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陰陽師~光と闇~  作者: 彦麿呂
4/7

冤罪

閲覧ありがとうございます☺️

この作品は長編になります。

宜しくお願い致します。

「では、これから言う事は大事な事だから

しっかり聞いて下さい。


二人とも今日歌いたい曲の譜面は持ってきていますね。

無い場合は、ネットで曲の譜面を検索して、

その番号をコンビニのプリント譜面サービス画面で、その曲の番号

入力すると何枚でもコピー出来ます」


「あの譜面は持っていません」


二人とも同時に答えた。



「そうですか。目の前にコンビニがありますから、

二人とも自分の歌いたい曲を1曲コピーして来て下さい。

10分もあればコピー出来ますよ」


「分かりました」


二人が慌てて出て行く。


「そんなに慌てなくても大丈夫ですよ」


15分後に息を(はず)ませながら二人が戻った。


「では、息を整える事も含めて3分間、歌詞を

よく読んでイメージを膨らませて下さい」


「どうですか?」


「難しいです」


「そうですね。最初は難しいかも知れません。

でも慣れたら自然とイメージが浮かぶようになります。

これから、その曲を歌ってもらいます。


例えば、粉雪舞い散ると言う歌詞が出てきたら、今まで

自分が見た粉雪を思いだしながら歌って下さい。


それから声を出す場所ですが、口は喉仏の部分にあると

イメージして声を出します。


この意識が大事です。


そして声は鼻から10㎝の前にある透明な壁に

ぶつけるイメージで出して下さい。


最後に、サビの部分はワイドに歌う事です。


この3つが私の言う魔法の歌唱法です。


これが基本です。


これが出来たら本格的なボーカルメーキャップの

訓練に入ります」



生徒二人は、今まで通りの歌い方では65点と68点だった。


それが魔法の歌唱法で歌ったら88点と85点に、


「信じられへん……」


と口を、あんぐり開けていた。



彼は生徒には3ヶ月(6回)、ボイストレーニングと並行して

魔法の歌唱法を教えている。


不思議な事に魔法の歌唱法で歌うと80点以上出るから不思議だ。


彼の持論は、人を感動させる歌を歌うには

音程装飾しなければならない。


人を感動させる歌はカラオケ採点で90点以上出ては駄目だ。


だから彼は自分の歌は100点も出す事が出来るが、

ライブで歌う時は90点位で歌う。


何故点数が下がるかと言うと、カラオケ機械は音程装飾を、

マイナス要素として採点するからだ。


音程装飾を教えている人は、日本ではあまりいない。



中野駅は通勤ラッシュが過ぎたせいか、混雑はしていなかった。


ところが山手線は、車両故障で20分位待たされた。


ホームに人が溢れていて最初の電車には、乗れない。


次にホームに滑り込んで来た電車は10分遅れだった。


この電車に乗れなければ、約束の時間に間に合わない。


必死のおもいで乗れたが、ぎゅうぎゅう混んでいて身動き出来なかった。


電車が渋谷駅のホームに止まったが、混雑の為かドアが開かない。


駅員がドアを開けようと頑張っていた。


降りる人が多かったせいか、押し出されるようにホームに降りた。


腕時計を見ると2時30分。


『フゥー』


と、息を吐き出した瞬間に左上腕をガシッと後ろから掴まれた。


ビックリして後ろを振り返った。


「何ですか?」


光一の腕を掴んでいるのは、白い帽子と白いハーフコートの20代前半の女性だった。


「離して下さい。これから人と会う約束があるんです」


「逃げようたって無理よ」


「一体、私が何をしたって言うのですか?」


(とぼ)けたって駄目よ。警察行きましょう」


『アァ……』


光一は深い溜め息を洩らした。

お気に入りと評価ありがとうございます。


感謝いたします。


これからも宜しくお願いします。

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