第10話「決戦前夜祭①」
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5月26日の日曜日、夕飯と風呂を終えた俺達は屋敷の三階、そこに作られた三部屋程をぶち抜いてリフォームされた部屋に、俺達12人の家族が一糸纏わぬ姿で集まっていた。
そう、この部屋はいつかのその日のために準備された部屋で、その中央には家族全員で横になってもなお余裕があるくらいに巨大なベッドが置かれており、天井には大きな天窓がはめられ、ちょうどベッドを月明かりが照らすような形となっていた。
皆、それぞれに緊張した面持ちの中で、イツキが口を開いた。
「えー、では改めまして、ここにお兄様の姉妹11人が全員揃いました。
厳密には、マコトさん達のクローンとして新たな姉妹の方々もいらっしゃいますが、今はとりあえずここにいる11人で、お兄様ハーレム、通称“シスターズアルカディア”の完成となります」
「そして、いよいよ明日はわたくし達の目的である魔王ヤミの討伐、ということになります。
ですので、今夜はその前夜祭というわけで………、」
「“シスターズアルカディア”大乱交パーティーを開催したいと思います!!」
「「「「「「「「「「いえーーーーーい!!」」」」」」」」」」
「いや、言い方っ!!
もっとなんか無かったんか!?」
「“シスターズアルカディア”S○Xパーティーの方が良かったですか?」
「いや、それはそれで直接的過ぎる…」
「“シスターズアルカディア”酒池肉林パーティー~ご馳走はわたくし達の処女ですわ♪~」
「いや、それもちょっと…」
「“シスターズアルカディア”決戦前夜決起祭~お兄様の童貞頂いちゃいます♪~」
「決戦前夜決起祭までで良かったよ!
いや、名称はどうでもいいよ。
そ、それより、本当にいいのか?その…、皆のは、初めてを貰っても…?」
「勿論ですわ!というか、お兄様以外の誰に初めてを捧げると言うんですか!?
わたくしはお兄様に捧げるためにこの2000年処女を貫いてきたのですよ!?」
「あ、アタシだってアニぃに初めて、貰って欲しいし…」
「そうよ、イッ君。ここにいる全員、イッ君に初めてを捧げるために、ここに集まってるんだから♪」
「とはいえ、さすがに妾やリンお姉ちゃまは年齢的にそういう行為はまだ早いから、妾達の処女だけは、まだまだお預けじゃがの♪」
「にゃ~、残念なのにゃ…」
「リンちゃんはあと一年待とうね」
さて、何故、明日の決戦を控えたこのタイミングでこういうことになったのかと言うと、俺達が風呂に入っていた時に、再びヨミが姿を現したのだ。
魔王ヤミ戦を前に何かアドバイスでもくれるのかと思いきや、
『我から姉妹達へ、最後の転生特典を授けよう。
それは、ヨウイチの精液を体内に取り込めば、ヨウイチからどれだけ離れておっても、ヨウイチの加護を得られるようになる、というものじゃ』
という、とんでも特典を授けていきやがったのだ。
俺からの加護というのは、具体的には俺の使える能力を一時的に使えるというものらしい。
ただし、体内に取り込んだ精液の量に関係なく、一日に一人一回までという制限付きとのこと。
そして、精液を体内に取り込むのは何処からでもよいとのことで、それなら皆で今夜俺に処女を捧げましょう(ただし、高校生以下のリンとセイラは性交NG)となったわけだ。
「…まぁ、正直何が起こるか分からないから、皆が俺の能力を一時的にでも使えるようになるというのは心強いかもしれないな。
よし、分かった!俺も男だ!
皆が覚悟決めてくれたのに、俺が弱腰になるわけにはいかない!
