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真珠星  作者: 夢乃マ男
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僕の親友1

一通りインストールしてあるアプリにプレゼント目的のログインを終えると駐輪場から奴が飛び出してきた。

「きのう、わりぃな。どーしてもいけない用事できちゃって!どーだった?」


「どーたったじゃねぇよ、ブログとかネットニュースで知ってるんだろ」


こいつの用事がなんだったのかまでは突っ込まない、つっこめない。ストレートに言って来ないって事はこいつなりに事情があるんだろう。


「ちげーよ!生の声が聞きたいの!現場を体感した声が聞きたいの」

「いろんなSNSとかあるじゃん」

「あんなの誰かに見られる前提で綺麗に書いた文じゃん。もっとあらあらしいなまなましい意見が聞きたいの!」


僕自身もSNS用で身元がばれないようなオタクアカウントを持っている。いわゆる裏アカに近かったので今ではそちらが表だ。


だって、裏アカで認識しあっているネットワーク上での人達は皆仲間なんだ。同じものを好きになった人達だけのつながり。嫌になったらいつでも消せる相手。


そこでの僕は現実世界より一層シンプルに人と接している。

さっきそこに呟いた文をネットようの畏まった言葉でなく、自分の言葉で奴に伝えたが。


「まぁ、そうか。オタアカで発してるわな。さて、昼休みの問診が長くなりそうですね」

と言い残し自分の教室に繋がる廊下の方へニヤニヤしながら歩いて行った。


僕はオタアカ、つまりは裏アカまでやつにばれてるんじゃないかと少し気にしながらも日常に紛れていく。

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