〝母親の理想の娘〟という苦しみ
人は一か月もあれば嫌でも環境に適応してしまうらしい。
私は田舎の美しい景色をシャッターで切り取りスマホに保存していた。
何か嫌なことがあったりストレスがたまれば当たり前のように、その日寝る前にリスカをしていた。
「早く帰りたい」
と思っても意味ない事を実感し、諦め、従順な子として親と接するようになっていた。
心の自己防衛なのかもしれない。
自分の意見を持たず、無気力に流れるままに日々を送ることが正解だと無意識のうちに言い聞かせているだけなのかもしれない。
いつしか昔のように、何をするのも面倒でだらだらと一日を消費する〝無気力人間〟になっていた。
「それでも、リスカを辞めれないのは、心の最深部ではまだ反抗しているのかな。」
なんて孤独な夜に考えてしまったりもしている。
完全に〝母親の勝利〟だ。
『母親の考えに従順に従い、手間を掛けさせないいい子』それが〝私〟だ。
何年もかけて母親に反抗しても無駄だと体験させ、従順な子を作り上げた。
私は〝理想の娘〟の型に収まって成長してしまった。
でも、まだバレていない、〝理想の娘〟に収まっていない部分が私にはある。
それは、私の中で自由の希望であり、完全に無気力の従順な人形になれないことで起きる葛藤の苦しみの種でもあった。
「私はどうするのが正解なんだろ...」
真っ暗な静寂が包む部屋にぽつりと呟いた言葉は、すぐに部屋に吸い込まれ静寂に戻った。
答えなんて返って来ないで...
最後までお読みいただきありがとうございました。