皆の処女、ありがたく頂かせていただきます!!」
「ええ、こちらこそよろしくお願い致しますわ♪」
というわけで“シスターズアルカディア”決戦前夜決起祭が始まった。
そう、これは決してエッチがしたいからするわけじゃなく、皆を守るための大切な儀式なのだ。
その過程で、皆の大切な処女を頂いてしまうことになるわけで…
いや、言い訳はよそう。
俺は姉妹の皆が好きで愛してる。
そして姉妹の皆も俺のことを好きで愛してくれている。
お互いに愛があるなら、そういう行為に至るのは生物としては当然のことなのだ。
だから、何もやましいことは無く、正々堂々としていればいいのだ。
そう、順番を間違えてはいけない。
パワーアップが出来るから性交するのではなく、お互いに愛し合ってるから性交をし、そのついでにパワーアップも出来てラッキー、ということなのだ。
そこだけは決して間違えてはいけない。
皆を愛し、幸せにすると覚悟した以上、俺は責任を持たなければならないのだから。
「今度こそ、本当のハッピーエンドを迎えるために、そして皆との幸せな未来へ進むために!
俺は今夜童貞を捨てる、そして!
“シスターズアルカディア”の王に、俺はなるっ!!」
*
「えーっと、それでその、順番とかは決まってるのか?
当たり前だが、俺の身体は一つしかないから、一人ずつしか出来ないぞ?」
「『分身の術』的なものはないの?」
「呪術に似たような能力はあるが、姿形を似せただけの影人形を作り出すだけで、術を使ったりそういった行為をすることは出来ないな」
「それが出来たら皆で同時に楽しめましたのに残念ですわね。
まあ、出来ないものは仕方ありません。
順番でしたら、前世でお兄様と出会った順ということになりましたわ」
「ということは、最初がイツキで、」
「次は妾じゃな」
「そしてわたし」
「その次はア、アタシね…」
「で、ウチ」
「そして自分だぞ!」
「キョウちゃんの次が私ね」
「「その次はボク達です!」だよ~」
「マコトねーね達の次はリンだにゃ!」
「…で、えー、最後はあたし、だね…!」
「では、お兄様はベッドに横になって下さいませ」
「ああ、俺が下になる感じなんだな?」
「ええ、何せ11人の姉妹と一気に交わるわけですから、お兄様の体力を考えると…」
「そ、それもそうか…」
改めて11人って多いよな…
俺の身体もってくれよ…っ!
というわけで、俺がベッドに横になると、イツキがゆっくりと俺に跨がってきた。
月明かりに照らされたイツキの裸身はいつにも増して神秘的で、とても美しかった。
いや、イツキだけじゃない。
皆それぞれに違った魅力的な身体をしており、その全てが俺にとって、とても愛おしかった。
「では、お兄様…、失礼いたしますね…♪」
「ああ…」
イツキの柔らかい指が俺のモノを握り、位置を調整して、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「ん…っ!」
俺のモノが入口を抜け、イツキの処女膜に到達した。
そこでイツキは一度止まり、深呼吸をした。
「すぅ~……、はぁ~……、いっ、いきますね……っ!」
「ああ、来いっ!」
「んんっ…!!」
その瞬間、俺のモノが膜を突き破り、イツキの中に収まった。
「痛っ…!」
「だ、大丈夫か、イツキ…?」
イツキの股間から流れ出る血が、間違いなく先程までイツキが処女であったことを証明していた。
イツキは両手を俺の胸に置いて、痛みに耐えるために深呼吸を繰り返していた。
「はぁ、はぁ…、お、思ってた以上に痛い…、ものなんですのね…、はぁ、はぁ…」
「そ、そんなに痛いのか…、なんだか申し訳ないな。
とりあえず、イツキが落ち着くまで待ってるから、イツキのタイミングに任せるから」
「ごめんなさい、お兄様…
わたくしのせいでお兄様に我慢してしまって…」
「い、いや、そんなことは、」
「ふふ、だったら、」
「ウチらがイツキちゃんの痛みを和らげたげるよ♪」
そう言ってイツキに近付いて来たのはカズヒとツキヒだった。
カズヒは俺に背中を向けた状態で俺の胸に跨がり、ツキヒはイツキの背中側に回り込んだ。
「えっ、カズヒさん、ツキヒさん、何を…っ、ひゃうん!?」
そしてカズヒはイツキの左胸の乳首にしゃぶりつき、一方のツキヒは自分の唇でイツキの唇を塞いだ。
「んっ…、んん…ぁっ♪」
「ちゅぱちゅぱ…、ふふっ、イツキちゃんの乳首、すっごくコリコリしてる…♪」
「ぷはぁ…♪
本当は、ウチがヨウ君の童貞を貰ってあげたかったっちゃけどね…、本当羨ましいイツキちゃん…
やけん、ちょっと意地悪しちゃう♪」
「ん…あ…、ツキ、ヒさっ…、んんっ…」
ツキヒが再びイツキの唇を奪うと、今度はさらに深く繋がるように、ツキヒが舌を絡めていった。
同時に、開いている右側の乳首をツキヒが指で弄り始める。
「んっ、ふぁあっ!?」
「ちゅるっ…、おっと、そう言えばここも、弄ってあげないとね♪」
「ふひゅっ!?キャッ、キャジュヒひゃん!?」
続いてカズヒが左胸の乳首を口に加えたまま、イツキの股間に手を伸ばし、そのぷくっと膨らんだ陰核を弄り始めた。
「ああああっ…!?だっ、ダメダメダメですっ…!!そ、そんにゃにされたらぁああああっ…!!
