隣のクラスの転校生
教室に着き、一番後ろの窓側にある自分の席に座る。
机の横に鞄を置き授業が始まるのを空を見ながら待っていた。
真面目な性格のため、クラスに友達が居ないわけではないが、とりたて仲の良い友達が居るわけではない。
数分がたち教室に担任の教師が入ってくる。
始めに転校生の話をして、授業が始まる。
どうやらその転校生は隣のクラスに入ったらしい、その転校生は根岸潤也という名前らしい。その名前には少し記憶にあった。
気になったので授業が終わり次第見に行ってみようと思い授業に集中すこととする。
一時間目が終わり教科書を片付け次の授業の準備をし始めると、クラスメイトが廊下の辺りでガヤガヤと話している。
気になったので廊下に向かうと懐かし面影のある男子学生が、クラスメイトに囲まれていた
その男子学生がこちらに気づき、向こうが一瞬考えているように見えた。
俺の事を思い出したかのように、手を軽く振り名前を呼びながらこちらに近づいてくる。
「てっちゃんだよね久しぶり」
この呼び方を聞いたことにより幼いころを思い出し、こちらも名前を呼ぶ。
「潤だよね、今思い出したよ」
俺と潤のやりとりを見ていたクラスメイトは、高校に入学してから一番といってもいいくらい俺に話しかけてきた。
沢山の生徒が話しかけてくるので、潤と二人で話すことの出来る静かな所に移動することとした。
といっても放課中なので生徒の居ない場所などないが、なるべく人の少ないげた箱へ移動した。
「同じ高校に来るなら一言言ってくれれば、あいさつに行ったんだけど」
潤は少し微笑みながら。
「驚かせたくて黙ってたんだ、ごめんね」
「いいよ、久しぶりに会えてよかった」
この時すでに、今朝見た夢の事を哲夫は忘れていた。
今回は哲夫と潤也、久しぶりの再会を書いてみました。
幼いころ一緒にいた二人。個人的に好き。
二人は昔も今も仲が良いです。
悪夢の話を書くのはもう少し後かな。
こっちを書くのも楽しみ。
ここまで読んでくださって有難うございました。
次回も是非読んでくださいな。