陰陽師~光と闇~
【魑魅魍魎の悪しき血を浄める市川彦麿呂を人は陰陽師と呼ぶ】
市川彦麿呂と本宮明菜のコンビが紙面を縦横無尽に暴れまくります。
『バタリ』
貞子が崩れるように倒れた。
音に反応した鬼が、ギロリと貞子を見る。
耳まで裂けた口から青紫の長い舌と牙が覗く。
黄色い唾液を垂らしながら鬼は、貞子の方に向かう。
背中の翼を揺らしながら、倒れている貞子をガシッと掴んだ。
『グシャ』
『ジュルジュル……』
血をすする音が聞こえる。
「間に合わなかったか……」
『ガリガリ』
『コッコッ』
『ムシャムシャ』
鬼は貞子の頭を食べている。
頭蓋骨が半分剥き出しになっていた。
「見ない方が……貞子さんはどうなったか分かったから、此処から退却しよう」
「……」
「藤井さん。……どうした?」
藤井が青ざめて、ガタガタ震えていた。
人の世の闇の底に潜む魑魅魍魎の悪しき血を浄める市川彦麿呂を人は陰陽師と呼ぶ。
2020/02/14 08:23
(改)
予兆
2020/02/15 06:37
(改)
記念日
2020/02/16 00:15
(改)
冤罪
2020/02/16 20:07
(改)
得体の知れない不気味な女
2020/02/17 06:39
人前でのキス
2020/02/18 06:42
ホワイトストーン
2020/02/20 01:11
(改)