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第十部 別の都市国家の散布図 第一章 イトウからの提案

 v17を制度設計局に先行開示して、三ヶ月が経った。


 組織への指導が始まった。効果が出るまでには時間がかかると、ナナセは言った。レンはそれを「そうですね」と受け取って、v18の準備を始めた。


 そこにイトウから連絡が来た。


「少し込み入った話があります。アエクスの基本格が、新しい問いを出してきました」


「どんな問いですか」


「アエクスの外側の問いです」


---


 会ったのは、制度設計局の別棟の小さな会議室だった。イトウは以前より少し疲れた顔をしていた。でも目は、前より鋭かった。


「アエクスの基本格は、v17の分析を続けながら、ある問いに突き当たりました」とイトウは言った。


「どんな問い」


「アエクスの乖離——左下と右上の空白——は、アエクスの制度固有の問題か。それとも、制度の種類に関係なく起きる問題か」


「比較する対象が必要になった」


「そうです。基本格は、他の都市国家のデータとの比較を要求しています。国是の二つ目——評価できていない領域を特定すること——その『領域』が、アエクス固有のものか否かを確認する必要がある、という判断です」


「他の都市国家との比較が、次の地図になる」


「レンさん、やってもらえますか」


 レンは少し考えた。


「どの都市国家と比較しますか」


「一つ候補があります」とイトウは言った。「詳細を説明させてください」

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