全ての特徴を兼ね合わせており、厄介だ。

 あえて、脅威度別に分類すると次のようになる。

 ・名前付きボス大鬼繁殖値×2

 ・ボス大鬼、矢、魔術有繁殖地×1

 ・ボス大鬼、矢有繁殖地×1

 ・ボス大鬼、魔術有繁殖地×1

 ・矢有繁殖地×1

 ・ボス大鬼有繁殖地×1

 ・魔術有繁殖地×1

 ・通常繁殖地×1


 現状の総戦力の評価結果は、かなりの誤差があるが次の通りだ。

 ・名前付きボス大鬼×2

 ・ボス大鬼×4

 ・矢持大鬼×3

 ・槍持大鬼×4

 ・斧持大鬼×4

 ・その他大鬼×14

 ・魔術持小鬼×6

 ・矢持小鬼×50

 ・槍持小鬼×60

 ・斧持小鬼×60

 ・その他小鬼×100


 このうち、名前付きボス大鬼1匹と矢持大鬼3匹は、事前に抹殺しておきたい。他にも、矢持小鬼は減らしておきたいが、どこまで出来るかは状況次第だ。


 対する此方の戦力は、次の通りだ。

 ・シカ村150名

 ・七村連合160名(シカ村派遣部隊)

 ・七村連合40名(防衛部隊)

 ・三村連合とツバメ村100名(シカ村派遣部隊)

 ・ヘビ、白ヘビ、タヌキ、サバ、計100名(シカ村派遣部隊)

 ・大リス、モグラ、白ネズミ、計50名(トンビ村派遣)

 ・鷹、狐、女狐、計70名(シカ村派遣部隊)

 ・マムシ、ムクドリ、計30名(狼村派遣)

 ・西方村(スナメリ、フクロウ、ヒヨドリ、キジ、テン、大イカ、蟹、サバ、ヤギ、サメ、カツオ)

 総計350名内50名を先遣隊としてシカ村に派遣

 ・その他少数参加8村、計20名シカ村派遣


 シカ村での籠城隊が650名、加えて後詰に420名だ。参加するのが42村もあるのは、非常に心強い。上手く関係を深めて次の大戦に繋げたいものだ。

 そう、既に人同士の戦いなら、完勝確実な兵力差だが、妖魔は人に比べタフ過ぎる。また、戦死者は出したくない。気を引き締める必要がある。

 ワシの魔力も上がっている。魔力操作のレベルが上がってはっきり意識出来るようになったが、一口に魔力と呼んでいたものも、二種類の意味があることが分かった。体内の魔力器官の能力と、体に蓄えている魔力の量だ。どちらもまだヒノカワ様には及ばないが、イモハミ婆さんを含め、他の魔術師に比べると、かなり大きくなった。開眼したてのトリハミさんに比べると、魔力器官の能力は倍以上、蓄えている魔力の量も5倍以上になっている。


 そして、トンビ村に戻ってきたワシをアマカゼが出迎えてくれた。だが、何故か、気まずそうだ。


「ごめんなさい。合宿に来ている娘がまだ居るの。殆どの娘は、明日にでも帰村のための護衛が来る筈だけど、確実では無いわ」


 うーむ。今からだと、戦士の移動に巻き込まれる可能性があるな。


「大戦は、かなり逼迫している。場合によっては、危機が去るまでトンビ村に滞在して貰うか……いや、ここも包囲網の一部か、何か考える必要があるな」


「護衛を呼ぶ余裕も無いの……」


「1日以内の村なら、何とかなるが、それ以外だと護衛を呼んでいる間に、警報が来るだろう。

 西方作戦に参加した戦士達には、急ぎ村に帰って即応体制を組むように伝えてある。多分、数日以内にヒノカワ様から10日前警報が出ると思うよ」


「……分かりました。娘や護衛と話し合って来ます。我儘言って、戦士を遅参させたなんて誹りを負わせる訳にはいかないわ。

 現実的に問題なのは、西側から来ているテンヤ村長の娘さんとかだけど、何とかなると思うの。これも私の役目だから、任せて」


「ありがとう。ワシは、熊村のスミレ坂に言霊を送ってから、武器や矢の補充状況を確認してくる。この状況だと、今日は実家に泊まるけど、村長の家にも必ずよるので、後で調整結果を教えて欲しい」


 急ぎ、戦士小屋に行くと、既に村長、戦士長らが集まっていた。


「タツヤ、安心しろ。準備は万全だ。矢も十分作ってある。門も何時でも再封鎖可能だ。何時、警報が来ても即応出来る。シカ村派遣部隊も、ここの籠城も大丈夫だ。

 あと、幼い子やその母親は、避難させる段取りも出来ている。ハヤブサ村が受け入れてくれる」


「鉄の試作で集まっていた衆は、明日それぞれの村に帰村する。アマカゼの所に来ていた娘たちも同行させれば良い。若い娘の移動だ。護衛は多い方が良いだろう」


「ありがとう。数日以内にヒノカワ様から警報が来ると思う。そうしたら、妖魔王を倒す秘術の特訓をするため、ワシは別行動になる。だから、シカ村での会議後の話は、早めに把握しておきたい」


「ああ、そうだな。なら村長の家に一緒に行って、作戦の確認をしよう」


 その後、村長の家で作戦の状況を確認し、万全の体制に安心した。ワシは、ワシの役目に集中しよう。実質的に、もう大戦は動き始めているのだ。


次は、前哨戦です。

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