ラノベを読んで成績を上げた嘘みたいな本当の話
嘘くさい教育系の広告みたいなタイトルにつられてやってきた紳士淑女の皆様こんにちは。
ラノベで読書感想文なんてナンセンス、学校の朝読書の時間にラノベを読むなんて正気かい?
なーんていう話がちょっと前に聞こえてきた時があって、その時に思い出したことをツラツラ書こうとエッセイに手をだしました。
ちなみにラノベで読書感想文とか、私はどちらかと言えば賛成派です。
(ですが、エッチすぎる内容だと先生も赤面しちゃいますし、当然全年齢向けの先生も困らないラノベが前提ですよ)
私はどちらかと言えば本の内容がどうこう、というよりも、宿題のためだと言っても本を読めたってことがもうすごいと思う。
今でこそ、小説家になろうさんで読んだり書いたりしている私ですけれども、小さい頃は活字が苦手で本を読むというのはマジ苦行みたいな感覚がありました。
しかし、夏休みになるとそんな私に容赦なく読書感想文という恐ろしい宿題が課せられるのです。
作文するってだけでも難しいのに、作文する前に活字の書物を読まないといけないんですよ!?活字ですよ!ひらがなじゃなくて漢字だってその中に入ってるんですよ!?
なんて恐ろしい社会なんだ!日本怖い!
しかし、周りの子達はその苦行に余裕の表情で(そう見える)受け入れ、読書感想文を完成させるのです。
ニホンノコドモタチハ、トッテモユーシューデース!
(私も日本人です)
私は一応宿題は提出しなければならないと思いこんでいた真面目な学生だったので、一応読書感想文はだしました。
でも正直なところ読書はしてませんでした。
作文用紙に課題図書を適当に開いた部分の文章をそのままかいて「ココガカッコヨカッタデース!」という感じのものを繰り返して文字数を稼いで終わらせてました。
(良い子は真似しないでください)
しかも一時期、書き写す行為も面倒だし、と思って読書感想文の本を絵本で済ませてました……。
そんな私に比べたら、ラノベだとしても活字を読み込んで作文した人ってすごいじゃないか!
と、思うわけです。
まあ、でも本は読めなくても生きていけます。
ちょっと夏休みの宿題で面倒な思いをするだけです。
というと、このエッセイがもう終わっちゃいますので、そろそろタイトルの進●ゼミの広告漫画みたいな話を始めたいと思います。
ということで、遡ること○年前、私が中学生で中二病患者だったある日のお話です。
激おこの母上様が、すごい剣幕で「本を読みなさい!」とおっしゃいました。
というのも私、恥ずかしながら学校の成績が悪くて、特に国語の成績が悲惨で、私のテストの点を見た母上様は、成績が悪いのはきっと本を読まないからだ!と思ったようでした。
愚かなる母上様、本を読むだけで成績があがるなど、進○ゼミの広告漫画でもあるまいし...と内心思った私に「私も本は読んだことがない!だから、成績が良くなかったんや!」と母上様の経験に基づくお話を持ち出してきたので、妙に納得して本屋さんに行くことになりました。
そんな流れで思わず母上様と本屋さんに来たものの、本とか読める気がしない私は、どうやってこの危機を乗り越えるべきかと悩みつつ、本屋さんを物色。
ハードカバーの本はあの大きさだけでもう読む気がしないので、文庫サイズの本が並ぶエリアに来たものの...読めそうという気が全く起きず。
こうなったら一番薄い本を...と思って本の厚さで買う本を決めようとした時に思いました。
あ。そうだ、母上様は、マジで本とか読まないし漫画すらも読まないし、本に関しての知識はマジで0。漫画を差し出してもバレないのでは?
そう思った私は漫画のコーナーに移動。
母上様もすごすごとついてきてくださったので、『しめしめ、漫画を買ってもらえるぞよ』と悪知恵を働かせた私はほくそ笑んでいたんですが、「漫画はアカン」と母上様から無常なるお告げをもらい「HAHAHA!マンガヲカッテモラオウダナンテ、オモッテナイデース!」と笑ってごまかして、漫画コーナーの隣のエリアに逃げ込みました。
そう、そこがライトノベルコーナーだったんですけど、当時は知らなくて。なんか漫画じゃないのに漫画みたい!と思って、それを手に取りました。
パラパラめくると活字が並んでいて時々絵がある感じ。
これなら読めなくもないかもしれない...となんとなく思った私は、ライトノベルコーナーから2冊ほど本を拝借。
一つはゲームのノベライズで(ゲームは大好き)、もう一つはアニメ化もしてるラノベでテレビで見たことある!と言う理由で購入。
母上様も活字だったら、表紙が漫画っぽくても文句がないようで、お会計へ。
ということで私の手元に初のラノベがやってきたわけです。
ここで面白さで夢中になって、一気に読んでしまった...!とかになるならいいんですが、私まじで活字苦手なので、そんなうまいこといかず。
でも、セリフも多くて読みやすいというのもあったし、展開が今まで慣れ親しんでいたマンガとかゲーム的な流れなのもあり、途中のイラストに励まされつつ一冊を2週間ぐらいかけてなんとか読みきりました。
さぼりつつの読書ではありましたが、あの時の達成感は、ホント言葉にできません。
見てみて!私ね、このね、ほとんど字しかない本読んだの!一人で読んだのー!見て!活字だよー!すごくなーい?
