第9話「【水皇石の戦乙女】、復活」
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5月26日の日曜日の深夜、日付が変わってすぐの時間帯に、俺達は鎌鼬像の前にいた。
昨日の昼から行われていた警察の捜査は、さすがに風の強くなり始めた夕方には一時中断され、風が最も強くなるこの深夜の時間帯ともなれば、当たり前だが像の周りには誰もいなかった。
「さて、精霊力は少ししか持たないから、さっさと終わらせるぞ」
そんな深夜に、俺達が鎌鼬像の所にやって来た理由はただ一つ、この像の下にあるであろう“水皇石”の“乙女石”を掘り出すためだ。
元々俺達がこの島にやって来た目的は、“戦乙女”の合宿のためではなく、“水皇石”を見つけるためだ。
それがまさかの殺人事件に巻き込まれ、そのせいで昼間は警察の捜査のために鎌鼬像に近付けず、おまけに事情聴取なんかで昼間は自由に動けなかったのもあり、深夜になるまで待たなければならないという事態になってしまった。
「オッケー!じゃあ、まずあたしの超能力で一旦鎌鼬像をどっかに飛ばすよ!」
しかし、この島でまともに深夜出歩けるわけがない。
なので、強風を防ぐために、俺が光の精霊術『ホーリーシールド』を張り、精霊力の切れない内にカズヒの超能力『物質転移』で鎌鼬像を一旦何処かに移動させ、その間にツキヒ姉ちゃんとイツキが“水皇石”を掘り出す、という強行手段に出ることになった。
幸い、雨は降っていなかったので作業そのものはいくらか楽だ。
「ほい、テレポートっ!」
カズヒが指を鳴らすと、鎌鼬像はその台座ごとその場から消え、そこから剥き出しの土が現れた。
すると、土の中からキラリと何かが光ったのが見えた。
「あ!あれやん!!間違いないっちゃ!」
「分かりました、では少し下がっていて下さい、ツキヒさん。
炎の精よ、集え!『ファイヤーシュート100万分の1』!」
イツキが炎の精霊術『ファイヤーシュート』の威力を100万分の1に抑えた術を唱えると、イツキの右手から放たれた小さな炎が地面を抉りながら削っていき、蒼く光る二つの石を掘り出した。
「おお、術の制御力が格段に増してるな!」
「ええ、お姉様、わたくしだってただ大技をぶっ放すだけの破壊者ではありませんのよ?」
イツキが掘り出した二つの石をツキヒ姉ちゃんが両手で拾い上げ、月明かりにかざす。
「うん、間違いないっちゃん!
これこそ“水皇石”と、その“主人石”っちゃ!」
「よっしゃ!じゃあ、カズヒ!」
「ほいきた!テレポート!」
再びカズヒが指を鳴らすと、そこには何事も無かったかのように鎌鼬像が立っていた。
「像と一緒に土も転移させといたよん♪」
「ああ、サンキューカズヒ!
