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真珠星  作者: 夢乃マ男
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ライブの帰り道

必死にあの日の帰り道の会話を思い出す。

一緒に会場バックに写真を撮って、はぐれないように手を繋いでエスコートしてもらった。

人のいないスペースを見つけるとそこで例のプレゼントをもらった。


もらったタオルが嬉しくてそこに書かれている彼女のことを、少し教えてもらった。


なぜあの曲で中心に彼女がいたのか、ペンライトがどうしてあの曲だけあの色一色に染まったのか。


どうやら先輩の好きだったあの女優さん中心の曲だったのだが、卒業後は秋田憂さんがメインになったらしい。そして、その卒業となるライブの時に秋田憂さんの熱心なファンが動き、前半は秋田憂さんの色、後半はその女優さんの色で会場が染まったらしい。

その後その儀式が恒例化して今回も執り行われたようだ。


あの景色と秋田憂さんの姿が私にとってアイドルのイメージになってしまった。

私はその後先輩の言葉に気の抜けた、愛想のない返事ばかりしていた。

憂さんの作り出した世界に夢見心地でぽかぽかしてしまっていたのだ。

「そういえばラストの、サプライズ発表びっくりしたね。新メンバー募集だなんて」


あ、そんな事言っていたな。

私それに対してなんて返事したのか覚えていない。先輩はやたらと私の事を褒めながら独自のアイドル論を語っていた。話が深すぎて、


「そうなんですかー?」

「へぇー!」

「あーたしかに」

なんて適当な相槌しか打っていなかったよな。


次のライブの約束でもしたのかな。しかし先輩が一番テンション高かったのは新メンバー募集の話題だった気がする。


今度、甘いもの食べに行こう!と約束をしているのでその日にでも聞いてみよう。


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