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第八十三話『図書館』

 カジェタノさんとブレンダさんと取り残されてしまった。ブレンダさんはカジェタノさんと少し話したあと、私に話しかけた。


tire morke(こんにちは)uii konn p(私ポリット)oritte(語を話) sparuten(せる)……?」


「えっ!es yht doi(すごい)i!」


ブレンダさんはポリット語を少し話すことができるらしい。ブレンダさんは自身のポリット語に自身がないのかかなりゆっくりめに話している。三日程度しかまだモリ・ハルドを離れていないにも関わらず、とても久しぶりにポリット語を聞いた気がした。ブレンダさんは私の答えを聞いてとても嬉しそうに微笑んだ。


私自身もまだポリット語を完璧に話せるというわけではなく、別に母語であるわけでもないが、とても安心感を感じた。


was mo(何か)test zer(行きたいと) gezzen(ころある)?」


という発言を聞いて、私は頭を悩ませる。この扉の前を離れて、どこかに行くということなのだろうか。不安になるが、ブレンダさんとカジェタノさんはとてもワクワクとした顔、期待に満ちた顔で私の発言を待っていた。


uii mot(私学校)e sparute(のこと)n uiier stul(話したい)et」


確かにロジェさんが学んでいた、カジェタノさんやブレンダさんの学んでいる学校を知りたいという欲が芽生えてくる。


(そういえば、ここには他の古代言語、私の元いた世界の言語があるのかなあ?……英語とかがあれば、良いんだけど……。確か、)


uii mote(私は) wirenel (本が見た)gesten(いです).」


本というポリット語は知らないのかブレンダさんは首を傾げる。私はジェスチャーで本を捲るような動作をして、さらに文字を指でなぞる動作をした。するとブレンダさんは理解したように、


liberu(ライベル)?」


と言って、自身の持っている鞄から本を取り出した。


liberu(ライベル)?」


ya(そう), liberu()!」


(liberu……libraryに近いのかな?)


と考え、


library(図書館)?」


とブレンダさんにいうと、


「liber**?」


と帰ってくる。


「libeリア……?」


liberia(ライリア)bekare(ベカレ).」


liberia(ライリア)bekare(ベカレ)?」


ya(そう), doii(すごい)!」


と言って、ブレンダさんは私の頭を撫でた。どうやらあっていたみたいだ。カジェタノさんはブレンダさんに


「***、liberia(図書)bekare()?」


と聞いた。それにブレンダさんはうなづき、肯定する。


「**、**!」


と言って、カジェタノさんは意気揚々と図書館まで先導した。ブレンダさんは私に耳打ちする。


car y(彼は)he sede(悲しいの). so er por(彼は)itto nie (ポリット)sparut(語を話せ)et zu k(ない)onnen(から).」


と言った。その言葉に私も同じであると考えた。私も三人の会話についていけなくて、とても悲しかったけれど、同じなのかもしれないとカジェタノさんの様子を見ながら考えた。


図書館についた。大きな扉が開かれており、その中に入ると、本がずらりと並んでいる。こんなに大きな図書館は見たことがない。下手したら、東京ドームぐらいあるかもしれない。天井まで、本が並んでいる。梯子を使って、本を取るようだった。真ん中を中心に吹き抜けのようになっており、中心が大きな螺旋階段になっていて、四階程度まであるようだった。


(目が回りそう……。)


そんなことを考えていると、カジェタノさんが指を差していった。


「***、****。」


ブレンダさんはその言葉を要約するように、


es yht(そこが)……uiire(私たちの) zu lalen(学んだもの)?」


と言った。要するにあちらが古代言語学の本棚らしい。


「morke!」


というと、ブレンダさんとカジェタノさんは笑顔で笑った。


そちら側に行こうとしたら、後ろから大きな走ってくるような足音が聞こえた後、


「do, cajetano, do burenda!**********?」


と学生らしき少年が焦ったかのように、二人に声を投げかけた。緊急の用事かもしれない。ブレンダさんはこちらを見て言った。


konn ri(待てる)nn wasten(リン)?」


その問いかけに


ya(うん)!」


と笑顔で答えるが、内心は穏やかなものではなかった。一人でここで待っていなくてはいけないのだろうかと、心配そうに去っていく二人の背中を見るのだった。

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