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間違った正解で今日も生きる

オーバードーズ、自傷行為のシーンがあります。


それでも大丈夫な方のみ読んでくれたら嬉しいです。


苦手な方は読まずにそっと閉じてくれれば嬉しいです。

また、ご縁があればよろしくお願いします。



「何をしたいのかわからない。」


頭のなかで一つ一つ自問自答をする。


「ねたい?いや、眠たくはない」


「音楽は?聴きたいような、無音がいいような…」


「リストカット?いや…切りたいわけじゃない」


「お薬はもうないよ?そうだね…買いに行かないと」


「お薬飲みたいんじゃない?でも、ない。」


あたりを見回す。


…見つけた薬のシート


「お薬あったよ。でも、それ効果ないやつじゃん」


「でも、飲まないよりはマシじゃない?」


納得してしまった。

シートから薬を取り出し手のひらに置く


口のなかに入れ、飲み物と一緒に飲み込む。


「リストカット…したいかも。」


「そっか、じゃあ、切って、その後寝よう。」


家族が寝静まり静かな空間では微かな物音もいつもより大きく聞こえる。


物音を最小限にするように注意しながら準備をする。


血はバレないように処理しなければいけない。


袋を取り出し開く、ティッシュを近くに置き、カッターと包帯、医療用テープを取り出す。


床に座り左腕の袖を折って捲る。


そこに綺麗な腕はなく、完全に後になった傷、かさぶた状態の傷が混在していた。


最大まで出した刃を既に傷だらけの腕に当てゆっくりと力を加えながら引いていく。


傷のうえから重ねていく。


痛みを感じながらも限界になるまで引くのを辞めない。


カッターを握る手が、痛みで力が入らなくなったらそっとカッターを腕から離す。


小さな赤い球が複数出てきて、大きくなり、くっついて一つになって腕から滑り落ちた。


赤い道のように、流れたところが線になっていた。


一度始めてしまえば最初の痛みより鈍くなる。私は次から次へと腕にカッターを当て傷を作った。


複数の傷からあふれた血は一つになって落ちていく。


途中で固まり血餅となって腕から赤い柱ができていた。



どれだけ時間が経過しただろうか、時々、落ちなかった血を落としながら無心で切り続けた。


切れるところが無くなったら少し前に切り、血が出なくなったところを別の角度で切る。


落ち着きを取り戻し切る手を止めると気持ちはスッキリしていた。


やっと今までストレスで余裕がなかったのを理解した。


「そろそろ寝る?そうだね、片づけて寝ようか。」


自問自答し、かたずけを始める。


カッターに付着した血をティッシュで拭き取り、腕の血を軽くふく。


切らずに、滴った血が残し、乾き始めた血は少し強めにティッシュでこすり落とす。


ティッシュを折り傷のある所に被せる。血が染み出てこなくなるまで繰り返す。


医療用テープで軽く止め、包帯を巻いていく。


自分で巻くのは少し難しいが、もう手慣れたものだ


血の入った袋の口を空気をできるだけ抜いて縛る。これは捨てるまでばれない様に隠す。


全てのかたずけを終え、親が起きる前にベッドに横になる。



まだ少し痛む傷を楽しみながらSNSを見たり、音楽をスリープタイマーを活用して私は静かに眠りについた。


切る前よりも何も考えずに、すっと寝れた。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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