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第五十五話『優しさ』

 朝起きると、外から打ちつけるような雪が降っている音がした。いつもより早く起きてしまったような気がする。外がまだ暗い。街の人たちに予想は当たっていたようで、外出ができるような天気ではないことがわかった。まだ、布団から出たくないという気持ちを抱えながらも、足音が聞こえるため、ロジェさんがすでに起きていると言うことがわかる。寒いと思いながら、布団から出る。


ロジェさんとところにところに向かうと、ロジェさんは暖炉のところで、コーヒーを飲んでいた。


「おはようございます。」


とロジェさんに声をかけると、


「おはよう。」


と返ってきた。


「今日、早い、起きる、どうしたの?」


と聞かれ、


(いつもは遅いってこと…?…もっと早くに起きた方がいいのだろうか。)


と寝起きなのもあってか、変な方向に思考がいってしまい、


「ごめんなさい。これからはもっと早くに起きます。」


というと、ロジェさんは、不思議そうな顔をして言った。


「?どうして、ごめんなさい、する?」


「いつも、遅いから、もう少し早くに起きた方がいいのかなと思って、」


とロジェさんに言うと、ロジェさんは笑って


「私が、早い、だけ。」


と言った。さらに続けて


「雪の音、大きい、から、うまく、寝る、できない?大丈夫?」


と言った。心配してくれていたのかとぼんやり考えていると、ロジェさんがいつも遠回しに嫌味を言ってくる人みたいな感じで私が思っていると感じるようなことを言ってしまった気がする。


「大丈夫です!」


「良かった。じゃあ、朝ごはん…」


「あの、ロジェさん。」


(遮ってしまった…。)


「どうしたの?」


ロジェさんは私に聞く。ロジェさんが私に話をしている途中だったのに、遮ってしまったことと、別に遮ってまでするような大したことではない話をしようとしていたことに、ロジェさんの優しさからだろうか、罪悪感を覚えてしまう。


「えっと……なんでもないです。大した話ではないですし、」


そう言うと、ロジェさんは、


「大丈夫、リンの話、聞く、したい。」


そう言ってロジェさんは、私にソファに腰を下ろすようにとソファにおいてあった毛布をどかした。私がそこに座ると、ロジェさんは、


「今日は、ゆっくりで、大丈夫。どうしたの?」


と聞いた。


「さっき、ロジェさんに謝ったと思うんですけど、それで、その……なんというか、えっと……私がロジェさんのこと、嫌味を言ってくる人みたいな感じで、謝ってしまったと言いますか……でも、本当はそんなことなくて、ロジェさんは優しい人だって知ってるのに、変なふうに謝ってしまってごめんなさい!」


変なふうに顔が熱くなる。うまく言葉にすることができなくて、ずっと詰まりながら話をしている間、ロジェさんはずっとうなづきながら、私の方を見てその話を聞いていた。そして、ロジェさんは微笑んで、


「ありがとう。私のこと、優しい人、と言うの、嬉しい。」


と言った。


「リン、ちゃんと話す、すれば、大丈夫。」


と言って、私の頭を撫でた。ロジェさんは、本当にことごとく優しい人であると感じる。


「じゃあ、朝ごはん、作る。」


とロジェさんが言ったので、


「一緒に、やります!」


と言って、ロジェさんの後について言った。


 朝ごはんを作り終えて、ご飯を食べながら、ロジェさんは今日することについて話をしてくれた。


「研究を、まとめる?すると、休みが終わる、後の、授業のこと?あと、リンに日本語、教える、して、欲しい。」


「はい、日本語であればいつでも大丈夫です。」


とロジェさんに返事をすると、


「ありがとう。ご飯の後、すぐでもいい?」


と聞かれたので、


「はい、大丈夫です!」


と私は答えた。

累計2000PV、ありがとうございます!

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