表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君を思うと

作者: TOMOKO.H

鳴り出した携帯の音に目を覚ます。

もう朝が来たのかと手探りで、音を鳴らし続けている携帯を取り、開く。

深夜2時を記しているデジタル時計、鳴り響く音楽。


一瞬、無視しようか、という考えが頭を過る。

しかし、電話の相手を見るとそうもいかないのが、ありありとわかってしまった。


「はい。」


『あ、起きてたか。』


あなたに起こされました、と言いたいのをこらえ、用件を聞き出す。


『…、てな訳で、明日は早出だから、宜しく。』


何が、宜しくだ!!

と、叫びそうになるのを無理矢理呑み込み、短く返事をし、電話を切った。


唐突だが、私は秘書の仕事をしている。

この仕事を初めて、かれこれ5年、仕事一筋、今や立派なお局様。

出逢いも、無かった訳ではないが長く続かず、とうとう35回目の誕生日を迎える。

最近は、母親もお見合い写真や話を持ってくることもなくなった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