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真珠星  作者: 夢乃マ男
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雑談

その雑談の中で得られたものは大きかった。一流くんの

「流星風流のファンなんですよ!」

という一言をきっかけに、新メンバー二人が心を開き盛り上がりをみせた。


「おれも超大好き!」

と、混ざりたいところだったが、監督が役者のファンを明かしたとして、それがいい方向に転ぶか自信がなかったからなのである。


「おれね、秋田憂ちゃん推しなんだ!二葉さんも会見で行ってたよね?」

「私、実はそんなに詳しくなくて、たまたま新メンバー募集のあったライブに先輩に連れてかれてその時の憂さんが、すごく綺麗で!あとはなんか先輩に勝手に応募されて受かっちゃって」

照れ臭そうに自身を語る。

「超王道アイドルじゃん。羨ましい。私はいろんなオーデション受けてやっと受かったからなぁー」

そう語るのは清宮セイカ。

「theアイドルっぽいのに清宮さん、苦労してるんだね。先輩誰好きなの?」

「私は本橋睦美さん。卒業ライブで一度見ただけだけど。私のアイドルはあの人」

「あのペンライト演出の時の?」

「そー!知ってるんですか?」

「あの演出、おれの友達が企画しておれが実行したんだよ」

「えぇ!?すごい!!あれすごい感動したんですよ!」

「ちょっと待ってください!あの憂さんの曲でペンライトが染まるのってそれが始まりなんですか?」

「そう!!」

二葉ちゃんを置き去りに二人の声が揃う。

そこに春が口を挟む。

「流星風流好きの4、いや3人が集まった事だし、先輩達の仕事をあと押しできるようにみんなで頑張ろうか。今日ニュースでも見たけど、業界内での注目だいぶ高いみたいだから。響くよ。今後の君たちにも、グループにも」

フランクな口調でプレシャーをかける春だったが、3人には士気を高める激励に感じたようだった。

雑談が済み、人となりを知った上で3人の演技力を観ることにしたが、絶望した。

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