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第二話「探索」

だいぶこの世界に慣れてきた。よく異世界のご飯は美味しくないと、言われているが。普通に美味しい。もしかしたら、前の世界よりも美味しいのかもしれない


俺はこの世界に来てから、まだ一度も家の外に出たことがない。前世のトラウマかまだニート癖があるのかわからないが、特に出たいとは思わなかった。

まだ一歳だし、家の中でも何不自由ないからいいのだが、少しばかり気になってしまう、そりゃ異世界だし前の世界との違いなどを知りたい。


「まぁ、まだいいか」

もう少し大きくなってからでも、遅くないだろう


「やっぱりセリーは可愛いなー」

「ちょっと、料理のじゃま」


台所から2人の男女が話しているのが聞こえてきた。


子供の見てないところでイチャつくバカ夫婦だ。

最近わかったのだが、俺の父グラディウス 通称グラディは相当な変態男だ。母の風呂を覗いたり、スカートを捲ったり、こうして俺がいる中でも平気でお尻を触っている。


なんて羨ましいことをしているんだ、俺にもさわらせろ!まぁ、俺は毎日飲むことができているからいいのだ。何がとは言わんが、飲めている、ご飯としてな


父グラディウス・グランベルト:明るく陽気な性格で、怒っているところを未だ見たことがない。仕事は何をしているかはわからないが、周りの家よりも少しばかり大きい我が家を見る限り、そこそこ稼いでると思う。俺がみるかぎり毎日焚き火の木を切っているだけだと思うが、

それと、この性欲が人よりも多い俺よりも性欲魔神なのだ。毎晩致してる声が聞こえてたまらん


母セリーネ・グランベルト:普段はおとなしいが、父にちょっかいを出された時は、明らかに嬉しそうだ。おそらくMだ、母が作るご飯は美味しく、俺を優しく抱き上げてくれる、良い母だ


俺は親というものが何なのか、わからない。引きこもっている子供に何もしないで、言われたらご飯を持って来る、毎晩子供のことで喧嘩をし、お互いの悪口しか言わず。自己中心的な人、それが俺にとっての親だ。

別に気にはしていない、こんな奴が子供で、親も嫌だったろう


この親が本当にいいのかは、わからないが、今のところは良しとしとこう


数日後


家の中を探索しようと思う。今はハイハイしかできないので、できることからしようと思う。

まずはトイレだ。見た目は現代のトイレとあまり変わらないが、木造でできており、座り心地はイマイチだ。

風呂場は、木造のマルタのような円形で、大人2人ぐらいが定員だろう、ちなみに俺は小さい木材でできた、長方形のお風呂でお湯をかけてもらっている。

正直物足りないが、赤ん坊だから仕方ないか。

続いては2階だ、2階は見た感じ物置程度だろう、何冊かの本があったり、古臭いテーブルがあったりと、何一つ面白くなかった。こういうのは何か面白いものがあったりするものだろう、例えばThe異世界というものが一つくらいあってもいいのだが...


家紹介はこのぐらいだ。家の外見や周りの様子は外に出てみないと、イマイチわからん。


「レオンー。どこにいるのー」


母が俺を呼んでいた。家の中を探索していたら、いつの間にかご飯の時間になってしまった。赤ん坊だからなのか

ご飯は円卓で家族3人と食べている。

ここ何十年も味わってきたことが、なかった家族とのご飯。違和感しかなく、ご飯がさらに美味しくなるとか、そういうのはないが。うん、わるくない。

いい気持ちになっているかは、わからんが、悪い気持ちにはなっていない。久しぶりに感じた、家族の温かさ


この生活が続いてほしい。

俺に親というものが何なのか教えてほしい。


俺があんたたちの子供だって、胸を張って言えるようにしてほしい。















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