後は像が倒れたりしないよう、台座をしっかりと地面に固定しないとな」
こうして俺達の目的は無事達成されたのだった。
*
夜が明け、島には朝一で送迎船がやって来て、俺達は本土へと戻ることになった。
俺達以外の人達は、ナギサさんが自首をしたということ以外の状況は知らされておらず、その辺りの事情は後日、先生達が警察から事情を聞いた上で説明する、ということになった。
生徒達、特に事件の当事者となったA組の生徒達は精神的にもかなり疲労が濃く、港までの船の中と港から学院の寮までのバスの中では一人もしゃべることはなく、静かな帰寮となった。
ちなみに、俺達が“水皇石”を手に入れたことは誰にも内緒にしてある。
誰かに知られれば確実に回収されて国宝扱いとなるか、国賓級の方々の護衛役の“戦乙女”の“乙女石”として使われるかのどちらかだろうからな(まぁ、“水皇石”に適合出来る“戦乙女”が果たしてツキヒ姉ちゃん以外にいるのかどうかという話にはなるが)。
そんなこんなで学院の寮に戻ってきて、ひとまずイツキとカズヒも含めて、俺とツキヒ姉ちゃんの部屋に集まることにしたのだが、部屋に入るとそこにはすでに先客がいた。
『ふむ、お帰りなのじゃ』
「「「ヨミ!?」ちゃん!?」さん!?」
「え、誰っ!?」
俺とイツキとカズヒは、その正体にすぐ気付いたが、初対面であるツキヒ姉ちゃんからすると、自分の部屋に見たことのない美少女がいて、しかもテレビを見ながらせんべい(恐らくツキヒ姉ちゃんが買っていたのであろうぽたぽた焼)を食べているのだから、かなり衝撃的だっただろう。
いや、俺達からしてもヨミがこんな庶民的なことをしている場面を見たのは初めて(というかコイツぽたぽた焼とか食べるんかい!)だったので、割と衝撃的だったりする。
「おっ、お前、何、他人ん家でくつろいでんだよ!?」
『何、お前さん達に大事な話をしようと思ってここで待っていたのじゃが、待っておる間手持ち無沙汰での、ちょっと暇を潰しておったところじゃ』
「あ!『ドゲンジャーズ』やってる!
こっちの世界ではまだシーズン2なんだね!」
「いや、カズヒ!今はテレビとかどうでもいいから!」
『ふむ、今週のは伝説のゴルフ回で、冒頭から大人の事情による特撮中止回への皮肉が効いててなかなかに面白かったのじゃ』
「いやいや、ヨミも『ドゲンジャーズ』の説明はいいから!
大事な話ってのは、つまり俺達が次の世界に行く時が決まった、ってことだろ!?」
『ああ、うむ。
とりあえず明日じゃな』
「明日この世界を旅立つ、ということですのね?」
『いや、旅立つのは今からじゃ』
「はい?どゆこと?」
「いや、その前にこの子が誰なんかウチに説明して?
まさかヨウ君の隠し妹か隠し姉?
これ以上ハーレム増やすとかお姉ちゃん許さんとよ?」
「ツキヒ姉ちゃんはちょっと黙ってて?後できちんと説明するから」
『順番に説明しよう。
今日、これからイツキ達の世界、すなわち“ワールドフラワレス”へと戻る。
そして、明日復活する魔王ヤミを倒す、それでお前さん達の旅は終了じゃ』
…こいつ、とんでもないことをサラッと言いやがったぞ?
「は?明日?」
「魔王ヤミが?」
「復活するーーーーっ!?!?」
『そういうことじゃ。
というわけで、必要な荷物なんかをまとめて今すぐ屋敷へ戻るのじゃ。
それが完了したら“ワールドフラワレス”へ戻るぞ?』
「いやいやいや!?話が急すぎて何が何やら!?」
『そんなに難しい話はしとらんじゃろ?
明日、魔王ヤミが復活する、今すぐこの世界を旅立つ、魔王ヤミの封印されし“ワールドフラワレス”へ戻る、魔王ヤミを倒す、旅終わり、ユーアンダスタン?』
「なんで最後エセ外国人みたいになってんだ?
お前そんなキャラだったか?」
『セイラたんに口調が被っとると言われたのが地味にショックだったのじゃ…』
「っていうかちょい待ちぃ!
今からこの世界旅立つって、ウチまだ退学届けとか準備しとらんっちゃけど!?」
『その程度、我の力でどうとでもなる。
誰がヨウイチ達をこの学院に編入させたと思っとるんじゃ?』
「ってことはあんたがヨウ君達を【次元航行者】とやらに任命した女ね!?
