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真珠星  作者: 夢乃マ男
12/50

私。

私はとにかく無趣味な人間だった。

学生時代はただひたすらに目立たないように過ごしてきた。

幼少期にアイドルに憧れ子供ながらにぶりぶり過ごしていたら、心無い男子の言葉


「お前みたいなブスには無理だよ!!ばーか」


子供の無邪気な言葉は鋭利な刃物より、周辺を無差別に破壊する爆弾なんかよりもよっぽど残酷だ。


そうして、周りからかわいいかわいい言われていたのはただの身内のおべっかだと幼いながらに知ったのである。

その後、男子から可愛いと言われていた女子が同性によるイジメを受けてる様子をみて、私は可愛いを放棄した。

あんな酷い目にあうくらいならとにかく目立たず地味でいい。


しかし、意外にも運動神経の良さなのか手先の器用さなのか何か好きなものを見つけると一瞬で同年代の平均値を上回ってしまうので、

目立ちたくないって心理も作用してなのかそこで満足してしまい、何をしても長続きしないのでいつからか目立つことの無い読書や映画鑑賞のような無難な趣味に落ち着いたのである。


なんとも平々凡々な自分史。たぶん今後も私の人生にはSNS等でわざわざ報告する必要な出来事は何も起こらず終えていくのだろう。


しかし、結婚はやっぱり女子として人並みには夢を持っている。

もしその時がきたら登録だけして、友人の投稿にイイねボタンを押すだけのアカウントに初めて投稿するかもしれない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] まず、最初の始まりで話に引き込まれました。1話分も長すぎず、どんどん読むことができました! 人は何の為に産まれ死んでいくのかという問いは興味深いです。 [一言] 応援しています!
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