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低年齢層向け、おかしな日本語?

内容は若年層の作者様向けとなっています。文章中くだけた表現を使うのは仕様ですので、どうかご理解、ご協力のほど宜しくお願い致します。

最近は文章中でよくこんな誤った日本語表記を目にします。


『見られなく』、『出られなく』、『いなく』、『会えなく』、『消せなく』、『楽しめなく』、『使わなく』、『走らなく』、『歩かなく』、『戻さなく』、『出て来なく』、『繰り返さなく』、『欠かさなく』etc…。


何のことか分かりませんか?ですよね。

で、こちらが正解の変化形なのですが…。


『見られず』、『出られず』、『おらず』、『会えず』、『消せず』、『楽しめず』、『使わず』、『走らず』、『歩かず』、『戻さず』、『出て来ず』、『繰り返さず』、『欠かさず』etc…。



何となくぼやけていたピントが合ってきたでしょうか?



これらは二つの文章を並べ、繋げる際に変化する動詞です。



例えば、


『東京ではまだ満開の桜は見られない』と、

『開花時期の早いものはせいぜい七分咲きといったところだ』


この二つの文章を繋ぎ合わせると、下記のようになります。


『東京ではまだ満開の桜は見られ()、開花時期の早いもの()せいぜい七分咲きといったところだ』



今回、私が是非指摘したい誤りというのはこの前半部分、『~ず』と変化する動詞、言葉です。

ちなみに私が最近よく目にする誤りはコチラ。


   ↓   ↓   ↓


『東京ではまだ満開の桜は見られなく(・・)、開花時期の早いものでせいぜい七分咲きといったところだ』


………うん。何とも収まりが悪いというか、気持ちが悪いような気がしませんか?

では、此方はどうでしょう。


正解)去年、私は試合に出られ()悔しい思いをした。

誤り)去年、私は試合に出られなく(・・)、悔しい思いをした。


惜しいっ!


試合に出られなくて(・・・)、『て』が入っていれば正解だったのですが…。(若しくは単なる脱字の可能性あり)


それから例えばこんな例題は。


正解)A君の家を訪ねたが彼は家におらず(・・・)、私はそのまま来た道を戻った。

誤り)A君の家を訪ねたが彼は家にいなく(・・・)、私はそのまま来た道を戻った。


この場合、『A君の家を訪ねたが彼は家にいなくて(・・・・)、私はそのまま来た道を戻った』でも勿論正解ですが、こちらの言い回しの方がよりスマートに見えませんか?


『A君の家を訪ねたが彼は不在だった為、私はそのまま来た道を戻った』


このように、日本語には(日本語に限った事ではありませんが)複数の言い回しが存在します。

これらの文法はたくさん本を―――出来れば有料出版された(=きちんとプロが校正した本を)―――読んでいれば自然と身に付くものですが、この先皆さんが文章を書いていく上で、または原稿を推敲する際に少しだけこの『~ず』の法則に意識を傾けてみては?もしかしたら貴方の文章力が飛躍的にアップするかもしれませんよ?というお話でした。



お読みいただきましてありがとうございました。

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