ウチのヨウ君をたぶらかして何が目的なん!?」
「だーもう!!ツキヒ姉ちゃんはやっぱ黙っとって!話がややこしくなるっちゃ!!」
つい俺まで北九州弁で怒鳴ってしまった。
『…別にたぶらかしてなどおらぬよ。
ただ我は、ヨウイチに、その姉妹達に、魔王ヤミを滅ぼしてもらいたいだけじゃ』
先程までのちょっとふざけたような雰囲気が無くなり、何処か寂しげな口調でそう呟いたヨミ。
『ま、ともかくさっきも言った通り、荷物をまとめたらすぐに『転移魔術』で屋敷に戻るのじゃ。
ツキヒとの契約や、キスによるパワーアップは“ワールドフラワレス”に戻ってからするのじゃ。
ではの』
だが、次の瞬間にはいつものように戻り、それだけ言うと姿を消した。
「あー、消えちゃった…」
「彼女のこと、色々と気になりますが、今は魔王ヤミを倒すことがわたくし達の使命です。
そのためにも早く屋敷に戻り、皆でツキヒさんとキスをしてパワーアップを図ることにしましょう」
「そうやね…って、キスぅっ!?」
「ちょいちょいツキヒちゃん、この間姉妹の皆と会った時に説明したやん?
あたし達家族はキスをしてパワーアップする、って」
「そそそっ、そうやけど、でもウチ、ヨウ君とキスならまだしも、お、女の子同士でキスやなんて…!?」
「姉妹同士のキスなんて普通ではありませんか?
家族同士のスキンシップの一環ですわよ?」
「ウチらの国では家族同士のキスは常識やなかとよ!!」
「そんな常識クソ食らえですわっ!!」
「ええっ!?」
「ともかく、屋敷に戻りますわよ!
お姉様っ、魔法陣の準備を!」
「あ、ああ…」
「あ、待って!?ミステリ同好会の部室に残してきた貴重な小説とかが、」
「その辺はあたしの超能力で一気に移動させちゃうから問題なし!!」
「凄いなウチの家族、引っ越し業者いらずやん…」
と、かなりドタバタな感じになってしまったが、俺達は“王立戦乙女育成学院”を後にするのだった。
「そういやヨウ君はいつまでその格好のままなん?」
「あ、忘れてた…」
「お姉様なお兄様も素敵ですが、そろそろ本来のお兄様の姿が恋しいですわ」
「あたしはもうずっとそのままでもいいと思うけど」
「いや、さすがにそれは俺が嫌だ!屋敷に戻ったら男に戻るから!」
*
そんなこんなでイツキの屋敷へと戻ってきた俺達。
そこでまずは姉妹達にこれからの説明を…、思ったのだが、それをするまでもなく、つい先程屋敷にヨミがやって来ていたようで、姉妹達はすでに説明を受けていたようだ。
「全く、いきなり明日魔王ヤミが復活するとか言われても急すぎるのよ」
と文句を言うのはハルカ。
「全くだよね~」
「ま、復活するものは仕方がないし、やるしかないよね!」
やや不満げなモトカに対して、正義感の強いマコトはやる気満々のようだ。
他の姉妹達も、多少の文句や戸惑いはあるようだが、魔王ヤミを倒すということに関しては満場一致で納得しているようだ。
「今更だが、本当に大丈夫か?
魔王ヤミは無限に近い命を持ってる上に、一度殺された方法に対しては耐性を持ち、二度とそのやり方では殺せなくなる」
「うん、よく分かんないけど大丈夫だぞ!」
「そうそう、にーにーがいるから心配ないにゃ!」
うん、キョウカとリンはよく分かってないな。
だが、カワイイから問題なし!
