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第0話「運命の恋」
初めての出会いは平凡だった。
だけど、会う度に過去の誰よりも惹かれていった。
例え広い城の中、ひとりぼっちでも、ひとみを閉じたらふたりになれた。
この気持ちの訳、うまく言えないけれど、
人はきっと、運命の恋と呼ぶのだろう。
例え彼が生き別れとなった、いえ、運命に引き裂かれた弟だったとしても。
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい………
勝手にあふれていく激情を止められない。
もう戻れはしない、これが最後の真実。
私は、この呪われた運命を終わらせるために、彼を………




