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真珠星  作者: 夢乃マ男
18/50

アイドルのライブ

その音楽が鳴り響いてからは最早アンコールまであっという間だった。

周りの動きに合わせてペンライトを振ったり、先輩に合わせてペンライトの色を変えたり。


忙しかった。

ただ一曲だけ違った。


ライブ中でもいろいろライブの作法や今後の展開を指導してくれている中、先輩の指導も無視しひたすら魅入ってしまった曲があった。


正確にはそんな人物がいた。

予習のお陰で曲は聞いた事があったのだが、声が違う。そしてその声の持ち主はこの曲の中心でパフォーマンスをしていた。


かわいい。かっこいい。さみしげ。はかない。

なんだかよくわからないが完全にこの人が作り出した。空気に酔っていた。染み込んで来たんだ私に。


その前後が全てふっとぶくらいに、私にはこの時の記憶が強く残った。


先輩に帰りの電車の中でタオルを新たにプレゼントされた。


秋田 憂


そう書かれたタオルは私の宝物になる。そして、あの曲の彼女の名前を教えてもらった。


「二葉ちゃん完全に憂ちゃんにはまったね!はい」


その言葉と共に貰ったプレゼントがすごく嬉しかった。私の気持ちに気付いてくれた事がすごく嬉しかった。

そしてなんとも言えない高揚感があった。会場みんなの気持ちが一つになってる。ペンライトの色が一つの色に染まったり、合の手と私は呼んでいたのだが、コールと呼ぶ会場皆でいっせいに叫ぶ合の手。

見渡す限りの人が熱狂しながらも揃っている。

それだけ騒ぐのだから熱気もすごくなんだか身体が火照っている。


その最後に先輩から貰ったプレゼント。私は本当にその喜びで頭がいっぱいになっていた。前後の会話をあやふやに対応してしまったのだ。


激しく後悔する事になったのは、後日の先輩からのメール



約束通り。応募しといたから、全力で尽くすべし!!


覚えがなかった。


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