「いや、問題はあるじゃろ…
じゃがまぁ、妾だっておるし、妾と同等かそれ以上の強さのイツキお姉ちゃまとキョウカお姉ちゃまもおるし、そうそう問題は起こらんじゃろうて」
「あらあら、私だって結構強いのよ?」
セイラとサクヤ姉ちゃんはさすがに戦闘経験が豊富なだけあって余裕そうだ。
と、そこへ「そういえば!」とポンと手を叩いたイツキが口を挟んできた。
「魔王ヤミ直属の幹部達であった“六魔皇”はどうしたんでしたかしら?」
「“六魔皇”!?そんな連中いたの、イツキちゃん!?」
「まぁ、魔王に四天王的な存在がいるのはファンタジーの定番っちゃ定番よね」
カズヒとツキヒがそう続けた。
そういやそんな連中いたな…
あの最終決戦の時、俺とイツキは魔王ヤミを封印するために魔王城最深部へと向かい、行く手を阻んだ“六魔皇”達は、他の騎士達が相手をしてくれていたハズだ。
「俺は魔王ヤミを封印すると同時に死んだから分からないんだが、イツキは覚えてないのか?」
「えーっと、どうでしたかしら…?
お兄様が死んだショックでちょっとだけ…、ほんの軽めに精霊術をー…、わずかにちょっぴり少しだけ暴走させたような記憶があったりなかったりするのですが…」
「要するに、その暴走に巻き込まれた“六魔皇”達のその後の行方は確認できてない、と?」
「ご、ごめんなさい…」
「ま、まぁ、イツキはその後もバラバラになってた周辺国まとめてフラウ王国作ったりしてて忙しかったんだろうし、ね…」
「確かに、歴史的にもその後“六魔皇”の存在は確認されてないわね~…」
ハルカがイツキのフォローをし、サクヤ姉ちゃんが“六魔皇”のその後に関して補足の説明をした。
「“六魔皇”に関しては、“ワールドダークネス”の方でも行方は分かってなかったわね。
とはいえ、生きてたところで奴らが“ワールドダークネス”に戻って来ることはなかったんだろうけど」
「あら、どういうことですの、カナンお姉様?」
「何でも、“六魔皇”は他の幹部達とは違って、魔王ヤミ以外の幹部に遣えるつもりはなく、彼らの活動理由も“ワールドダークネス”のためではなく魔王ヤミのためだった、って。
だから魔王ヤミが封印された以上は、生きてても勝手に活動することはなく、いずれ封印が解けるその日まで何処かに身を潜めて牙を研いでいるんじゃないかな、って。
まぁ、わたしも聞いた話だからそこまで詳しくはないんだけど…」
『カナンの言う通り、“六魔皇”は魔王ヤミ専属の幹部達じゃ。
故に、魔王ヤミ封印されし後は皆どこぞに雲隠れし、今日まで生き延びておるぞ、いずれ復活する魔王ヤミの元に再び集まるためにの』
と、そこへヨミがいつものごとく突然現れてそんなことを言った。
しかしそんな突然の来訪にも、最早皆慣れたもので、
「ちょっ!?いきなり現れるなんてビックリするやん!?
せめて事前に告知して!」
いや、ツキヒ姉ちゃんだけは違った。
『すまぬすまぬ、もうこれが当たり前になっておっての~』
「いや、当たり前って、」
「すいませんツキヒさん、今はそんなことよりも“六魔皇”のことです」
「あ、はい、ごめんなさい…」
「と、いうことはヨミさん、“六魔皇”は明日の魔王ヤミの復活と同時に、再びわたくし達の前に立ちはだかる、というわけですわね?」
『ま、そういうことになるかの。
じゃが、確かに奴等はこの2000年で遥かに強くはなっておるじゃろうが、それでも、家族同士のキスによるパワーアップで前世以上の力を手に入れたお主ら家族の敵ではないじゃろうて』
「ま、その通りですわね」
「ええ、私も前世では“六魔皇”クラスと言われた魔人を数人倒してますし、自信はありますよ♪」
「アタシは主に魔獣狩り専門だったけど、魔獣の中にはその辺の幹部クラスの魔人より厄介な奴もいた。
だから、今更“六魔皇”程度、恐るるに足らないわ」
『うむ、では明日の戦期待しておるぞ』
そう言うとヨミはあっさりと姿を消した。
「あれ、ヨミちゃんもういなくなっちゃった?」
「ってことは、もう…?」
カズヒとマコトが窓際に歩いていき、外の景色を確認すると、こう言った。
「おお!?景色変わってる!!」
「自然に囲まれた世界…!じゃあ、やっぱり!」
「ええ、どうやら戻ってきたようですわね、わたくし達の世界、“ワールドフラワレス”に…!」
長かった旅も、いよいよ大詰め。
明日、この世界に封印された魔王ヤミが復活する。
前世では殺しきれなかった彼女を、今度こそ俺達の手で…!
