アイドルにアンケート
声劇用の台本です。
男女比は、1:1となります。
今回は、ちょっと品のない作品です。ご注意を。
よかったら遠慮なく使ってください。
質素な部屋に、ホワイトボード、会議用テーブル、パイプ椅子など。
20代半ばのスーツ姿の男と、10代半ばの顔立ちに幼さを残す少女が椅子に腰を下ろしている。
男はアンケート用紙を手にし、少女に問いかける。
男 「えっと、じゃあ、次……最近嬉しかったことは?」
女 「嬉しかったことかあ……うーん」
男 「別になんでもいいよ」
女 「そうだなあ……強いて言えば、夢の中でおっぱいが4つに増えたことかな」
男 「……は?」
女 「4つですよ、4つ! 2つでも喜ばれるのに4つもってなったら、最高にセクシーじゃないですか。単純計算で普通の人の倍セクシーになれますからね」
男 「つーか、それ、ただのバケモンじゃん」
女 「バケモン?」
男 「セクシー以前の問題だろ。デビルマンじゃあるまいし」
女 「ええー? じゃあ、プロデューサーはおっぱいが4つある女の子は嫌いなんですか?」
男 「まあ、おっぱいは2つあれば十分かなと思う」
女 「揉み心地も倍ですよ?」
男 「いや、別に4つ同時に揉めるわけでもないし、揉み心地はいくつあろうが関係ないだろ」
女 「そっかー。プロデューサーは2つ派なのかあ」
男 「まるで4つ派が存在するみたいな言い方だな」
女 「まあ、どっちにしろ夢の話ですし、実際4つに増えたわけじゃないですから別にいいんですけどね。プロデューサーにそういうリアクションとられたとしても」
男 「お前さ、どうでもいいけど、もうちょっとアイドルらしい回答できないのかよ」
女 「アイドルらしい回答?」
男 「ああ」
女 「それって、たとえばどんな感じですか?」
男 「たとえば、そうだなあ……ファンにプレゼントをもらいましたあ、とかさ」
女 「私、まだ、ファン一人もいませんけど……」
男 「じゃあ、ボーカルレッスンで先生に褒められましたあ、とか」
女 「私、音痴だから毎回口パクですけど……」
男 「それなら、新しいステージ衣装が可愛くて素敵でしたあ、とか」
女 「私、今月金欠だったから、メルカリで衣装売っちゃったんですけど」
男 「お前……もう、アイドルやめちまえよ」