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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

永続転生記

永続転生記~プロローグ~

作者: 天原 重音

リハビリで書いた小説のプロローグです。

基本的にそれぞれで話は完結するので、未読でも問題はありません。

 その十人はネットゲームの世界で出会った。

 仮想世界で一ヶ月と言う時間を共に過ごし、もう二度と会う事はないと別れた矢先、太平洋に未知の大陸が出現した。各国が調査隊を派遣するも、見えない壁に阻まれ上陸は出来ない。

 未知の大陸には、現実世界なのに空想の産物の様な魔物が生息しており、大陸に近づいた無関係な人間を襲い、空が飛べる種は海を越えて人を襲い、現代兵器が通用しない脅威に、世界に混乱が齎される。



 二ヶ月後、とある青年が、未知の大陸がとあるネットゲームの舞台の大陸そのものと気付いた。青年は大陸に上陸を試み、成功させた。

 青年は魔物と遭遇し、戦闘して気付いた。ゲームの中の技能がそのまま使える事に。

 青年がゲームの参加者である事から、『ゲームの参加者ならば上陸できる』と仮説が立てられ、全世界から参加者を集め、調査隊として派遣する事が、国連の決議で可決された。



 その半月後。

 現在求職活動中の日本人――坂月菊理(さかづき くくり)もまた、ゲームの参加者であった為召集される。

 本人は今後の就職活動の為に参加した。

 そして、共に過ごした九人と再会し、再びパーティを組んで、調査隊員として上陸する。

 大陸に生息する生物は、仮想世界と何もかもが同じ。しかも、配信中に運営から提供されていた拠点までもがあり、魔法が使え、菊理が暇を見つけて大量に作った武器がそのまま残っている。

 他の調査隊に武器を提供しながら進める。



 ここは現実世界。人は死んだら生き返らない。調査隊員は素人ばかり。しかも、『ゲームは設定らしい設定が存在しないクソゲー』と評価されるゲームをやり込んだものは少ない。そうである為、魔法が使えて、戦える人間は少ない。

 当然、魔物に遭遇し、全滅する調査隊が続出。死者がどれほど出ても調査の中断はない。

 調査隊の数は次第に減って行き、わずか半年で菊理が所属する調査隊を残して全滅した

 たった十人で調査を続け、更に数か月後に『至高神』を名乗る男に遭遇した。

 大陸に生息する魔物と比べ物にに在らないほど強く、菊理が所属する、最後の調査隊十人も全滅した。

 


 しかし、十人は死ぬ間際に黒い空間に流れ着いた。そこにいたのは、十人を『器』と呼ぶ黒い影達。

 影達は十人の体と同化して消え、十人は蘇生するも、至高神が放った魔法により、大陸は消失し、世界は消え、十人もまた運命を共にした。



 そして、菊理が目を覚ますと、そこは知らない世界で、知る筈のない記憶を持っていた。聞きなれない名前で己を呼ぶ人間がいたが、鏡を見ると見慣れた子供の頃の顔があり、『漫画のように転生したのか』と理解した。

 家族とは上手くいかなかったが、どうにか二度目の人生を全うしたのに、なぜかまた、知らない世界で子供の姿に戻っている。家族もまた、違う人物になっていた。

 三度目の家族と上手く行かない人生を全うする。



 しかし、四度目五度目と同じような人生を送る転生が続き、転生の数が十を超え、ギリシャ神話に酷似した世界に転生し、とある男神に保護された。そして、菊理と同じように神に保護された、かつて調査隊として過ごした九人と再会する。

 自分達を保護した神々の王から、自分達十人に何が起きたのか説明を受ける。

 神々の王は言った。

『お前達には、転生の旅を続けなくてはならない呪いがかけられている』

 転生の旅。

 何だそれは。言っている意味が分からず、神々の王に問うも、そのままの意味と告げられるだけ。

 神々の同情と憐みから、数多のものを授かった。

 その内の一つに不老をもたらす『神性』と呼ばれるものが有る。。それは、不老の神々の一員であることを示す。この神性が強まると、『権能』と呼ばれる根源に干渉する力に目覚める。

 神々から数多の贈り物を受け取り、十人は転生の旅に出た。

 自らを『至高神』と名乗る男を探し、呪いを解く為の、永い転生の旅が始まった。



 これは転生の旅を続ける十人のうちの一人である――坂月菊理の、終わりの見えない旅の物語である。

  


ここまでお読みくださりありがとうございます。

このプロローグは、元々あらすじとして書いたものです。予想以上に長くなった上に、プロローグのような内容になったので急遽、プロローグにしたものです。

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