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楽しい日々







          【エンドレスファンタジー~楽しい日々~】






 儂がCを立ち上げてから二年程経った。

 その間に抜けた者、新しく入った者等色々な事があった。

 確かに今までいた者が抜けたりした時は寂しくなったし、新しい仲間が入って来た時はとても嬉しかった。

 そんな日々が続いている。

 確かに未だに命の危機と言うのは良くある。

 それでもそれもゲームの様な感覚で余り実感がわくものでも無く、余り気にせず過ごしていた。

 そのせいか、本当に毎日が楽しい。

 確かに暇な時もある、だがそれも良いのだ。

 儂は現実世界では手に入れられなかった仲間と言う大事な者達と其処にいる儂という居場所を見つけられた。

 最初の頃はぼんやりと、無意識にそれを求めていたのだろう。

 実際、こうして居場所が出来、仲間が出来、そんな楽しい毎日を過ごせるようになってから漸く儂が本当に求めていた物が誰にでも簡単に手に入れられるこんな物なんだと気付いた。

 少し儂が頑張れば直ぐにでも手に入れられた筈だと言うのに、この世界に来るまで儂は全くその努力をしようとしていなかった。

 むしろ、そんな事を望んでいた何て考えもしなかった。

 一人で良い、他の奴等より強く、上に立てれば良いそんな事ばかり考えていた物だ。

 儂が死ぬ少し前位になって、漸く一人でいる事に、このまま誰の存在も感じる事無く死んでしまう事に初めて恐怖を感じた。

 その時からだ、楽しい日々がすごしたかったと思うようになったのは。

 だからこそこの世界に来てからは強さを求める事自体は変わらなかったが、それ以上に仲間や、楽しい事を優先的に見つけてそれを実行しようとしていた。

 やってみるまでは夢のまた夢のような感覚だった。

 実際やってみたら凄く簡単なことだった。

 儂は、今まで本当に馬鹿みたいな意地を張っていたんだと改めて実感できた。

 今は本当に楽しい。

 仲間と共に馬鹿をして、仲間と共に無茶をする。

 それで笑い、時に怒り泣き、それでも共にいる事が出来る。

 そんな仲間に囲まれ、儂は今日もまた楽しい日々を生きている。

 何時まで儂がこの世界にいられるかは解らない。

 それでも、もしその瞬間が来たとしても後悔せず、楽しかった、満足だった。

 過ごした日々は無駄じゃ無かったと思えるような毎日を過ごしていこうと思う。

 ああ、儂の望みは何と簡単に手に入るものだったんだろう。

 これを二度と、儂がこの世界からいなくなるまで決して手を話したりはしない。

 儂はそう誓いながら、いつもと同じ、何でもない日常を繰り返していく。

今まで作者の拙い作品を読んで頂き本当にありがとうございます。

本当であればもっと細かく、色々と書いて行く予定でしたが、時間の都合と、作者の気力の問題で打ち切り見たいな感じになってしまいましたが、完結させていただきました。

元々終わり方としてはこの終わり方を予定していましたので、最後の話しだけは前々から決めてあった物です。

短い物語で申し訳ございませんでした。

今まで読んで頂き本当にありがとうございます。

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