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永久の命(BKANK)
人の命とは、なんと儚いことか。
動植物のように、悪くなれば切り捨てる。
それが出来ないからか、肉体が脆いからか。
どれ程愛そうが
どれ程守ろうが
いずれ皆、私の前から姿を消す。
神である私は生き永らえようとも、
あいつはいつか死ぬし、この身も朽ちるだろう。
その度に私は次の子に宿り、新たなパートナーを持つ。
死ぬことも変わることも出来ないまま、どれだけのパートナーを持ち、喪ったのか。
今となっては最初のパートナーどころか、いつどうやって私が生まれたのかさえ思い出せない。
あいつは私の命を終わらせてくれるといったが、そんなことが可能なのか。
あいつを信じたい気持ちと、長い間変えられなかった不変の事実のシーソーゲームは終わりを知らない。
とりあえず、今を生きるしかないことだけは確かだ。