イッ…、くぅうううううううっ!?!?」
その瞬間、イツキはオーガズムに達したのか、勢いよく潮を吹いた。
そして同時に俺の熱い昂りもイツキの中に放出された。
「あ…っ、はぁ、はぁ…、お、お兄様も…、」
「あ、ああ、すまない…
三人の様子があまりにもエロくて、我慢できなかった…」
「ふふ…、いえ、お兄様が気持ちよくなられたのなら幸いですわ。
…まぁ、本当はわたくしの力だけで気持ちよくなってもらいたかったのですが、初めてで力不足でした」
「いや、俺の方こそ我慢が出来なくてスマン…
童貞の身からすると、初めてのイツキの中が気持ちよ過ぎて、結構いっぱいいっぱいだったんだ。
次の機会には、もっとイツキにも満足してもらうよう頑張るから!」
「いえ、わたくしとしてはお兄様の初めてを頂けただけで、今日は大満足です。
次は、お互いにもっと気持ちよくなりましょうね♪」
そう言うと、イツキが俺の上から離れ、カズヒ達と共にベッドを降りた。
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イツキ達と入れ替わりで、今度は『成人化』で17歳の身体になったセイラがベッドに上がってきた。
「では次は妾の番じゃが、いくら『成人化』しておっても、中身は12歳のままじゃからの、
直接の行為は出来ぬから、妾は口でお兄ちゃまを気持ちよくしてあげるのじゃ♪」
そう言うとセイラは先程まで射精したばかりの俺のモノに顔を近付け、口付けした。
「うっ…!?」
「ふふ、お兄ちゃまの精液…、独特の匂いと味がキツいが、しかし…、とてもおいしいのじゃ♪」
そしてセイラは口を大きく広げると、俺のモノを咥えて、顔を上下に動かし始めた。
「うぐっ…、だ、射精したばかりでこの刺激は…っ!?」
「ほぉう…、おひぃひゃまのおひんひん、はらはのくひのなかで、まひゃおおひくなったのひゃ…
きもひよひのか、おひぃひゃま?」
「ああ…、とても気持ちいい…!
も、もう射精そうだ…!」
そして、俺はセイラの口の中で本日二回目の射精をした。
「んぐっ!?お…っ、おぼぉぁっ!?」
「だ、大丈夫か、セイラ!?」
セイラは、俺の精液を飲み干そうと喉を必死に動かす。
「ごくっ…、ごくっ……、んっ……、ぷはぁ…、はぁ、はぁ…
よ、ようやく飲み込めたのじゃ…」
「だ、大丈夫か?」
「うむ、いきなりで喉に詰まりかけたが、なんとかなったのじゃ…
ご馳走様なのじゃ、お兄ちゃま♪」
そう言いながら、俺の頬にキスをしたセイラ。
「あと三年すれば妾も高校生じゃから、その時には妾の処女をちゃんと貰ってくれるのじゃぞ?」
「ああ、三年後が楽しみだな」
*
続いてベッドに上がってきたのはカナン姉ちゃんとリンだった。
「あれ、リンはまだ後だったよな?」
「うん、今はねーねーのお手伝いにゃ!」
「お手伝い?」
「そうにゃ!きっとねーねーは処女喪失で痛くて泣いちゃうから、その痛みを和らげるためにリンがお手伝いしてあげるのにゃ!」
「そんなこと言ってリンちゃんはわたしのおっぱい触りたいだけでしょ?」
「そうとも言うにゃ」
「リンは本当にカナン姉ちゃんのおっぱい大好きだよな。
前世の時はそんなじゃなかったろ?」
「それはねーねーのおっぱいのせいにゃ。
ねーねーのおっぱいが魅力的過ぎるせいで、リンの中のおっぱい星人が覚醒したのにゃ。
