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短編集  作者: 藤宮
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紗条と七条家(BLANK)


かの有名な紗条に使える七条家。

それは元はと言えば本家と分家とも言える間柄であった。

それが主従の関係になったのはさほど遠くない過去である。


当時、紗条には子が1人しかいなかった。

当主の妻が早くに急逝したためだ。

その1人の子は男子であったし、当主はこれ以上無いほどに妻を愛していたから、新しい嫁を娶る事もなく、跡取りがいるのだから何も問題は無いとされた。


だが、後にこれが紗条と七条家の関係を大きく変える事となる。


成長するに従って、紗条の跡取りの異変は確かな物となった。

能力を受け継いでいなかったのだ。

能力者の名門の跡取りでありながら、能力が一切使えない、持ち得なかったのだ。

そんな跡取りの実態を知り、分家であった七条家は、二つの意見を上げた。


一つは七条家がサポートし、紗条の跡取りは有能な能力者であると周囲に知らしめる事。


一つは七条家のどこかを新たな本家とする事。


要は紗条を護るか壊すか、であった。


一条から六条までは口を揃えて後者を支持した。

七条だけが紗条を護る事を決めたのだ。


後に、世に出る事の無い内乱が起こる。


人数の差は歴然であったが、当時の七条当主の力が強大だった為に内乱は長引き、七条家全体が疲弊していった。


そして、七条家が崩壊しかけたまさにその時、紗条の跡取りが覚醒した。


異例の覚醒を成した紗条の能力は歴代の紗条当主はおろか、能力者全体を見ても類を見ないほどの強大さであった。


紗条の能力は『動物化』

それを遥かに凌駕した『神化』を得たのだ。


神と化した紗条の跡取りに、七条家はただ漠然とひれ伏し、従った。



この時より、紗条と七条家の主従関係が生まれ、同時に完成したのだ。



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