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「さて、じゃあいよいよ契約だね」
「ええ」
“ワールドフラワレス”に着いて、まず行ったのは俺とツキヒ姉ちゃんの“戦乙女”とその“主人”契約を結ぶこと。
と言っても、そんなに難しいことではない。
まず、ツキヒ姉ちゃんが自身の左耳に“水皇石”を装着し、俺が“水皇石”に対応する“主人石”を右手の薬指にはめた。
そして、俺がツキヒ姉ちゃんの“水皇石”に口付けを、ツキヒ姉ちゃんが俺の“主人石”に口付けをして契約完了。
「じゃあ、一回試してみるけん」
「了解」
そう言うと俺は、今度は『武装化』のために、ツキヒ姉ちゃんの“水皇石”に口付けした。
「“水皇石”起動承認」
「起動承認、オッケー!」
ツキヒ姉ちゃんがそう言うと、一度目を閉じ、深呼吸をした。
そして目を開けると、こう叫んだ。
「『武装化』ッ!!」
すると、ツキヒ姉ちゃんの全身が光り輝き、蒼き戦装束が装着されていく。
胸元が大きく開いたビキニアーマーのような衣装に、腰には大きなリボン(ただし、結び目の下側はテールのように膝下まで伸びている)、背中には菱形の羽、両手には肘の少し上から掌までを覆うアームカバー、両足には股下10センチメートル下から全体を覆うロングブーツ。
そして、かけていたメガネが左目だけを覆うモノクルに変化し、三つ編みがほどけて胸の辺りまで伸びたロングヘアーになり、最後にタレ目だった瞳がややツリ目に変わって変身が完了だ。
「おおーっ!!ツキヒちゃんカッコいいーー!!」
「なんと、本物の“乙女石”による『武装化』ではここまで見た目にも変化があるのですね!」
学院で使ってた“予科乙女石”による『武装化』では、戦装束の装着までで、見た目的にはそこまでの変化は無かったからな。
「…ただ、ツキヒ姉ちゃんの場合は、見た目の変化だけじゃないんだよな………」
「「え?」」
イツキとカズヒの疑問に答える前に、“戦乙女”となったツキヒ姉ちゃんが最初の一言を発した。
「っひゃー!ひっさしぶりだなー、この姿も!!
どうだー、ヨウイチ!?ウチの戦装束カッケぇだろ!?改めて惚れ直しただろ!?」
「「…へ?」」
「ああ、惚れ直したよ姉ちゃん、というか、相変わらずだね、変身したら変わるその性格……」
「ああ!?んだよ、ウチのこと嫌いになっちまったのか?姉ちゃん悲しいぞ!?
そんな姉不幸者の弟にはー…、こうだっ!!」
そう言うとツキヒ姉ちゃんは俺に正面から抱き着いてきて、俺の唇にキスをしてきた。
「チュッ♪
へへ、どうだ?姉ちゃんのことこれでも嫌いか?」
「ったく、俺が姉ちゃんのこと嫌いになるわけないだろ…」
「ならよし!
…んん?なんだよイツキにカズヒ?そんな鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しやがって。
散々人にキスしろキスしろ言っといて、いざウチがキスしたらそんな態度っておかしいだろ?ぶっ殺すぞ?」
「「ええええええええええええええっ!?」」
イツキとカズヒの絶叫が、戸ノ上山にこだまするのだった。




