幕間「六魔皇」
六魔皇とは、魔王ヤミのみに従う、逆に言えば魔王ヤミの命令以外では決して魔王軍のために動かない、魔王軍の中でも超特別な存在だ。
六魔皇は第一位から第六位までの七人と番外位を含めて八人存在する。
六魔皇なのに八人いるじゃねぇかというツッコミも分かるが、その内の第五位が二人で一人のため実質的には七人だ。
七人目の番外位に関してはさらに特殊で、そもそも魔王ヤミや“ワールドダークネス”の魔人達とは一切の関わりを持たない範囲での自由行動を許されているが故に、魔王ヤミに従っているという変わり種だ。
ここでは、そんな六魔皇を簡単に紹介する。
第一位:ダイダロ
見た目は老人に見える男性。
ヤミが生まれた頃より仕えている古株。
魔人以外の人類は殺したことがない。通称、【不殺のダイダロ】
ヨミの願いこそが絶対であり、そのためだけに彼は存在している。
第二位:【改造魔人】クロノッソス
自ら【改造魔人】と名乗る通り、半分機械化された身体を持つ男の魔人。
その能力は時を止めるというもの。
それ故に無敗を誇るが、彼自身は人類の生命に興味を持っているため、無闇に殺生をしたがらない。
魔王ヤミに従っているのも、その無限に近い生命を持っているためだ。
第三位:【死霊使い】ヘラーナ
全身に白いマントを纏った女性。
彼女の素顔や身体を見たものはいない。
スケルトンやゾンビといった死霊と呼ばれる存在を召喚して操る魔術を得意とする。
六魔皇であることに誇りを持っており、その名を汚さぬために常にフェアな精神を貫いている。
第四位:【魔獣使い】クレヘラス
黒いローブを纏った古の老魔術師。
様々な魔獣を同時に数十体単位で召喚して戦うのが得意。
魔王ヤミを崇拝しており、魔王ヤミのためなら命など惜しくないと考えている。
それ故に、魔王ヤミの封印を真っ先に解きたいと考えていたのだが、当の魔王ヤミ本人より、余計なことはするなと命令を受けていたため、2000年もの間、封印が自然に弱まっていくのを待ち続けていた。
第五位:【奴隷使い】アポロニア&【奴隷魔人】アルテス
“主人”である青年風の見た目のアポロニアと、その“奴隷”であるスレンダー美人な見た目のアルテスは、二人で一人の六魔皇だ。
二人は恋人同士で、アルテスは自ら望んでアポロニアの“奴隷”となった。
アポロニアは炎、アルテスは水の魔術を使い、特殊な“奴隷”契約により、お互いの魔力をお互いに共有し合い、お互いがお互いの魔術を使うことが出来る。
その実力故に、魔王軍の幹部候補にもなっていたが、二人は世界そのものに興味がなく、ただ二人の世界があればいいと考えており、魔王軍からのしつこい勧誘に辟易していたところへ、魔王ヤミより声をかけられ、六魔皇となることで、魔王ヤミへの忠誠と自由な世界を手に入れた。
第六位:【キメラ魔人】ローザンヌ
ビランテの核を自らに移植してキメラ化した魔人の男。
元は科学者で、番外位の魔人であるハゼスと共に研究を行っていたらしい。
その後、ハゼスはより見聞を広めるために、魔王ヤミと契約してお互いに一切の干渉をしない代わりに、世界中を旅する権利と、そのための莫大な魔力を得た。
残ったローザンヌは、ビランテの力をより有効活用するための研究を自由にするために、魔王ヤミと契約して六魔皇入りした。
その結果、自身のビランテ核から新たなビランテ核を生み出し、その新たに生み出したビランテが吸収した生物の能力を自らにフィードバック出来るようになった。
番外位:ハゼス
ローザンヌの項で述べた通り、元は科学者で、現在は様々なパラレルワールドを行き来しており、現在の消息は不明。
どうやら合成獣に関する様々な研究を行っているようだが、詳細は不明。
今回の魔王城での戦闘には不参加、というより彼が表舞台に出てくることは今後もほとんど無いと思われる。