と言う興奮状態。
勢いに乗って2冊目も時間をかけて読みきると、私はいっぱしの読書家を気取り初めて、一番上の姉に『私活字の本読めるんだよねぇ』と自慢しに行くことにしました。
「私ね、先日こちらの本を読ませてもらいましてね、いやぁ、これね、漫画じゃないんですよ、ほぼね、活字なんですよ!」
みたいなことを言って姉にアピールすると、姉が「じゃあ私の本貸してあげる」と言ってきたので姉の本棚をのぞきました。
一番上の姉は私と10歳以上年が離れてるんですが。学生の頃はお勉強がとてもおできになったのだと我が家では大変有名な姉でした。その姉の本棚には、なんか、小難しそうな本が並んでいて...。
しかし、先ほど姉に向かっていっぱしの読書家ぶった私なので、ここで怖気付いてはいけないと、姉の本棚にあった一番薄い本『異邦人』を借りました。
こんな薄い本、今の私にとってはチョロチョロだぜ!と思って借りたんですが、しかし当時の私には異邦人はちょっとレベルが高すぎて...うん...。私は姉がいない隙を狙ってこっそりと異邦人を、返却いたしました、はい。
異邦人を読むのに失敗したけれど、しかし、私には、ラノベを2冊も読むことができた読書家なので、そんなことではへこたれません。
読書家を気取りたい私は、一番上の姉ではなく二番目の姉に自慢しに行くことにしました。
一番上の姉は相手が悪い。なにせ我が家で一番お勉強がお出来になったのだという噂の姉なのですから。
その点二番目の姉には親近感がわきます。
二番目の姉も私と10歳ぐらい年が離れているのですが、彼女は、学生の頃、友達がいるから塾に行かせてとお願いしたにも関わらず、途中で嫌になって、行ったふりして自室に戻って隠れていたという経歴の持ち主。
二番目の姉ならば、私の読書家ぶりに恐れおののくに違いありません(ゲス)。
私が最近読書家であることを自慢すると、一番上の姉のように「本を貸そうか?」といってきました。
なに!?、まさか、二番目の姉まで異邦人を繰り出してくるのか!?
と身構えましたがでてきたのは、漫画のイラストがついた本。ラノベです。
そのラノベは、一昔前に一世を風味したロードス島戦記というラノベでした。
もうはっきり言ってめっちゃ読みました。しかも本当に没頭して読みました。巻数があったんですが、あっという間に(当社比)全巻読みました。
本を読んで泣いたのは初めてです(その前に読書経験がほぼない)
本を読んで感動するなんて、我はなんて趣深き人間なのだろうか! とか思ったりしました。
まあ、余談はここまでにして、私がいっぱしの読書家になって、趣深き人間だったのだと思い調子に乗ってきたわけですが、元々の目的は、成績が悪すぎる私に激おこの母上が行った政策な訳です。
まあ、しかし本を読んだぐらいで成績が上がるわけないじゃないっすか。
進○ゼミの広告漫画じゃあるまいし!
とやっぱり思っていたのですが、結果で言えば、タイトル通りめっちゃ成績あがりました。
国語だけじゃなくて、全科目うそでしょ!?ってぐらいに上がりました(当社比)。
進研ゼミの広告漫画状態です。
成績が上がった理由は、多分本を読むことで集中力がついたんだと思っています。
ラノベのおかげですね。
本を夢中で読むって言うのは、活字の塊から色々と読み取って脳内再生して理解するわけなので、それなりに集中力を鍛えられるのかもしれません。
今までも一応勉強はしていたつもりなんですけど、集中力のない私は注意散漫で、様々なことに気を散らしがちでした。
でも、本を読むことで集中力がついてきた私は、なんとか30分ぐらいは集中して机に向かうことができるようになったわけです。
その短い集中を何回か繰り返して勉強をし、なんとか母上的にも及第点な成績を納めたわけです。
それと、活字だけの本を読破したという成功体験が、私を色々前向きにさせてくれました。
あんな活字がぎっしり詰まった書物を読めたんだから、すごくない!?みたいな感覚は、日頃から読書を嗜む少年少女達にはご理解いただけないかもしれませんが、当時の私にとってはかなり自分の自信になりました。
小説家になろうをご利用されている方は、本を読むなんて当然すぎてよくわかってないかもしれませんが、活字の本が読めるなんてすごいことですよ!自信を持ってください!(突然の主張)
他にも成績が上がった要因を挙げるとすれば、例えば読書の時、学習机で読んでたので、机に座って何かをする習慣ができたのも大きい。
読書って、勉強している時と、なんか、態勢とか、色々近いんですよ。
読書をして身につけた集中力は勉強に移行させやすいように感じました。
スポーツや他のことでも、没頭して取り組めばもちろん集中力はつくのだと思うのですが、いかんせん勉強するときと動きが違いすぎて、その集中力がうまく勉強に繋がりにくい感じがします。
(もちろんそれは個人差なので、部活やその他で培った集中力がなんなく勉強に移行していく人はたくさんいます)
それになにより読書は手軽です。
一人でもどこでも、どんな時でも本さえあれば、できちゃう上に、集中力だってついちゃうんですからすごい。
集中力が欲しい!活字苦手ー!という方は、ラノベから始めて見てもいいと思います。
(小説家になろうをご利用の紳士淑女の方々で活字が苦手な人はいないとは思いますけれども笑)
ラノベは読みやすいし、内容も分かりやすい物が多く、ゲームや漫画的展開は親しみやすく、イラストもあるので、のめり込みやすい。
活字が苦手だって思って、倦厭するのはもったいない!
読書感想文を絵本で済ませていた当時の私だって、読めたんだから、活字苦手でも多分読める!
とくにオススメなのが、転生少女の履ピーーーーーーー(自主規制)
という感じで、タイトル通りの話も書いたし、自主規制も入ったし、そろそろ駄文を書き散らすのはやめようと思います。
それでは!