だからねーねーには責任とってもらうためにも、リンに黙っておっぱい触らせるにゃ!」
「きゃんっ♪もう、まだ挿入れる前から気持ちよくさせないで!」
「にゃ~♪やっぱりねーねーのおっぱいは柔らかくていい匂いがしておっきくて最高の揉み心地だにゃ~♪」
「んぁああ…っ♪リンちゃ…っ、ふぅう…っ!!」
ちなみに、魔人であるカナン姉ちゃんを気持ちよくさせるなら、その尻尾に触れるだけでもいいのだが、まぁ、おっぱいなら触ってる方も気持ちよくなれるしな。
「えっと、じゃ、じゃあヨウちゃん、い、いくよ…?」
「ああ、カナン姉ちゃんのタイミングでいいよ」
例によって俺が下でカナン姉ちゃんが上に跨がる形で、カナン姉ちゃんがゆっくりと腰を下ろしてくる。
ちなみに俺のモノは、先程のカナン姉ちゃんとリンの交わりを見てすっかり興奮しきっており、すでに二回射精したとは思えないくらいに復活していた。
「ん…、んんっ!よ、ヨウちゃんがお、奥に……、入って……、んぁああっ♪」
最初はゆっくりだったが、膜に突き当たった辺りから、一気に勢いをつけて腰を下ろしたカナン姉ちゃん。
俺のモノは再び女性特有の柔らかい肉壁に包まれた。
「は、入った…の?」
「あ、ああ、カナン姉ちゃんの中、めちゃくちゃ気持ちいい…!」
「にゃ~…、ねーねー血が出てるにゃ…、痛くないかにゃ…?」
さすがにリンも心配そうにカナン姉ちゃんの顔色をうかがっていた。
「ん…、確かにヒリヒリはしてるけど…、思ってた程ではない、かな?
ほら、わたし実験で身体バラバラにされたりしてたから、痛みには慣れてるのかも?」
「そ、それは…、」
カナン姉ちゃんは、その無限の魔力と無限に再生出来る身体のせいで、様々な人体実験を受けていた。
俺はそのことを思い出して、激しい怒りに飲まれそうになったが、そんな空気を察してか、リンが俺の胸に顔を近付けると、なんと俺の乳首を吸い始めたのだ!
「な~んだ、それならリンがねーねーの痛みを和らげるために気持ちよくさせる必要は無くなったのにゃ。
だから、代わりににーにーを気持ちよくさせるのにゃ♪」
「ちょっ、リン!?おまっ、俺の乳首なんか吸っても…っ、ふぁっ!?」
「あん♪ヨウちゃんの、わたしの中でまたおっきくなっ…、ひゃうん!?」
「にゃはは♪にーにーもおっぱい吸われて気持ちよくなってるのにゃ♪」
「くぅう…っ!?」
くそ、リンのやつ、イツキに弟子入りしておっぱいソムリエを目指してるとかいう話だったが…っ、この舌使い…っ!
何処をどう刺激すれば相手が気持ちよくなるのか、完璧に理解してやがる…っ!!
こ、こんなの耐えられるわけが、
「ヨウちゃん、気持ち、いいん、だね…!
わ、わたしも気持ちよく、なりたいから、動く…、よっ!」
「うぉおおおっ!?!?」
そこにさらにカナン姉ちゃんが腰を上下に動かして俺のモノを強く、それでいて優しく刺激してくる…!
「あっ、ちょ、これダメだ!!
ムリムリムリっ!!童貞卒業したばかりの俺には刺激が強過ぎ…っ!!」
「わ、わたしっ、もっ!!
イッ、イッくぅうううぅううっっ!!」
そして俺は三発目の精液をカナン姉ちゃんの中に射精すのだった。
や、やべぇ、想像以上に気持ちいいけど、童貞卒業したばかりの俺にはキツ過ぎる…!
あと八人、俺の体力と精液はもつのか…!?




